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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出への一歩1

 水沼エミリさんという露出虚のお姉さんに「一緒に露出しない?」と誘われてしまいました。

 エミリさん曰く、私はエミリさんと同じだと……同じ、露出狂の素養を備えているということらしい。
 もちろんそう言われて「そうですね」と言えるほど私は変態じゃない。そうだと思い至るようなこともそれまで一切なかったんだから、当たり前だと思う。
 けれど、そう考えて逃げようとした私を、エミリさんは引きとめて、「一回だけ自分の露出を見てくれるだけでいい」と言ってきた。
 今後しつこく付きまとわれても厄介だし、見るだけでいいなら、と私はそれを了承した。
 そんな私は、いま。
「露出狂って呼ばれ方あんまり好きじゃないのよね。だって、この言い方だと男性も含むでしょう? 個人的には男性の露出行為と女性の露出行為は一緒にして欲しくないの」
 なぜかエミリさんの露出に対する拘りを聞いていた。
 まあ、話をする際に頼んでいたコーヒーが来ていなかったっていうのもあったし。けれどなんだか嵌められた気分だった。彼女の露出行為を見て、別れておわりかと思えば……話をされている。
「……はぁ」
 私としてはそう答えるしかないのだけど、エミリさんは気にせず話を続ける。
「まあ、同族嫌悪なのかもしれないけど、男性の露出って『見せ付けるもの』じゃない? それに対して、女性の露出は『見てもらうもの』だと思うのよ」
 力説するエミリさん。言わんとしていることはなんとなくわからなくはないかもしれない。
 なんとも言えない表情を浮かべていたところに、店員さんがやってきてカップを置く。さすがに店員の前ではその話も控えてくれた。
「ここのコーヒーはとても美味しいのよ」
「あ、そうなんですか」
 こうしていると、普通の人なんだけどなぁ……。
 私がなんとなく残念な気持ちでいると、二人分のコーヒーを置いた店員さんが頭をさげる。
「それではごゆっくり。……あ、御客様」
 去るのかと思ったら、店員さんはエミリさんの方を見て止まった。
 不自然だと思ったのだろうか? 思わずこっちがドキドキしてしまう。
「よろしければ、コートをお預かりしますが……」
 ドキドキのレベルじゃなく、心臓が跳ねあがった。
 確かにエミリさんは外から見ると喫茶店の中でコートを着ていることになり、不自然だ。普通、室内に入ったらコートを脱ぐなりなんなりするだろう。
 私はそのことに気付く余裕がなかったけど、考えてみれば変な話だ。
 だから店員さんの気遣いは妥当だった。妥当、なのだけど。
 私は知っている。

 エミリさんがその下に何も着ていないことを。

露出への一歩2

 店員さんに言われるままコートを差し出せば、エミリさんは全裸になってしまう。
 果たしてエミリさんはどう応じるのか……あるいは、自分の露出するところを見ていて欲しいというのは、こういうことだったんだろうか。
 裸のエミリさんと向きあってコーヒーを飲んでいる光景を思い浮かべて、私は激しい動悸を感じた。顔に血が昇っていくのがわかる。
 そして、エミリさんは。
「ああ、大丈夫です。ありがとう。寒がりなのよ」
 実に自然な態度で店員さんの申し出を断った。
 店員さんは少し不思議に思ったようだったけど、断れた以上それ以上無理に申し出ることは出来ない。軽く頭を下げて去ってしまった。
 店員さんがいなくなったあと、エミリさんは私の方を見て、くすりと妖艶に笑った。
「ルミナちゃん、顔真っ赤」
「……っ! こ、これは、その……!」
 慌てて誤魔化そうとしたけど、顔の熱はそう簡単には引いてくれない。そんな私をエミリさんは面白いものを見る目で見ていた。
「別に恥ずかしがらなくてもいいのに。裸になるとしたら私なんだし……」
「み、みてるだけで恥ずかしいんですっ」
 声を殺しながらそう抗議する。エミリさんはそんな私の抗議もどこ吹く風だ。
「うふふ。まあ、さすがに私もここで裸になるつもりはないわ。ここのコーヒーは掛け値なしに気に入っているしね。今後来れなくなっちゃう」
「で、ですよね」
 早とちりににも程があったようだ。私はなんとなく顔を上げていられず、俯いた。
「それに、ルミナちゃんにも迷惑がかかっちゃうでしょ?」
 エミリさんの言葉を聞いて、私は思わず顔を上げた。
 彼女は大人らしい、優しい笑みで私を見詰めている。その、表現するなら慈しみの笑みに、私の心臓は別の意味で鼓動を高めた。
「露出狂と一緒にいた……なんて言われると困るだろうし、ひょっとしたらルミナちゃんのお知り合いがいるかもしれないしね。そんな危険は犯さないわ」
 私はそんなエミリさんの言葉を聞いて、ちゃんと考えてくれていることに、失礼ながら感動した。
 露出狂っていう人達は人の迷惑も顧みず、ただ裸になったりするだけの人のように思っていた、というのがあって。
 そういう人達だって、普段は普通の人なのだから、そういう気遣いが出来て当然なのに。
 私は偏見を持っていたのだと気付かされて違う意味で恥ずかしかった。
 エミリさんと一緒に飲んだコーヒーは美味しかったけど、どこか苦みがあって、なんとなく大人の味がした。
 コーヒーを飲んで一息ついたところで、エミリさんはにっこり私に笑い掛ける。
 思わず私も笑みを返して、その笑顔は凍りついた。

 エミリさんが、コートのボタンに手をかけて、外し始めたからだ。

露出への一歩3

「えっ、ちょ、ちょっと? なにしてるん、ですか……?」
 思わずそう聞かずにはいられなかった私に対し、エミリさんはあくまで笑顔だ。
「うん? まあ、さすがにちょっと暑いから、前だけでも開けようかなって思って」
 さっきと言っていることが……いや、矛盾はしないのか。
 前を開ける程度であれば、店員さんが通りがかりでもしない限りはバレない。
 私達が座っている席は奥まっている場所にあるところだし、そうそう人も通りかからないだろう。
 そこまで見越して席を選んでいたと知って、私は感心するやらあきれるやらだった。
 エミリさんがコートの前ボタンを全て開き、左右にコートの裾を払う。すると、エミリさんの綺麗な身体が露わになった。
 極普通の、一般的なカフェの中で、エミリさんの存在だけが異常に浮いている。
 私は思わず目を伏せたけど、エミリさんはむしろ胸を張るようにして堂々としていた。
「そういえば……改めて聞くけど、私の身体はどう?」
「ど、どう、とは……?」
 問い返すと、エミリさんは口の端を吊り上げて笑う。
「綺麗? それとも……いやらしい? 感想を聞かせてくれないかしら」
 私は言葉に詰まる。なんと答えることが正解なのか、わらかなかった。
 綺麗というのはもちろん感じていたことだ。エミリさんの身体は同性から見ても、バランスのとれた素晴らしい肢体で、十人に聞けば十人ともが「綺麗だ」と答えるだろう。
 それは私も変わらない。変わらないのだけど……同時に私は、いま彼女が言ったように、「いやらしさ」も感じていた。
 決して下品な意味じゃない。無意味に露出の高い服を着るような客引きの女性に感じるいやらしさとはまた違う、純粋に、ただ情欲を刺激してくるような。
 そんな不思議な「いやらしさ」を、エミリさんの身体からは感じる。
 どうしてなのか、それが正しい認識なのか、正直私にはわからない。
 エミリさんがどういう答えを期待しているのかも、わからなかった。
 言葉に迷っていると、エミリさんが優しく促してくる。
「感じるままに、好きなように表現してくれていいのよ。ルミナちゃんがどう感じてくれているのか……それが私は知りたいのだから」
 その言葉を聞いて、私は覚悟を決めた。思う通りのことを口にするのだ。
「えっ、と……その、綺麗、だと思います。それから……」
「それから?」
「その……ちょっと……というか、かなり……いやらしい、って言うんでしょうか」
 やばい。顔が熱い。
 ただ感想を言うだけなのに、凄く恥ずかしい。
 そんな私に対して、エミリさんはどこか満足そうな笑顔で、身体を露わにしながら、コーヒーを飲むのだった。

露出への一歩4

 コーヒーを飲みながら、エミリさんは先ほどの話を再開した。
「私は私みたいに『自分から露出する女性』のことを露出ッ子って呼ぶことにしているの。露出狂よりも五感が可愛いでしょ?」
「は、はあ……そう、ですね」
 あくまで五感だけの話で言えばそうと言えなくもなかったのでとりあえず頷く。エミリさんは我が意を得たりという感じで満足そうだった。
「でしょう? まあ、やってることは変わらないから、一般人にそれを区別して欲しいっていうのは、我がままなんでしょうけどね……」
 それはさておき、とエミリさんは続ける。
「ルミナちゃんに聞いておきたいのだけど、どこからが露出になると思う?」
「どこから……ですか?」
「ええ。例えば、お風呂に入る時は誰だって裸になるわよね?」
 当たり前のことを聞く理由がわからなかったけど、とりあえずその通りではあったので頷く。
「お風呂で裸になるのは普通……じゃあ、脱衣所で裸になるのは?」
「……普通、じゃないですか?」
「じゃあ、自分の部屋で裸になるのはどうかしら」
「……場合によっては……ない、ことはないかも?」
 下着まで脱ぐことはまずないだろうけど。
「じゃあ、リビングで裸になるのは?」
「それは……ないと思います」
「もしリビングで裸になったとして……それは露出行為だと思う?」
 私は思わず自分の家で、自分が裸になっている光景を思い浮かべる。恥ずかしいとは思うけど、他に誰もいないという条件であれば、露出行為とはいえない気がする。
「……言えない、と思います」
「じゃあねえ……リビングから一歩出て、ベランダで裸になるのはどう思う?」
 外に面した場所であるベランダ。そこを覗き込まれることはほとんどないだろうけど、確かに外から見える場所。
 私はそこに裸で立つことを想像して、一気に顔を赤くした。
「ろ、露出行為だと思います……」
「家の敷地内なのに?」
「……はい。やっぱり、外だし」
 なんでこんなやり取りをしているんだろう。私は訳がわからなくなってきた。
 エミリさんはさらに質問を重ねてくる。
「じゃあ、一戸建ての家を想像してみて。その家は周りに高い壁があって、外から絶対見えないっていう条件ね」
「……? はい」
「その庭で裸になるのは、露出行為かしら? 恥ずかしいと感じると思う?」
 言われた条件で考えてみる。高い壁に覆われた庭で、裸になって立つ自分。野外で裸になって立つということ自体、経験のないことだから想像しにくかったけど、想像してみた。
 絶対に見られないというのを、真実として考えると……意外なほど、それについて恥ずかしくは思わなかった。
「……あまり、感じないかも、です」
 その答えを聞いたエミリさんが、妙に笑みを深くした理由は……私はずっと後になるまでわからなかった。

露出への一歩5

 エミリさんはコーヒーを飲み干すと、コートの前を開いたまま立ち上がった。
 その際、当然エミリさんの身体が全部見えてしまい、思わず私は赤くなった顔を背ける。
 エミリさんは堂々としているけど、それが余計に恥ずかしかった。
「それじゃあ、行きましょうか」
 伝票をさっと取りながらエミリさんがほほ笑む。私が頷き、立ち上がろうとした時、エミリさんはとんでもない行動に出た。
 いきなり自分の股間に、割れ目に指を這わせ始めたのだ。思わず私が硬直するまで、エミリさんは自分の中にその指を潜り込ませ、まるで自慰でもしているかのように陶然とした表情を浮かべる。
「ふぅ……んっ、ぅ……」
 ぴくぴくとエミリさんの方が震え、甘い吐息を滲ませる。私には何が起きているのかわからなかった。思考停止した状態で、エミリさんの突然の痴態を見詰めることしかできない。
 幸い店員さんはまだこちらの様子に気付いていないみたいだったけど、それも時間の問題だ。明らかに不自然なエミリさんの動きに気付かれたら終わりだというのに、エミリさん自身はまるで気にすることなく、オナニーを続ける。
 ようやく自体に頭が追い付いてきた時、エミリさんの指先に何かが引っかかって、引きだされつつあることに気付く。エミリさんは身体の中にその『何か』を、ずっと入れていたのだと私は察した。
 それはゴムで出来た袋のようで、ちょっとした棒くらいの長さがある。唖然としている私の前で、エミリさんはそれを手の平に取りだした。ねばねばした液体で濡れているそれは、なんだか奇妙に光っていて、圧倒されてしまう。
「……ふぅ。ここのお会計は私が出すわね」
 いいつつ、エミリさんはその袋を開き、中から棒状に丸めた紙幣を引きだした。お金をそこに入れていたのだと、ようやく私は理解することが出来た。
 エミリさんはオナニーの影響か少し上気した顔で、私にその不思議な袋を見せてくれる。
「ルミナちゃん、見たことない? コンドームなんだけど……」
「……な、ないです」
 正直な話、私はまだ処女であり、男の人とそれが必要になる行為をしたことがない。
 一応、性教育の授業でそれの存在くらいは知っていたし、サンプルとして見せられはしたけど、それを実際に使っているのを直で見たのは今日が初めてだった。
 エミリさんの使い方を、ちゃんと使っているとしていいのかどうかはわからないけど。
「これはいわゆる露出ッ子の嗜みの一つ……『おまんこ財布』なの。露出ッ子は何も着ないし、何も持たないのが普通だけど、お金が必要になる時はあるのね。だから、こうやって持ち運ぶことで、何も身につける必要もなく、それなりの額を持ち歩けるってわけ」
「は、はぁ……」
 どうしてそこまでして露出に拘るのか。正直私にはわからなかった。
 エミリさんはコートの前ボタンを止め、その紙幣を持って会計に向かう。
 私も慌ててそれを追いかけた。
 会計を済ませたエミリさんは、「ちょっと歩くわね」と言って私をどこかに向けて案内し始める。

 どこに向かうのかもわからないまま、私はエミリさんの後について歩き始めた。
 
 
~続く~
 
 
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