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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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露出への兆し1

 私の部屋に似つかわしくない男物のコートは、まるでその部分だげ切り取っているかのように異様な存在感を持ってそこにあった。とりあえずハンガーにかけてみたけど、違和感しかない。
 私は改めてそれを感じて、ついつい深く溜息をはく。
「どうしろって言うのよ……」
 なんだか全てがエミリさんの目論見通りに進んでいる気がして、私はなんとも落ち着かない気分だった。
 ベッドの上に体を投げ出して寝ながら、私は一枚のメモを取り出す。
 そこには綺麗な筆跡で、私に対するメッセージが書かれていた。
「いつの間に書いたんだろ……レジでお会計してた時?」
 よくよく見ればあの喫茶店の名前がメモの端に印刷されている。そう考えるのが普通だった。
 そういえば店を出る時、お金を支払う以外にも何かしていたような気がする。私は店員さんにエミリさんの格好が気付かれるんじゃないかと気が気でなくてそれに対して考える余裕がなかったけど。
 私はそのメモを見ながら、もう一度溜息を吐く。
 もう、これが何度目の溜息かわからなくなってしまった。


 公園のトイレでエミリさんを待っていた私は、さすがに一時間が過ぎた辺りで何かがおかしいということに気付いた。
 いくらなんでも時間がかかりすぎている。運動公園というだけあってこの公園は広いけど、一周するのに一時間もかかるような大きさはしていない。
 と、なると何かトラブルがあったのかもしれない。なにせあんな格好なのだ。警察に捕まったのかもしれない。あるいは、もっと最悪な事態になっている可能性もある。柄の悪い人たちに捕まってしまったのかもしれない。最悪、レイプされている……なんてことも十分ありえる可能性だ。
 半ば自業自得とはいえ、そんな事態になっていたら大変だった。
 いてもたってもいられず、私はトイレを出て公園内を歩き始めた。エミリさんの姿を探して公園内を一周する。
 けど、公園内はのどかなもので、何か騒ぎになっている様子は全くなかった。それについては少し安心する。
 公園内を見て回ってから、もしかしたらすれ違いでトイレに来ているのかもしれないと、トイレに戻ってみたけど、エミリさんの姿はなかった。
(ど、どうしよう……)
 トイレが視界に入る位置にあったベンチに腰掛け、私は途方に暮れる。
 エミリさんがどこにいったかはわからないけど、私があの人のコートを持っている以上、帰るわけにはいかなかった。
 いまも全裸のエミリさんがどこかを歩いているのかと思うと、心臓がドキドキと高鳴る。
 悶々と悩む間にも時間は過ぎていき、気付けば夕暮れが迫っていた。
(ど、どうしよう、そろそろ帰らないと……)
 夜までこんなところにいたら、私の方も危ない。
 私は途方に暮れ過ぎてちょっと泣きそうになりながら、手にしていたコートを見る。
 その時、思いついた。
(そ、そうだ)
 エミリさんのコートを広げて、何か手がかりがないかどうかを調べる。この状況を打破できるものなら何でもよかった。両手を入れるところには何も入っていない。
 そうやってコートを調べていると、内ポケットの存在に気付く。上からその部分を撫でてみると、中に何かが入っているような感触があった。
(こんなところに……?)
 そこに入れた指先が、紙の質感に触れた。

露出への兆し2

 内ポケットの中から引き出したそれには、エミリさんが書いたと思われるメッセージが書かれていた。
『今日は私の露出に付き合ってくれてありがとう。このコートは先輩からのプレゼントだと思って大事にしてちょうだい。またね』
 優しく綺麗な筆跡で書かれているけど、これをあの店の店員さんの前で堂々と書いていたのかと考えると気が気でなかった。後半はともかく、前半を見られていたら確実に変な目で見られていたことだろう。
 メモの内容はともかく、とりあえず現在の消息不明は本人の意図することだとわかって少しほっとする。こんなメッセージを残すということは、きっとなにかしら別の着る物を用意していたとか、あるいはそのままでも家に帰れるという自身があってのものだろう。
 安心すると、今度はそのコートの始末に困ってしまう。正直、これはエミリさんに返せばいいと思っていたのに、そのエミリさんがいなくなってしまった。そうなると、捨てるか持って帰るかの選択肢か出来ない。
 かといって、一応真面目にこれまで普通に生きてきた私にとって、公園にゴミを不法投棄するのははばかられた。ゴミ箱に捨てればいいのかもしれないけど、こんなコートが公園のごみ箱に捨てられていたら、それはひどく浮いてしまう。それで何か問題になるわけじゃないと思うけど、私自身が気になる。
(……仕方、ないよね)
 私はそのコートをなるべく小さく丸めて、抱き抱えるようにして手に持ち、一見なにを持っているかわからないようにしてから、帰路を急いだのだった。


 そうして持って帰ってきてしまったコートは、いま私の部屋の中で異彩を放っている。
 明らかに私の部屋にあるのはおかしなものだ。
 クローゼットの奥にでも押し込んでおけばいいのかもしれないけど、自分の部屋の一番奥にこれを納めるのは、それはそれで嫌だ。
 かといってこのまま部屋にかけていたら、何かの拍子で家族が部屋に入ってきたら説明が面倒くさくなる。
 私は仕方なく、そのコートを部屋に入っただけじゃ見えないようにクローゼットの中の一番出しやすいところにおいた。
(次のゴミの日に捨てよう)
 プレゼントとはいえ、一方的に押しつけられたものをそんなに大事にするつもりはない。ましてや、露出狂が身に付けていたものなんて、色々と問題だ。
 ひとまずコートが目に付かないところに収まったことで、私はほっと一息を吐く。
 それとほぼ同時に、お母さんが私を呼ぶ声が聞こえた。
「るみちゃんー、お風呂入っちゃってー」
「はーい」
 この家ではだいたいお風呂に入る順番が決まっている。それを乱すことはそれなりの事情がないとしない。別になにかしらまずいことが起きるわけじゃないけど、何となく気が落ち着かないのだ。
 だから、私は急いで着替えをまとめて、お風呂に向かった。

露出への兆し3

 私の家の脱衣所には、それなりに大きな鏡がある。
 家を建てる時にお母さんが望んだらしい。それは「毎日自分の体型を意識していれば、自然と食習慣なり運動なりを心がけるようになるのよ」という意図あってのことだった。もっとも、実際にはお母さんは特に太っているわけではないから、その手の話がでる度に、気にしすぎだとお父さんは笑うのだけど。
 それはさておき、そういうわけで脱衣所には大きな鏡がある。それは全身が写るようになっていて、私は幼いときからそれがあるのが当たり前だったから、それについて何かを思うことはなかったのだけど、今日は妙にその鏡が気になってしまった。
 自分の裸を、いつも以上に意識してしまう。
(……お、お風呂に入るんだから……裸になって当たり前じゃない)
 変な意識になってしまっていると、私は頭を振って意識を切り返る。
 それでも、服を脱いで下着姿になるだけでも異様に恥ずかしかった。その下着も脱いでしまうと、いよいよ今日見たばかりのエミリさんの裸が脳裏によぎる。これまでの人生で、同姓の裸を見る機会はたくさんあった。あったけど、あんなに堂々と見てほしいといわれたことは一度もない。というか、自分の裸だってそんなに意識したことはない。
 自然に早くなる鼓動を実感しつつ、私は何気なく自分の身体をその鏡で見た。
(……うわ、なにこれ)
 自分の身体が、なんだか普段と全然違うものに見える。
 控えめな発育をしている胸も、さほど余計な肉がついていないことが自慢の腰も、少し大きいかと気にしていたお尻も。あからさまに性的感覚を覚えるそれらの箇所だけじゃなくて、二の腕とかふくらはぎとか、そういう普通に見えるところすら、変に見えた。
 エミリさんの裸を見てしまったからだろうか。なんだか意識していなかった自分の体のパーツを、エミリさんのそれを見てしまったことで意識するようになってしまったというか……もちろん、完成された美しさを有する綺麗なエミリさんの体と、平々凡々な私の体とでは天と地ほどの差があるのだけど、それでも意識してしまう。
(…………)
 私は、自分の体の形を確かめるように手を動かしかけて……はっ、と我に帰った。
 慌ててお風呂場に飛び込み、頭からお湯を被る。
 そうしてしまえばいつもの入浴と同じだ。タオルにボディシャンプーをかけて泡立てて自分の体を擦る。
(な、なにを考えてるのわたしは!)
 あの人と私は違う。
 今日の印象が強すぎて影響をうけてしまっただけだと、私は自分自身に言い聞かせた。

露出への兆し4

 お風呂で暖まり、火照った首筋をタオルで拭いながら、私は自分の部屋に戻った。
 結局お風呂に入っている間中、自分の体を見る度にエミリさんの体が脳裏にちらついて、落ち着いた入浴とはいかなかった。
「はぁ……」
 私は深くため息を吐いて、ドアをきちんと閉める。もう夕食も全て済んでいるから、あとはもう寝るだけだ。早く寝てしまいたかった。
 そこでふと、憂鬱なことを思い出した。
「あ、宿題……しないと……」
 とても落ち着いて宿題が出来るような気はしなかったけれど、それでも私の中で宿題をしないでおく選択はなかった。真面目というよりは融通が利かないというか、やらずにサボるということが出来ない普通から外れるのが嫌な、私はそんなつまらない人間なのだった。
 どちらにしても、ふわふわした気持ちではとてもまともに宿題が出来るとはお思えなかったけど。
 私はもう一度ため息をはきながら、とりあえずお風呂に入る際に脱いだ部屋着をクローゼットに片づけることにする。
 何気なくクローゼットの扉を開けてしまった私は、目の前にあのコートがあるのに気づいて心臓が跳ね上がった。
(そうだ……ここにかけてたんだった)
 奥に入れるのも嫌だったからこそこの場所にかけておいたのに、それをすっかり忘れていた。
 これを着ていたエミリさんのことを思い出して、その連想であの人の裸も思い出してしまった。
 顔が赤くなるのが自分でもわかる。
(あんな格好をするなんて……私には、理解できない……)
 はずだった。
 けれどそのとき、私はなぜか不思議な行動に出てしまった。
 部屋着をしまったあと、すぐにクローゼットの扉を閉めればよかったのに、なぜか私は扉を開けたまま、パジャマのボタンを外し始めていた。
(ど、どうせ、大したことないし……ちょっと……大げさに意識しちゃってるだけで……)
 もやもやとした意識を祓い、勉強に集中するためには、私はそうするべきだと考えた。
 実際に、エミリさんの格好を真似てみる。
 そうしてしまえば、私の想像よりずっとつまらないことだということがわかるはずだった。はっきりしない気持ちを晴れやかにすることが出来る。
 そんな風に私は考えていた。
 パジャマの上を脱ぐと、上半身裸になる。さらに、ショーツとパジャマのズボンを一気に引き下ろした。
 部屋の中で全裸になっている。
 普通ならほとんどあり得ないようなシチュエーションだ。服を脱いだだけなのに、もう心臓がバクバクいって、口から飛び出してしまいそうなほどだった。
 ごくり、と生唾を飲み込んで私はクローゼットの中にかかっているコートに手を伸ばす。

露出への兆し5

 ハンガーから取り外したコートは持ち帰った時よりも遥かに重く感じられた。
 エミリさんの匂いだろうか、微かに女性特有の化粧品の香りがした。
 決して鼻を突くような量ではなく、気付けば香っている程度の微かな匂い。
(あの時……エミリさん化粧してたんだ……)
 大人の女性が完全にすっぴんなわけがないのだけど、思わず女性としての嗜みを感じてどくんと心臓が跳ねる。
 あのエミリさんの存在を感じてしまったことで、私はますますこれを見に着けた時の感覚が気になった。
 コートを広げ、私はそれをじっと見つめる。何か、これ以上先に進んだら戻って来れないような……そんな気がした。
 けど、好奇心が止められなかった。
 そのコートに腕を通して行く。柔らかな裏地と私の腕が、擦れながら触れあう。
 手の甲、二の腕、そして、肘。
 いくらコートの裏地が多少柔らかな素材で出来ているとはいえ、素肌に当たることは想定していないのだろう。思った以上にその刺激は強い。
 剥きだしの肩にコートが被さる。その時の感覚をなんといえばいいのだろうか。知らない誰かに肩に手を置かれているような、そんな違和感。
「……っ……」
 その違和感を噛み殺し、私はもう片方の腕にコートに通そうとして、コートの裾にお尻を撫でられた。
「ひゃわ!?」
 思わず小さな悲鳴を上げてしまう。かあっ、と顔が赤くなるのを自覚した。
 微かに身じろぎするたびに、裸のお尻にコートの裾が触れ、まるで痴漢にお尻を撫でまわされているみたいだった。単なる勘違いだというのに、私の身体は変な風にその感触を受け取ってしまっていた。
「……ッ」
 寒いわけではないのに、足が震える。跳ねまわる心臓が痛い。
 指先まで震える中、私はどうにかコートを羽織ることに成功した。
 前を合わせて、乳首にコートが触れて、また小さく悲鳴が出てしまう。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 ただコートを着ているだけなのに、なぜなのだろう。すごく、恥ずかしい。
 何度も失敗しながらコートの前ボタンを止めた。
 そして、クローゼットの扉の裏に設置されている姿見で、全身を眺めてみた。
「う、うわぁ……っ」
 エミリさんと、同じ格好をした自分が、そこにいた。
 素足をコートの裾から覗き、サイズが大きいせいで、胸元の鎖骨が丸見えになっている。
 私の顔は、いままで自分でも見たことがないくらい真っ赤に染まっていて、その目は微かに潤んでいた。
 それは自分なのに自分じゃないように見えて、私は酷く動揺した。
 動揺して、けれど目が離せなくて。
 だから、気付けなかった。

「るみなー。ちょっといい?」

 部屋の外まで、お母さんがやってきていることに。

露出への兆し6

 その声が部屋の外から聞こえて来た時、私は心臓が口から飛び出そうになるくらい動揺した。
「なっ、なにっ?」
 クローゼットの扉の影に隠れながら声を張ると、声が裏返って明らかに不自然だった。
 幸い、お母さんは閉めていたドアを開けたりはせず、ただその場から言葉を続ける。
「リンゴを剥いたけど、食べる?」
 時々そういうことはよくあることだった。
 そういえば、夕食の席でたくさんリンゴをもらったという話をしていたような気がする。
「わ、わかった! すぐ行くからちょっと待ってて」
「はいはい」
 そう言って、お母さんは去っていく。
 私は暫く硬直したまま動けなかったけど、大丈夫だと悟った段階で大きく息を吐いた。
「……心臓が止まるかと思った」
 こんな格好をしているところを見られたら、大変だ。
 私は急いでコートを脱ぐ。部屋の中で裸になって、いまさらながら、すごく馬鹿なことをしていることに気付いて、益々赤面した。
(どうかしてる……)
 バカバカしい衝動に負けてひどく馬鹿なことをしてしまった。
 私は自己嫌悪に浸りつつ、脱ぎ捨てたショーツやパジャマを手に取った。
 そしてそれを一つずつ身に着けようとした時。

 私は、股間に冷たい感触を感じて思わず悲鳴をあげそうになった。

「え……?」
 着かけていたショーツを慌てて降ろし、茫然とそこを見る。
 私の股間は、いままで見たことがないような状態になっていた。
「なに……? これ……」
 ねちゃり、と指先にそれはこびり付くようにして糸を引いた。
 意識せずに呟いていたけど、それが何なのか、私は知っていた。
 けれど、それが現実に起きていることだと理解出来なくて、私はショーツを脱ぎかけたような、半裸の間抜けな格好のまま、暫く自分の指先を見詰めていた。

 認めたくなかった。
 私のあそこがいままで見たことがないくらいに濡れている、なんて。
 
 
~続く~
 
 
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・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。黎明媚態の系統の絵も多少ありますが、基本は小説の方のみになる予定です。

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