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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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全裸になっちゃった!1

 道を歩いていたら、突然全裸になっていた。
 わけのわからないことを言っていると思われるだろうけど、私の方がわけがわからなかった。
「ひゃぅ!?」
 思わずその場にしゃがみ込み、身体を出来る限り縮ませながら周囲を見る。周囲に人影はない。
 そのことに少しホッとすると共に、私はとにかく物影に移動する。何が起きているのかはわからないけど、とにかく誰かに見られるのだけは避けたかった。
 真昼間、凄く明るい場所で全裸になっているという事実に、顔が赤くなる。恥ずかしさで死ねそうだ。
 下着どころか靴やピアスに至るまで、身に着けていたいた全てのものがなくなっている。冷たいコンクリートの感触が足の裏から伝わって来て、おかしな気分だった。
 そもそも野外で裸になるなんていう趣味がない私にとって、その感覚は新鮮過ぎた。
 とりえあえず近くの建物の壁に身体を寄せて安全を確保した私は、どうしてこうなってしまったのかを考える。
 明らかに突然服を奪われたとしか思えない状況だけど、さっき周囲を見渡した時には周りに誰もいなかった。となると、原因がわからない。
 白昼夢でも見ているのかと思ったけど、それにしては感覚がはっきりしすぎている。
 私は混乱する頭を抱えつつ、なんとかこの状況を打破する方法がないかどうか考えてみた。
 いま私の手元にあるものは何もない。鞄も持っていたはずなのに、それもなくなっている。
 携帯電話があれば警察を呼ぶなり、友達を呼ぶなり何か方法はあるけど、それが出来ない。
 家までは遠く、そもそも電車に乗らないといけないから家に帰るという選択肢も無い。
 通り掛かった人に助けを求めるか、公衆電話まで行って警察を呼ぶというのが現実的な選択肢だろう。
 けれど、通り掛かった人が良心的な人かどうかはわからない。最悪襲われる可能性だってある。
 公衆電話まで行こうにも、最近の携帯電話の普及のせいで、結構離れたところにしか公衆電話はない。
 そもそも、公衆電話は目立つところにあって、それを使おうとしたら誰かに見られることを覚悟しなければならないだろう。
 素足で移動するのはかなり危険だったけど、背に腹は代えられない。
(……よ、よし!)
 心臓が痛いほど跳ねまわっている。こんなところを見られたら変態扱いされてしまう。なるべく見られないように、行かなければならない。
 私は覚悟を決めて動き出そうとした。
 その時、遠くから人が歩いてくる音が聞こえて来た。
 思わず物影に戻りながら、その人を見極める。
(女の人だったら……警察を呼んでもらおう)
 私は息を殺しながら、その誰かが見えるのを待った。

全裸になっちゃった!2

 私が固唾を呑んで待ち構えている中、現れたのは私と同じか、少し年上の女の人だった。
 たぶん近くの大学に通っているんだろう。携帯電話を弄りながら歩いている。
(た、助かった……!)
 そう思ってすぐに声をかけようとしたけど、私にとっては最悪なことに、その人はイヤホンをして音楽を聞いているみたいだった。
 物陰から呼び掛ければいいと思ったけど、もし大音量で音楽を聴いていたら呼び掛けが聞こえないかもしれない。
(……っ、仕方ないっ)
 幸いその人以外に人影はない。思いっきりその人には見られてしまうけど、同性に見られるならまだマシだ。
 私は意を決して物陰から出て、急いでその人に駆け寄った。手で体を隠し、大事なところは見えないようにしながら、その人へと近付く。
 手元に集中しているのか、中々気付く様子がなかった。
「す、スミマセン!」
 恥ずかしさを堪えながらその人に呼び掛ける。聞こえてないのか、目を上げもしなかった。私が横合いから近づいていることに気付かず、その人は私を通りすぎて歩いていってしまう。
 ただでさえ恥ずかしいのに、声をあげなくてはいけなくなって、さらに恥ずかしい思いだった。けど、このチャンスを逃すわけにはいかない。
「ちょっ、待って! 助けてください!」
 私はそう呼び掛けながら、歩くその人の肩に手を伸ばした。
 手が、彼女の肩に触れる。

 私は彼女の素肌の感触を捉えた。

「「え……?」」
 一瞬、二人の声が被る。何が起こったのか、経験済みの私ですらわからなかった。それはもちろん、彼女にもわからなかったに違いない。
 彼女は足を止めて、呆然と自分の体を見下ろしていた。その手に持っていたはずの携帯がなくなっていて、てぶらになっている。
 私の目も彼女の体に釘づけになっていた。
 なぜなら、私が触れる一瞬前まで服を着ていたはずの彼女は、私と同じように全裸になっていたからだ。
 その状況を認識するまで、二人とも一拍の間があった。
 そして、彼女の喉がヒュウ、と音をたてる。その瞬間、私は次の彼女の行動が予想できたため、慌てて両手を伸ばす。
「きゃああっ、むぐっ!?」
 大音声の悲鳴が上がりそうになったのを、瀬戸際で何とか阻止する。
 本来自然なことだけど、そんな大音声で叫んだら人がたくさん集まってしまう。
 そうしたら、私たちはその人たちに裸を晒すことになってしまう。それは絶対に嫌だった。
 もがこうとする彼女にしがみつくようにして、耳元で落ち着かせようと囁く。
「さ、叫んじゃダメ! お願い、落ち着いて……っ!」
 我ながら無茶なことをいっていると理解はしていた。けど、何がなんでも落ち着いてもらわないと、大変なことになってしまう。
 落ち着けといって落ち着けるものでもなかっただろうけど、私の声が本気で焦っていたこともあってか、彼女は悲鳴をあげるのを止めてくれた。
 状況は少しも良くなっていないけど、ちょっと安心した。

全裸になっちゃった!3

 なんとか大人しくなってくれたその人と一緒に、とりあえず物陰に身を潜める。
 お互い顔を向けあっていることは出来ず、背中を向けあっていた。
「……落ち着いた?」
「……うん。まあ……あの……なにが、起きてるんですか?」
 彼女は私に対してそう聞いてきたけど、それは私が聞きたい。
「……わからないわ。私も歩いてたらいきなり裸になってて……原因らしきものは何もなかったし」
「……ですね」
 状況的に私が何かしら疑惑をもたれてもおかしくはなかったけど、幸い彼女は私が原因であるとは考えていないようだった。その事実に少しだけほっとする。
 こう言ってはなんだけど、仲間が出来たことで少し落ち着くことは出来た。
「とにかく、なんとかしてこの状況をどうにかしないとね……」
「誰か通りかかるのを待ちます?」
 彼女からの消極的な提案を受け、私は思わず唸る。
「……正直、また同じことになりそうな気がするのよね。声をかけようとしたらその人がまた裸になっちゃって……どんどん騒ぎが大きくなるだけじゃないかなって」
「確かに……じゃあ、警察か何かに保護を求めます?」
 それでも変わらない気はしたけど、とにかく何かしら動かなければならないのは変わらない。それなら、公的権力に頼る方がまだしもマシなような気がしてきた。
「……そうしてみましょうか。とりあえず、そのためにはどこかの公衆電話を使わなければならないけど」
「私、この辺りには詳しいです。人気の少ない公園に心当たりがあります」
 地元民が仲間になったのは凄く心強かった。
「案内、お願い出来る?」
「……はい、出来ます」
 一拍の間があったけど、彼女はそう応えてくれた。
 どうしてそんな間が生まれたのか、一瞬不思議に思ったけど、すぐにその理由を把握した。
「それ、じゃあ……着いて来てください」
 そう言って動き出す彼女に合わせ、私も動き出す。
 つまり、彼女はこちらを見ていないけれど、私は思いっきり彼女を見てしまうということだった。
 私と同じように裸で、恥ずかしそうに自分の身体を隠しながら彼女は進む。私はまだ誰かに見られるまでは見られないけど、彼女は私と言う存在に常に見られているということになる。
「ごめん……なんか、ごめんね……」
「い、いえ……気にしないでください」
 耳まで真っ赤にしながらも、彼女は気丈にそう言ってくれた。
 いまどき珍しい、本当にいい子だ。……そういえばまだ名前も名乗っていなかったし、歳も明かしていなかった。実際どちらが年上かもわからない。
 あとで落ち着いたら聞こう。
 そう考えて、いまは静かに移動することに気持ちを集中させた。

全裸になっちゃった!4

 裸の女が二人、まだ明るい時間帯に町中を歩いている。
 その異常な光景を感じつつ、私と彼女は町中を慎重に進んでいた。
 見られたくないから人気のない道を進んでいるのだけど、だからこそもしも変な人に出会ってしまった時が怖かった。
 逃げられればいいけど、逃げられなかった時のことを考えると、体が勝手に震えてくる。それはきっと前を歩く彼女も同じだろう。
 彼女がこの辺りに詳しくて助かったと思う。私一人だったら、覚えている限り公衆電話は人気の多いところのものしか記憶にない。
 こそこそと移動して行く内に、不意に目の前の彼女が足を止めた。ぶつかりそうになって慌てて止まる。
「どうしたの?」
「……しっ。ここが一番危ないんです」
 人差し指を立てて、静かにするようにジェスチャーをしてくる彼女の前を覗きこむと、どうやら大きな道に差し掛かったみたいだった。
 その道を渡った先に、公園が見える。
 公園に辿り着くためにはその道を渡らないといけない。車が通り過ぎて行くのが見えた。
「……交通量は結構あるの?」
「……割と、ですね。そんなに凄く多いってわけじゃないんですけど……」
 このままここで立ち止まっていても、誰かが通りかかる可能性は零じゃない。
 意を決して行くしかなさそうだった。
「……行きましょう。ここまで来たら仕方ないわ」
「……はい」
 ここまで誘導してくれた彼女に報いるため、私はあえて自分から彼女の前に立った。彼女が背後で驚きの視線を向けてくるのがわかる。
 身体に視線が当たるのを感じて、急に恥ずかしくなったけど、いままで彼女はこれを我慢してくれていたのだ。私が嫌がるわけにもいかない。
「……いま向こうから車が来てるから……それが通り過ぎたら、行きましょう」
 右の方向から車が迫って来ていた。それが通り過ぎたら行こうと決め、私は呼吸を整える。背後の彼女も息を呑むのがわかった。
 車が私達の潜んでいる道を通りすぎる。
「いまよっ!」
 私は一気に駆け出した。もう一方からは何も来ていないことは確認済み、だった。
 そして実際、通りかかった車はいなかった。
 けれど。
 なんとも運の悪いことに。
 さっき通り過ぎた車が、減速して結構近い位置で止まってしまった。その辺りの車庫か何かに停める予定だったのだろう。明らかに車体が道の端に寄っていた。そのことに気付いていれば、飛び出さずにいられたかもしれないのに。来るか来ないかに集中し過ぎて、その事まで意識がいっていなかった。
 車が止まったのは、バックミラーでもはっきりと私達のことが見える位置。
 飛び出してしまっていた私達は、その視線から逃れることなど出来なかった。
 私達は、その車の運転手に、裸を見られてしまった。

全裸になっちゃった!5

(見られた……っ!)
 私は猛烈な恥ずかしさで心臓が激しく跳ねまわるのを感じつつ、いまさら止まるわけにもいかず、全力でその道を走り去ろうとした。
 けれど、もう一人の彼女はそう出来なかった。
「いや……っ!」
 思わず、の行動だったんだろうと思う。彼女はその場にしゃがみ込んで、身体を出来る限り隠そうとする。
 けれど、それは何の遮蔽もない道のど真ん中でやるのには自滅的な行為だった。
(……!)
 私は咄嗟に、自分の身体を隠していた手を彼女に向けて伸ばし、上腕を掴んで無理矢理立たせる。
「止まっちゃダメっ! 走るわよ!」
「……ッ!」
 泣きそうな顔をしながらも、私の切羽詰まった声に応じてくれたのか、彼女が立ち上がって走り出す。
 私と彼女はなんとか公園の中に飛び込むことが出来た。幸い公園の中には茂みも多く、隠れる場所には事欠かなかった。
 さらに運のいいことに、子供の姿も公園内には見当たらなかった。
 彼女を茂みに隠してから、私は恐る恐る背後を確認し、さきほど止まっていた車の運転手がどういう行動をしているかを見た。
 運転手は何事もなかったかのように車庫の扉を開け、車庫入れの準備をしていた。どうやら、私達がその背後を通った時には、バックミラーもサイドミラーも見ていなかったようだ。
 気付かれていない、ということは、見られていないということ。
「ふぅ……良かったぁ……」
 私は急に気が抜けて、その場に尻もちを突いて座りこんでしまう。
 しゃがみこんでいた彼女は、申し訳なさそうに私に近づいて来た。
「あ、あの……ごめんなさい……ありがとうございます……」
 さっき私が彼女を連れて来ずに道の真ん中に放置していたら、さすがにあの運転手も彼女に気付いただろう。
 そしたら、少なくとも彼女は裸を思いっきり見られていたことになる。
 謝罪と感謝を述べる彼女に対し、私は笑顔を向ける。
「謝らなくてもいいわよ。こんな状況だもの。持ちつ持たれつ、でしょ?」
 さて、警察に電話をして、助けてもらうことにしよう。
 私はもう少し頑張るべく、立ち上がった。


 少しトラブルはあったけど、私達は警察に連絡して何とか保護してもらうことに成功した。
 本当のことを喋っても信じてもらえないと思ったので、「変な集団に無理矢理全裸にされた後、放置された」というでっちあげの話で乗り切った。不審に思われたかもしれないけど、とりあえずそれで何とかなった。
 結局、急に全裸になってしまったのがどういう理由だったのかはわからなかった。無くなった服や持ち物は携帯の逆探知などで探してもらったら、裸にされた場所から少し離れた場所で発見された。彼女の物も一緒になって発見されたおかげで、そういう目的を持った集団に襲われたのだということに信憑性が増したのは不幸中の幸いだった。
 お金や装飾品にも全く手が付けられていなかった。全ては謎に包まれたまま、迷宮入りしてしまったのだ。
 わけのわからない事件の被害者同士、私と彼女は連絡先を交換し合い、誰にも相談できないあの事件の話をするうちに仲良くなっていった。
 そして、その内、私達はあの体験の衝撃が忘れられず、二人揃って自分から露出するようになってしまい、二人組の露出っ子として色んなところで露出するようになってしまうのだけど。

 それはまた別の話だ。
  
 
 
 
~全裸になっちゃった! 終わり~
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プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
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・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。黎明媚態の系統の絵も多少ありますが、基本は小説の方のみになる予定です。

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