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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出七つ道具『カメラ』1

 カシャリ、カシャチと思っていたよりも遙かに大きなシャッター音が鳴り響く。
 その音が他の人に聞こえてしまわないか、それだけが心配だった。
「よし、そこで止まってください」
 丁寧な言葉とは裏腹に、そこには絶対に逆らうことを許さない強さがあった。
「……! こ、ここで……?」
「そう。コートを脱いでこっちに渡してください」
 私はなんとか思い直してもらえないかと思ったけど、彼は有無を言わさない調子で求めてくる。
 私は観念してコートを肩から滑り落とした。コートの下には何も身につけていなかったので、あっという間に私は全裸になってしまう。私が差し出したコートを彼は受け取り、軽く丸めて紙袋に突っ込んだ。
「それでは背筋を伸ばして立ったまま、しばらくそのままでいてください。誰かが来たら、私の方に来てもいいです」
「そ、そんな……それじゃあ絶対見れちゃう……!」
「みせるんですよ。当たり前でしょう? なんのためにこんな遠いところまで来たと思ってるんですか。もし見られる前に逃げたら今度はマンションの近くでやりますからね」
 男はカメラで写真を撮りながら徐々に離れていく。

 私はその場所――とある大きな歩道橋の上に一人取り残された。

 私は体を隠したくなるのを必死に堪えながら、なんでこんなことになってしまったのか、そもそものことを思い返す。
 そもそもは私が露出行為にハマってしまったことが原因だった。その結果、私の家の隣に住む男の人に弱みを握られる羽目になった。彼は私の元彼――そもそも私に変態性癖を植え付けた全ての元凶――に声をかけられていたこともあったようで、その時は面倒を嫌って断っていたらしい。もしもそうしなければ元彼と一緒になって私を責めていたかもしれず、それは実にぞっとしない話だった。
 ともあれ、元彼が死んでしまったことも彼は知っていて、私のうかつさもあって、男はまんまと元彼の後釜に入り込んだ。
 そしていま。
 私は男に言われるがまま、露出プレイを行っている。
 その全ては彼の持つカメラによって撮影されていて、私はどんどん逃げられなくなるのを感じていた。いや、本当は警察に訴えればなんとかなるのかもしれない。けど。
 私のものではないヒールの音がその場に響いた。
 思考に没頭していた私は、その人が近づいてきていることに全く気づかなかった。
(や、やばいやばいやばい!)
 もうかなり近づかれている。いくら夜の暗闇とはいえ、向こうからはこちらが全裸であることは丸わかりだろう。騒がれていないだけいいのか、どちらにせよこのままではまずい。
 私は背後から近づいてくるヒールの音に背中を押されるように、急いで逃げ始めた。
 逃げ初めてから、私は自分の迂闊さに気づく。背後から聞こえてきたその人は、私と向かう方向が当然同じだ。それはつまり、私が歩いても彼女のとの距離は開かない。私は彼女に対して裸をずっと晒しながら歩かなければならないということだった。
(いっそやりすごしてから行けばよかった……!)
 どんな風に見られているのか想像すると、それだけで気絶しそうなほど恥ずかしくなる。
 高いヒールの靴が大きな音を立てる。その靴は歩きづらく、端って逃げるということも出来ない。
(ああ……もう、最悪……んっ)
 階段を転ばないように慎重に降りる。カツンカツンと足音が必要以上に大きく響き、私は恥ずかしさ極まりなかった。
 ようやく歩道橋から降りたけど、今度は彼の姿が見えない。
(うそっ、どこにいるの……!)
 私は大慌てで周囲を見渡す。その際、思わず背後も振り返ってしまい、歩道橋を降りてきていた女性と目があった。
 あからさまな侮蔑の視線。変態に対する嫌悪の念が強烈な衝撃になって私に降りかかる。
 私は心臓を鷲掴みにされたような衝撃を感じつつ、とにかくその場から逃げることを優先した。歩き出してしばらくして、見覚えのある軽自動車が停まっているのを見つける。その車内から彼が手招いていた。
 私は大急ぎでその助手席に滑り込む。
「ちょっと焦りましたよ。まさかあんなに近づかれるまで逃げないとは……やはり変態さんは違いますね」
「……っ、ちょっと、上の空になってただけです!」
「普通、露出中に上の空になれませんよ?」
「う……っ」
 言われた通りだったので何も言い返せなかった。
「まあ、変態さんの方が都合がいいので何も言いませんよ。ただ、あまりにも下手を打たれるとフォローのしようがないので気をつけてくださいね」
「…………」
 私は何もいえずに黙り込むしかなかった。
「さて、それでは帰りましょうか。今日もいい写真が撮れました」
 彼にとっての良い写真というのは、私にとっての脅迫写真なのだから、私としては全くうれしくない。
 彼は私に毛布一枚だけ渡して体を隠すようにいい、そのまま車を発進させた。


~続く~

露出七つ道具『カメラ』2

 車は何事もなく、マンションの駐車場に入った。
「さ、降りますよ」
「……服は?」
「毛布を羽織っていれば問題ないでしょう。どうせすぐ部屋に入るんですし。ああ、でもロビーから入ると危ないので裏側から入ってくださいね」
 私に拒否権はない。もし万が一他の住民に見つかったらどうするんだと言いたかったけど、あくまで私に拒否権はない。
 大人しく車から降りて、急いで裏側に向かった。カツカツと足音が大きく響いて、気付かれてしまいそうで、胸がドキドキした。毛布を羽織っていれば確かに周りからは私が裸であるとはわからないかもしれないけど、そんな格好でマンションの廊下を歩いているのは不自然過ぎる。それでも、肌を隠すものがあるというだけで、心理的にはずいぶん楽だった。
 普段あまり使われない階段を昇って自分達の部屋がある階まで上がる。エレベーターであがってきた男が鍵を開けて、私の部屋に入る。それを確認して、暫く時間を置き、急いで私の部屋に滑り込んだ。
「……ふぅ」
 玄関のカギをかけて、一息。そこでストロボの光が当てられた。思わず目を瞑る。
 見れば、ゴツいカメラを構えた男がニコニコと笑って立っていた。
「うん、いまのはいい感じの表情でしたよ。毛布の隙間から肌もほどよく見えてましたし……『露出狂の帰宅』って題名で使いましょう」
「…………勝手にすれば」
 私はそう応えるのが精一杯だった。そんなささやかな抵抗も男にとっては意味のないもので、益々楽しませるものだとわかってはいるのだけど。
 男は勝手にリビングの方に入っていく。
 私に拒否権はない。自分のテリトリーに土足で入られるような不快感があったけど、どうしようもない。
 男はリビングに設置されたパソコンを立ち上げた。そのデスクトップの画像は当然私の露出写真だ。このパソコンも私の物だったのだけど、いまじゃ男の手で勝手にカスタマイズされている。
「さて……ああ、ほら見てください。さっきのいまでこんなに応援メッセージが書き込まれていますよ」
 パソコンの画面を示して男は笑う。私はそこに表示されている数時間前の私の書き込みに対し、たくさんの返信が来ているのを見た。
 『露出頑張ってください!』『画像うp希望』『↑にわか乙。いつもしてくれてるじゃん。今日も期待!』『彼氏さんいーなー。俺も時価でみてえ!』『時価ww まあ、お金を払ってもいいというのは同意。動画は撮らないの?』『恥じらいの表情が溜まんねぇんだよな』『この変態どもめ!』『お前モナー』
 この掲示板は、男に脅迫されて露出するようになってから、作った掲示板だった。そこには私の露出行為を報告するという体で色んな写真をアップしている。もちろん個人の特定は出来ないように顔にはモザイクがかかっているけど、本人である私にはそれが私だと明らかにわかってしまう。
 全世界に向けて露出しているような感覚だった。
 男は私が羽織っていた毛布を剥ぎ取り、全裸にするとそのパソコンの前に座らせた。
「さぁ、今日も露出報告と行きましょう」
 露出する前にこの掲示板に宣言し、露出した後にも報告する。それは全て自分の手でさせられていた。羞恥心を煽るためのことだとわかってはいるのだけど、悔しくて仕方なかった。
「内容はいつも通りで。頑張って書いてください」
「……わかったわよ」
 男は細かい内容までは指示してこない。ただ自ら望んで露出をしている風に書けというだけだ。
 私に内容を考えさせ、その手で書かせることに意味があるのだろう。
 私は屈辱を噛み締めながらも、言われるがまま書き込みを始めた。
『いま、家に帰ってきました! 今日のメインは歩道橋の上での露出でした。通り過ぎていくドライバー達に見られちゃったと思うと、いまでも――』
 露出行為の報告をしながら、私はみじめな気持ちで一杯だった。


~続く~

露出七つ道具『カメラ』3

 男が編集して目線などを隠した写真もアップし、露出報告は終わった。
 その途中で閲覧者から書き込まれた中には、次の報告を望む声が多数ある。
「お疲れ様でした。これで今日の露出は終了ですね」
 満足げにデータを保存する男は、楽しそうだった。こちらの気も知らないで。
「……ねえ、いつまでこんなことを続けるつもりなの?」
 私がそう男に問いかけると、男はむしろ意外だという表情を浮かべた。
「え? 止めてほしいんですか?」
 そのまるで私が望んでいることのようにいう男に、怒りがこみ上げる。
「そんのっ、当たり前じゃない!」
 思わず、脅迫されていることも忘れてそう声を荒げていた。脅迫されて嬉しく思っているわけがない。続けて欲しいなんて、そんな。
 男は憎たらしいほどに余裕だった。
「……本当に?」
 茶化して来る様子もなく、ただ静かにそう問いかけてくる。
 私は反射的に応えようとして、なぜか一拍の間が生じた。
「……っ、あ、たりまえよ!」
 そんな私の様子を見ながら、男はくすりと笑っていた。
「そうですか。まあ、写真がある以上は仕方ないですからね。言うことを聞いて、また露出行為をして、それを撮影するとしましょう。ええ、私に脅迫されているのだから仕方ないのですよ」
 まるで、本当は露出したがっている私に対し、逃げ道を作ろうというかのような。
 そんな押しつけがましい悪意を感じた。
「っ、わかったわよ! もう終りなんだったら、さっさと出て行って!」
 私は自分の身体を両腕を使って隠しながら、そう怒鳴った。
 男はあくまでも楽しそうに部屋を出ていく。
「はいはい。それじゃあまた時間を見て次の命令を送りますので。それではその時まで御機嫌よう」
 男は最後まで自分勝手なことを厭味ったらしく言って、出て行った。
 私は男が出て行った後、とりあえず早く服を着ることにした。


~続く~

露出七つ道具『カメラ』4

 カメラという道具をいまほど恨めしく思ったことはない。
 私は男からいきなりとんできたメールを前に、そう感じていた。
『三分以内にベランダで裸になって、自分撮りしてその写真を私に送ること』
 ようやく男がいなくなって平和になったと思ったらこれだ。
 三分は短い。私は急いでベランダへと向かった。幸いうちのマンションは目の前に別の建物がないから、変に体を乗り出しでもしない限りは見られることはないはずだった。
 携帯を持ったままベランダに出ると、いきなり夜風が吹き付けてきた。風に髪がなびいて外に出たのだという実感が強くなる。とりあえず携帯を置き、急いで服を脱ぎ始める。
 あっという間に全裸になった後、ベランダだということがわかるように背景を入れつつ、撮影した。撮影音がやけに大きく響いて、思わず鼓動が速くなる。胸を押さえながらその写真を男に送る。
 私はベランダでしゃがみ込んで男の返信を待った。オーケーをもらうまで何度もやり直ししなければならないのだ。
 やがて帰ってきたメールには「よく出来ました」と書かれていた。

 そんな風に携帯カメラを使った一種の調教は、その後も続いた。
 外を歩いているとき、いきなり『十分以内にノーパンであることがわかる写真を送れ』とか、『二十分以内に公園のトイレで全裸になってトイレの裏手に回り写真を撮れ』とか、『三十分以内に外で放尿している写真を撮れ』だとか。
 とにかく私を辱めるような内容の写真を撮るように指示を出してくる。幸い相手にもこちらの生活を破壊するようなつもりはないというのが幸いだった。こちらの仕事中にはそういうメールは飛ばしてこない。
 ただ、いつでもいいという条件ではあったけど、『仕事場でオナニーしている写真』だとか『ノーパンで通勤して証拠写真を撮ること』とか『露出行為をしている写真を仕事場のどこかに隠すこと』だとかいったものは出されていた。
 配慮するとはいってもあくまで最低限だと言われているようで、私としてはあまり嬉しい話ではなかった。
 そして休日にはまた男に連れ出され、露出行為をさせられるのだ。

 大きなカメラを構えた男は私を遠慮なしに撮っている。
 私は周囲の気配を探るのでいっぱいいっぱいだった。
「ね、ねえ……まだ撮るの?」
「もう少しそのままじっとしていなさい」
 私が恥ずかしがっていることはわかっているくせに、男は淡々と命令を下し、さらに写真を撮る。私は男に指定されたポーズのまま動けず、死にたいほど恥ずかしかった。
「なかなかいい絵が撮れていますよ」
 男はそういって少し高い位置にいる私にむかって微笑む。
 そんなことをされたって私は全く嬉しくないのだけど。
 私はいま、公園の噴水にいた。ここの噴水はもうずいぶん前に水が出なくなってしまったらしく、いまでは寂れた感覚もある。ただ、円形になっている台座の上に乗ると、まるで何かのステージのようで、そこで私はポーズを取らされていた。もちろんアイドルがとるような普通のポーズじゃない腰を落としてしゃがみ込み、両足を開いてM字開脚の姿勢を取り、両手はラビアを左右から引っ張って強調する。
 男曰く『小便小僧ならぬ小便小娘』だそうだ。アホかと思ったけど、そんなアホの言うことを聴くしかない私の方がもっとバカなので何も言えない。
 真正面や左右、後ろとさんざん写真を撮られた後、ようやく解放される。
「では次行きましょう」
 今度はどこにいくつもりなんだろう。私は疲れからくるため息をはいた。


~続く~

露出七つ道具『カメラ』5

 目的の場所へと向かう車内で、男は私にフード付きのポンチョと、サングラスを渡してきた。
「ああ、あと髪型もちょっといつもとは違うものにしておきましょうか。どういう髪型にするのかはあなたの自由でかまいませんよ」
「……いまさら身バレ防止って……遅くない?」
 させてくれること自体に不満があるわけじゃないけど、いままでの撮影はほとんど素顔を晒したまま行っていた。はっきり言って今更感がある。
 私の追求に対して、男は笑って何も答えなかった。
 何かひっかかるものを感じたけど、させてくれるというのにしない道はない。私は髪を引っ詰めてまとめ、いつも自分がやらない髪型にしてみた。
 それからフード付きポンチョを羽織り、サングラスを着用する。
 ポンチョは丈がぎりぎり股にかかるかかからないかくらいで、少しでも激しく動いたら見えてしまいそうだった。ポンチョはその性質上裾が大きく広がるため、非常に風通しがよく、下に何も着ていないということが、何も羽織っていない時以上に自覚させられてしまう。
(羞恥心を煽ろうってわけね……こういうことだけはよく考えるんだから)
 私は苛立ちを込めてそう思ったけど、正直男が普段どういう人間でどういうことを考えているのかなんてことはわからない。
 なにせこの男はこういうことをするときだけ私に接触を取りに来て、お互いの仕事などについては一切触れさせようとしないし、触れて来ようとしない。それは男にしてみればこうして私を露出させる時間は普段の時間とは切り離した時間だということなのだろうけど。
 日常とは違う非日常を楽しんでいるようにも感じる。
「さて、着きましたよ」
 そういって男が車を停めたのは、人気のない大きな公園の駐車場だった。昼間はたくさんの子供が集まっているのだろうここも、夜中にはほとんど人がいなくなる。
 男が車から降りるので、私も仕方なくそれに続いた。
「あ、ちょっとそのまま」
 男は車の側に立っている私を何枚か写真に収める。何に使うつもりなのかは聴きたくもない。満足したように頷いた彼は、そのまま公園の奥へと向かって歩き出した。
「こっちです」
 大きな広場に行くと、そこには夜中にしてはたくさんの人がたむろしていた。異様な空気に思わず足が竦む。
(まさか……不良とかにまわさせるつもり?)
 あながちそれが間違いではないのではないかと思うほど、その場にいる人たちの気配は異常だった。明らかに現れた私たちの方を見ている。
 実際のところ、いいのか悪いのか、私の想像は間違っていた。
「みなさん、ようこそお集まりくださいました!」
 いきなり男がそう言ったからだ。
「これよりシークレット撮影会を始めたいと思います! みなさん思う存分彼女を取ってあげてください!」
 男が集めた同好の士だとここで私は悟った。一斉に集まっていた者たちがカメラを取り出し、私を撮影してくる。身バレを防ごうとしたのはこのためかと私は察した。男自身が取った写真ならば、いくらでも修正を利かせられるし、本当にまずい写真は出さずにいることも出来る。けど、こんな風に不特定多数の人に撮られてしまうと、その写真を好き勝手に使われ、結果として日常生活に支障を来すことになりかねない。
 それを防ぐための身バレ防止策なのだ。
 私が四方八方から撮られる感覚に硬直していると、男がこっそり耳打ちしてきた。
「ほら、早くみなさんに挨拶しなさい。素人上がりと説明していますので、上手く挨拶する必要はありませんが、ちゃんとみなさんを満足させないと写真がどんな風に使われても知りませんよ」
 おそらく一応取り決めのようなものは定めているのだろう。ただし、それがちゃんと守られるかどうかは、私が彼らを満足させられたかどうかに寄る、というわけだ。
 それを悟った私は、恥ずかしさを堪えて、満足してもらえるような方法を考える。
 結局、私はポンチョの裾をめくりあげ、下が裸であることを示しながら挨拶を始めた。カメラのシャッター音がうるさい。
「わっ、わたしは……み、みられて、興奮するへんたい、ですっ……ふぁっ、その、はずかしい、ですけど……がんばり、ます……っ、うあっ」
 膝がガクガク震える。これほどたくさんの人に醜態を晒してしまったのは初めてではないけど、今回は皆私を見るために来ている人たちだ。その視線の強さは前回の比ではなかった。さらに今回は視線だけじゃなくカメラという機械で今度半永久的に残る形で私の体を記録されているのだ。
 そういったことを考えると、冷静ではいられない。
「うぉぉ……早速濡れてるぜ……っ」
 そんな声が聞こえて来て、私は驚愕した。確かに、太股辺りを何かが垂れて伝っていく感触がある。
「ひゃっ!」
 思わず裾を降ろしてしまうと、その挙動が逆によかったのか、フラッシュがたかれまくった。夜の公園で人家から離れていて人気もないとはいえ、そんな激しい光が瞬けば遠くからでも異常に気づかれるだろう。もしもそれで全く関係ない人がやってきてしまったらどうするのだろうか。わたしは露出のドキドキだけではなく、別の意味でもドキドキしながら黙って撮影され続けていた。
「もう一度裾めくり上げて!」
「その場でちょっと回転してみて!」
「上半身をちょっと倒してお尻丸出しに!」
「ブリッジとか出来る? やってみて!」
「そっちのオブジェに足を引っかけて立ったまま足を全開にして!」
「もうポンチョ脱げ!」
「おっぱいを強調して! 腕で寄せて!」
「まんこを指で開いてこっちに見せろ!」
「立ったまま放尿して!」
「しゃがんで目線こっちに!」
「寝転がって両膝を抱えてみて! もちろん大開帳で!」
 その後も色々な指示は続き、精神的にも肉体的にも疲れた時点でようやく彼らは満足したようだった。
「いやー、撮った撮った。かなりでかい容量準備したんだけどな」
「私なんて12Gのメモリがあっさり満杯になっちゃいましたよ」
「反応が初々しくて楽しかったな! やっぱり露出はこうじゃねえとな!」
「最近のAV嬢は堂々としすぎなんだよなぁ……」
「恥じらいって大事だね」
 勝手なことをぶつくさいいながらカメラマンたちは撤収していく。
 主催した男が大満足と言わんばかりの態度で、私に近づいてきた。
「いやぁ、ご苦労様でした。おかげさまでみんな大満足してくれたみたいですよ。次のイベントも考えなくてはね」
「…………大満足しているのはあなたでしょうが」
 私は早い段階で脱がされたポンチョを羽織りながら、恨みを込めた目で男を睨んだ。男は飄々とした様子で全く堪えていない様子だったけど。
「私はもちろん主催者として大満足ですけどね。けど、あなただってそれなりに楽しんでいたようじゃないですか」
 男が笑いながら私の秘部に手を這わせると、そこはぐちゃりと嫌な水音を立てた。
 私は頬が熱くなるのを感じて、男の手を振り払う。
「よ、余計なお世話よ! 散々見られたんだから仕方ないでしょ!?」
「ええ、仕方ありませんね。人の視線を全身に浴びて濡れない露出狂はいませんからね」
 それは暗に私のことを露出狂だと断じていた。
 普通の女性であれば、見られただけで濡れることはないだろうと。
 そしてそれは、私も自覚していた。

 どうあがいても私は普通ではいられないのだと、突きつけられた気分だった。


~露出七つ道具 『カメラ』 終わり~
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Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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