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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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露出っ子倶楽部『初詣』1

 露出っ子倶楽部の会則にはこんな一文が記されている。
『初詣は神様への挨拶の正装である全裸で行うこと。その一年の露出の安全と健康を見守ってもらうためである』
 東城ナナミが所属する『露出っ子倶楽部』という団体は、ナナミのようにお金のない女子が露出する際の資金面でのサポートをしてくれるが、会則は厳しく、必ずそれを成し遂げなければならないことで有名だ。
 しかし同時に真の露出好きが集まる場としても有名で、資金面での融通や安全の確保などを考えるとこの倶楽部に所属しておくのは露出っ子としては心強い。
「……詳しい初詣の仕方……っと」
 ナナミは倶楽部の会員ページを検索し、倶楽部における初詣の作法を調べる。
 行事によっては詳細な作法が決まっていることがあり、それをきちんと実行しなければ会員資格を剥奪されてしまうのだ。
 出てきた『初詣の作法』というファイルを、端から端まで眼を通す。
「……ふむふむ。神社はどこでも構いませんが、必ず鳥居を潜る前に裸になりましょう。鳥居を潜ったあとで裸になることは、人様の家で着替えをするのと同じ不作法です、か……大丈夫かなぁ」
 彼女は少し不安げな目でそう呟く。彼女が目をつけていた神社は、普段はあまり人の来ない神社だった。そこならば仮にこの時期でも人で溢れることはないだろうという目論見だった。だが、その神社は市街地にあり、その近くを人が通りかかりやすい。
 神社の中に入ってしまえば、藪や木で周囲の目から隠れるところも多いが、そこに入る前は普通の道だ。
「あそこの前って、割と交通量は多いところじゃなかったかな……」
 車で初詣に出かける人も多いだろう。いくら周囲が暗いとはいえ、車のライトに照らされれば一発で見られる。
 けれど、見られることを想像したとき、ナナミのあそこは激しい熱を宿すのだった。

露出っ子倶楽部『初詣』2

 マニュアルを読み込んだナナミは、早速初詣でに出かけることにした。
 可能な限り脱ぎやすい服装で行かなければならない。それを考えれば露出っ子としての服装は決まっているようなものだった。
 来ていた部屋着を全て脱ぎ捨て、肌寒さに身を縮めつつ、一枚の大きなコートに腕を通す。全裸コートが一番脱ぎやすいのだ。すでに何度も露出に挑戦しているナナミにとって、全裸コートは一種の正装のようなものだった。
 露出っ子倶楽部上級者はただの裸ではなく、荒縄を使って体を装飾するらしいけど、残念ながらナナミにはパートナーがいないし、自縛の心得もなかった。
 すでに硬く尖った乳首が、コートの内側に擦れ、甘いうずきを生み出す。
「ふ、ぅ……さて、行こっかな」
 家の鍵と十円玉だけをコートのポケットに入れ、ナナミは家を出る。靴はごくふつうのスニーカーだが、脱ぎやすいように紐は全部抜いてあった。さすがに裸足で外を歩くのは危ないから仕方ない。
 夜中はさすがに冷え込む。コート以外何も着ていなかったナナミは、本来なら凍えてしまうほどの寒さを感じるのだろうが、いまの彼女にはその寒さはあまり効果を現さなかった。それ以上に体が火照っているからだ。
 エレベーターに乗って、一階まで降りる。すると、そこでマンションの住民とすれ違った。
 ナナミは思わず首を竦めながらも、会釈をして行き交う。幸い相手はあまりナナミに注意を払っていなかったらしく、普通にすれ違うことが出来た。
 マンションの玄関ホールを抜けて、外に出ながら、ナナミは一つ息を吐いた。
 さすがにこの日は普段人が全くいない時間でも人が普通に活動している。いまさらながらナナミは不安になっていた。人に出くわしてしまうかもしれないということを、ひしひしと感じたのだ。
 それでも、恐怖を覚えると同時に、それに興奮もしてくるのだから、ナナミは自分が露出っ子であることを改めて自覚した。
 人とすれ違う度にばれないか緊張しながらもナナミは歩き、ついに目的の神社に到達した。

露出っ子倶楽部『初詣』3

 ナナミは外から神社を一周して中の様子を確認する。
(……よし、誰もいないみたい)
 彼女が狙っていた通り、神社の中には誰もいなかった。ここは小さな神社で、そもそも認識されていないということも大きいが、それより大きいのはほど近くにもっと大きな有名神社があることだろう。初詣という大事な時は、同じくらいの距離なら有名な方に向かうのは道理だ。
(……ここには神主さんもいないし……こんな神社が近くにあってよかった)
 もしこんな神社が近くになければ、遠方まで車で行かなければならなかったところだ。
 それはそれでより安全なところだったかもしれないため、一長一短ではあるだろうが。
 ナナミはしばらく不自然じゃない程度にそのあたりをうろついて、人が全く来ないことを確認する。すでに時間は三時くらいになっている。このくらいの時間帯がもっとも安全であると、ナナミは直感していた。
(日が変わってすぐにいく人は多いだろうし、朝になっちゃえばそれもまた多い……この時間が最適……なはず!)
 いつまでもその場で足踏みをしているわけにはいかない。
 ナナミは意を決して、露出っ子倶楽部の初詣を始めることにした。

露出っ子倶楽部『初詣』4

 まず神社の敷地外、一番人が来ないであろう裏路地で、着ていたコートを脱ぎ去る。寒い正月の外気の中に全裸を晒すことになり、思わず震えたが、ナナミはそれを我慢してコートを道の脇に隠した。履いていた靴も同じところに隠す。素足は危険だから普段は全裸といっても靴まで脱ぐことはあまりないのだが、正月は特別だ。一応気をつけつつも、ナナミはそのまま歩き始めた。
(う、うわっ、靴が、ないだけで……こんな……っ)
 普段全裸で露出をするときにも感じたことのない恐ろしい感覚に、ナナミの心臓は爆発しそうだった。冷たい地面に、足裏の熱が奪われ、ざらついた地面の感触を直接足裏に感じる。
(やばっ、これ……くせになりそう……っ)
 露出の範囲としてはそんなに変わっていない。靴があるかないかだけのはずなのに、ナナミは自分が本当に全裸で野外に放り出されたという感覚に、目の眩むような興奮を覚えていた。
 かすかにふらつく足を叱咤し、なんとか神社の前にたどり着く。
 神社の入り口を表す鳥居の前で、ナナミは立ち止まり、周囲を見渡した。
(いまのところ……誰もいない)
 ナナミはそれを確認してから姿勢を正し、ほぼ直角に腰を曲げて神社に向かって一礼する。たっぷり十秒程度、ナナミはその姿勢を維持した。
 これも倶楽部の会則で決まっている初詣の作法だ。周りを確認することも体を隠すことも出来ない状態での硬直は危うすぎる。
 ナナミは自分の体の、恥ずかしいところから蜜がこぼれるのを感じた。
(ま、まだ入ってもいないのに……)
 倶楽部的にやることはまだまだいっぱいある。
 彼女は再び顔を上げ、習性としてつい周囲の様子に気を配りつつ、神社の中に入っていった。

露出っ子倶楽部『初詣』5

 まずやるべきことは取水場でのことだった。
 本来なら手を清めるためのこの場所で、ナナミはまずは普通に手を洗う。すでに冷え切っていた彼女の手に、取水場の水はむしろ暖かかった。
 ここからが露出っ子としての行動だ。
「……よ、よし」
 ナナミは身を乗り出して、取水場の上に上半身を突き出す。そして、そのつんと尖った乳首の先端に向けて、取水場の水をかける。
「は、ぅ……っ!」
 さすがに乳首に対しての直接の刺激は強い。ナナミは体を寒さとは違う意味で震わせる。もう片方の乳首にも水をかけ、ナナミはもう一度体を震わせた。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
 両手に水を掬い、左右の乳房にもみ込むように塗りたくる。心臓が止まりそうなほどの冷たさを感じるが、同時に強い会館も感じていた。自ら胸を揉んでいるという状況に、ナナミはさらなる快感を覚えるのだ。
 さらに、ナナミはその場で大きく足を開き、無防備に晒したあそこにおかれていた柄杓で水をかけた。
「はぅっ……ん!」
 冷たさと純粋な水の衝撃に、彼女の肩が跳ねる。
 これで取水場でやることは終了だ。手を清めるべきところで、露出っ子にとってもっとも大事な乳房と乳首、そして秘部を清めるのは、意味的にも間違いではないだろう。
 ナナミは寒さを堪えて背筋を伸ばし、両手を体の後ろで訓だ。決して自分の体を隠さないという決意を持って、賽銭箱がおかれている社に向かって歩き出した。
 しかし、ナナミは致命的な間違いを犯しているということに、気付かなかった。

~続く~

露出っ子倶楽部『初詣』6

 社の前に設置された賽銭箱に向かって、一歩ずつ足を踏み出していく。
 石畳の冷たさは痛いくらいで、それは私により強く自分の現状を認識させることに、一役かっていた。
 ただでさえあそこと乳首に水をかけたせいで、僅かな風の動きにさえ敏感になっているというのに。
 最初は痛いだけだった感覚が、段々気持ちよさに変換されつつあった。自分の頭がおかしくなってしまったのではないかと思うほど、私は激しい快感に翻弄されつつ、社を目指す。
 ぺたっ、ぺたっ、という裸足の足音が誰もいない神社に響く。
 今にも倒れそうになりつつも、私はなんとか社の前まで移動した。
(次……次は……)
 興奮で沸騰する頭を叱咤してなんとか初詣の作法を思い出す。
 そして、致命的なミスに気付いた。
「あっ……!」
 賽銭箱に入れるはずだった十円玉を忘れてきてしまったのだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 というわけで再開です。……短くてすみません(汗)
 ぼちぼち書いて行きますのでよろしくお願いします。

露出っ子倶楽部『初詣』7

 その事実に気付いた瞬間、ナナミの心臓は激しく音を立てて鳴った。
 それはこの初詣という行為が失敗に終わると言う恐怖からではなく、やり直しをしなければならなければならないという想いからでもなかった。
 なぜなら、露出っ子倶楽部の会則はこうなった場合の『ペナルティ』を設定しているからだ。
 同じ行為をもう一度繰り返させるということは興奮を損なうという観点から設定されていることだったが、当然ペナルティというからには露出する側としては出来ることなら避けたいことだった。
(……仕方、ないよね)
 ナナミはそう考えて自分自身を納得させる。十円玉を持っていれば避けられたペナルティなのだから、甘んじて受けなければならない。
 露出っ子であるナナミだったが、元々が真面目な性分である。例え自分以外の誰も見ていなくても、確実にそれに沿った行動を取らなければならないと思っていた。
 ナナミは辺りを見渡して誰も来ていないことを確認すると、社の前で正座の姿勢を取り、かじかむ両手を前に突く。そして、社に向かって深く頭を下げた。額が地面に突くほどの、礼。
 つまり、土下座だ。
 寒い夜中、誰もいない神社の中で、全裸で土下座する。
 その状況を客観的にナナミは想像し、その惨めさに震えた。
「神様、露出っ子のナナミは、お賽銭を忘れて来てしまいました。申し訳ございません」
 はっきりと口に出して謝罪する。
 全裸での土下座ほど惨めなものはない。ナナミはその惨めさに心を震わせながらも、身体が興奮するのを感じていた。
 地面に接している足や手、額から、より強い感覚を感じ、ナナミは自身の興奮を高めて行く。
 たっぷり五分はそのままの姿勢でいた。長くいればいるほど、人に見られる可能性は高まる。
 時間を数えながら、ナナミは早くこの時間が過ぎ去ることを祈っていた。

露出っ子倶楽部『初詣』8

(298……299……300!)
 ようやく五分の時間が過ぎ、ナナミは顔をあげることが出来た。
 この寒い中、五分もじっとしていたせいで、身体が凍えて動き辛くさえ感じられた。
(やば……さすがに早く帰らないと……)
 風邪を引いてしまう。罰なのだから仕方ないが、生活に影響が出ては、気兼ねせず露出を楽しむことが出来なくなる。
(……とにかく、初詣を終わらせてしまおう)
 賽銭は投げられないが、ナナミは社に置かれた賽銭箱の前に立った。
 そこで作法通りの礼をし、そしてそこから露出っ子としての行動に移る。
 しっかり前を見据え、仰け反るほどに胸を張り、足をガニ股に開いて腰を前に突き出す。
 両手は頭の後ろで組み、肘を頭の横になるように上げる。
 恥ずかしいところを何一つ隠せない恥ずかしい格好だ。
 羞恥と寒さに震えながら、ナナミは神様に向かって宣誓をする。
「私、は……露出っ子として……っ」
 ナナミは自分で声が出ていないことに気付く。寒さに晒され続け、身体が思うように動いてくれないのだ。
 それではダメだと、ナナミは気合いを入れ直す。
「私、は! 今年も一年間、露出っ子として! 隠すことなく堂々と! いやらしい身体を晒し続けることを! ここに誓います!」
 外まで響くほどではなかったが、神社の敷地内にいれば確実に声が聞こえただろう。
 そんな声を出したということに、ナナミは自分で自分を褒めてやりたいくらいだった。
(こ、れで……あとは……)
 ナナミは最後の仕上げに入る。神様の前で全てを曝け出すこと。それが露出っ子倶楽部の初詣だからだ。
 冷え切った身体でも、次のナナミがしようとした行動は容易に出来ることだった。

露出っ子倶楽部『初詣』9

 ぶるり、とナナミの身体が震える。
「あ……っ」
 思わず、と言った調子の声がその口から漏れる。
 それと同時に、別のものも彼女の身体から漏れ出ていた。
 突き出した腰、その足と足の間から、それが黄金のアーチを描いて落下する。
 かなり我慢していたからか、それとも寒さに凍えていたせいかはわからない。
 いずれにせよ、通常よりも勢いを持ったその黄金水は、ナナミの足と足の間に落ち、生暖かい湯気を立てた。
 社の前での失禁。一応賽銭箱にかからないよう、石畳のところでやったとはいえ、普通ならばバチ当たりと言うレベルではない。
 その背徳感も相成って、ナナミは放尿しながら軽くイってしまった。
 膝ががくがくと笑い、いまにもその場に崩れ落ちそうになる。それを何とか堪えた。
「う、うぅ……ふぅ……ぅっ」
 かなり長い放尿時間を経て、ようやく止まる。
 ナナミはその場で崩れ落ちてしまいそうになったが、なんとか堪えて、姿勢を正し、再度社に向かって礼をした。
「ごめんなさい……私の全てを、どうか見守っていてください」
 願わくば、安全に露出出来ますように、とナナミは願う。
 ふらふらになりながらも、社に背を向けて、帰路を急ぐ。
(やっちゃった……! ぜんぶ、全部……!)
 結局、倶楽部の会則に指定されていた全ての行為をナナミは行っていた。
(良かった……誰にも見つからなくて)
 もう全て終わったと思っていた。
 だからナナミは、それを怠っていた。それが示す結末は明らかだった。
「「あっ」」
 神社の入り口で二人分の声が響く。
 恐らくは初詣に来たのであろう、大学生くらいの男性の二人組。
 ナナミはその二人と、正面から出くわしてしまった。

露出っ子倶楽部『初詣』10

 ナナミはその時、何も考えられていなかった。
 ただ、その場に留まることが危険だということだけがわかっていた。
 だから、ナナミは立ち止まることなく、足を動かし続けた。二人組の視線が身体中に突き刺さるのを感じながらも、ナナミは足を止めなかった。止められなかった。
 そのナナミの行動が功を奏したのか、二人組の男は思わず左右に避け、ナナミを通す。
 その行動や二人の表情から安全そうなことを察したナナミは、ふと悪戯心を抱き、そしてそれを実行に移した。二人の間をすり抜けながら、軽く頭を下げ、にっこりと笑って見せる。
「あけまして、おめでとうございます」
 声がどれくらい出ていたかはわからない。だが、それに対して二人組の男子はなんとも言えない表情を浮かべていた。
「お、おめでとうございま……す?」
 歯切れ悪く挨拶してくる二人の間を抜け、ナナミは出来る限り自然体を維持し、神社から出る。そして曲がって男達から死角になったと思った瞬間――全速力で駆けだした。足元が危険だとかそんなことを言っている場合ではない。
 服と靴を隠していた場所からそれらを回収し、とにかく逃げる。幸い、男たちは度肝を抜かれたのか、追い掛けてくる様子はなかった。
 十分離れたと思われるコンビニの駐車場で、ナナミは一つ息を吐いた。
(あぶな……かった……!)
 ナナミは何度かの経験の中で、もっとも危険な相手というものを学んでいた。
 それは、男性の集団だ。もちろんグループにもよるが、基本女性のグループが嘲笑するだけで済ませてくれるところを、性質の悪い男性のグループだと命の危険さえ感じるからだ。
 最後に出会ったのが、普通ではなかった場合は危なかった。犯されるだけならおもかく、写真に収められたりして脅されては溜まらない。
 なんとか無事に『初詣』を終えられたことに、安堵するナナミ。久しぶりに着たコートは暖かかった。
 そこでふと、ナナミはある事実に気付く。
(あの人達に……全部見られちゃったよね)
 直接見られた身体はもちろん、社の前までいけばナナミが放尿した形跡まで見られてしまうだろう。
 その事実を想像して、ナナミはさらに興奮する自分自身を感じていた。
(……次は、何をしようかな)
 倶楽部の提案する露出課題はいくうらでもある。それを達成していくのがいまから楽しみだ。
 ナナミは次は何をしようか、考えながら帰路を急ぐのだった。

~露出っ子倶楽部 『初詣』 終わり~

露出っ子倶楽部『初詣』まとめ

露出っ子倶楽部に所属する者の初詣です。
続きを読むからどうぞ。

露出っ子倶楽部『夏編』1

 露出っ子倶楽部の会則には、季節ごとに色々な規則が記されている。
 夏場の服装に関しても、もちろん定められている。ただしそれは、服装と呼べるかどうかは微妙なところだ。
 なぜなら。
「『夏場、基本は全裸。宅配便なども含む』……か」
 露出っ子倶楽部の会則を見ていたミサトはそう呟いた。
 いまさらながら露出っ子倶楽部の会員になったことを少し後悔し始めていた。
「さすがにこれは結構きついかも……」
 まさかこんな会則が最初から課せられるとは思っていなかった。
「……家の中なら……できるけど……人がきちゃったら……でも……」
 一人暮らしのミサトの家に訪れる人はそういない。地元も離れているから急に友人が訪ねてくることもない。
 宅配便もめったにくることはない。そういう注文も出していない。
 冷静に状況を判断したミサトは、大丈夫だと考えた。
「……とりあえず……やってみようかな」
 ミサトは勢いをつけるためにもそう呟き、さっそく服に手をかけた。
 彼女はすでに何度か露出プレイを経験している。それは夜の公園だったり砂浜だったり、人気のない場所に限られていた。
 家の中で裸になることは自慰のときいつもそうなため、珍しくはない。
 だからこそ、あっさり服を脱ぐことはできた。
 しかし、これから夏が終わるまで家で服を着れないかと思うと、急にミサトの心臓は早く鳴り響き始めた。
(ふぅ……まあ、でも洗濯物が減ると思えば……)
 そんなくだらないことを考えて気持ちを紛らわせなければならなかった。
 裸になったミサトは、さらに会則に目を通していく。
「……『但し、危険を感じるときは例外的に服を着てもいい』? 危険……ってなんだろ」
 露出っ子倶楽部の目的として、見つかりそうになることが危険という風には考えないはずだ。それゆえに奇妙に思ったミサトは、その危険の内容を詳しくみる。
「……ええと……あ、あった。『補足:危険とは、調理中などに油が跳ねることを指す』か。ああ、なるほどね……つまり料理する時はエプロンをつけてもいい、ってことね」
 そういう意味であればわかる。
 露出っ子にとって肌は大事にするべきことだ。見せるために綺麗な状態を保たなければならない。
 全裸生活はそれを常に意識する状況を作り出す意図もあるのだから。
 ミサトは改めて自分の体を見下ろす。普段は服の下に隠されている肌がすべて露出している。
 陰毛もすべて剃っているため、彼女の体を隠すものはいっさいなくなっていた。
(これを……三ヶ月……)
 ミサトは改めてそれを意識し、普通とは違う意味で熱くなる夏になりそうだと思った。

露出っ子倶楽部『夏編』2

 全裸生活を初めて三日。
 ミサトは相変わらず家の中では常に全裸で過ごしていた。
 暑い夏だけはあって、全裸でいることは苦にはならない。むしろ快適なぐらいだった。
(この調子なら、普通に夏を過ごせそうかな)
 考えすぎだったかと思ったくらいだった。彼女の家を訪れる者はなく、特に問題なくその数日は乗り越えられていた。
 しかし、彼女はそれこそが倶楽部の目論見であったのだとすぐに知る羽目になる。


 ある日の夕方、そろそろ夕食の準備を始めようかと思っていたミサトは、突然鳴り響いた玄関チャイムの音に、心臓が飛び出そうになった。
(えっ、あっ、うそっ)
 特に誰かが来るという予定はなかったはずだった。宅配便の可能性が頭をよぎったが、なにか頼んだ覚えはない。
 再度チャイムが鳴らされ、ミサトは条件反射的にインターホンを取ってしまった。
 願わくばどうでもいい勧誘などであればいいと思って。
 しかし、インターホンの向こうから聞こえてきたのは、彼女の期待を完全に裏切る言葉だった。
『宅配便でーす』
「あっ、はいっ」
 思わずそう答えてしまったミサトは、いよいよ焦った。
(うわぁああああ! ど、どどどうしよう! なにか羽織る? いえ、そんなことしたら……)
 会則を破ることになってしまう。そもそも、露出っ子倶楽部ではそういうことができないように、シーツやショール、コートなどに関しては厳しく管理するように定められていた。ミサトはそれに従い、そういったものを奥まったところにしまい込んでいて、いますぐ取り出すことはできない。
(……う、うぅ……まずい……)
 宅配便である以上、いま無視したところで結果は変わらなかっただろう。
 しかし、何か対策が取れていたかもしれないと思うと、そうすれば良かったという気持ちになる。いまからまた後で来てもらうわけにもいかない。
 ミサトは意を決する暇もないまま、急いで玄関へと向かった。
(さっきの……男の人の声だったよね……)
 男の人。
 まさかそんなことはありえないと思いつつも、ミサトの頭には最悪の想像がよぎってしまう。

 荷物を受け取るためにドアを開けたミサト。
 ミサトが裸であることに気づいた宅配員は、一瞬の隙をついて、無理矢理家の中にあがりこみ、ミサトを押さえつける。
「真っ昼間からこんな格好しやがって……誘ってるんだな?」
 必死に抵抗するものの、状況的に強く否定することもできず、ミサトはそのままなし崩し的に犯されて……

 ミサトは玄関扉の前に立った。まるでAVの企画物のような情景が頭に浮かんでいたことに気づき、ミサトはその顔を赤くする。
(だ、大丈夫……相手は仕事中なんだから……そんな、AVみたいなことには……普通、ならない)
 そう信じることでしか、ミサトは平常心を保てなかった。
 一枚の扉を挟んだだけの距離に、見知らぬ男性がいる。
 そんな状況で自分が全裸であるという事実が、ミサトは信じられなかった。頭の中では後悔が渦巻いている。
 どうしてこんなことを初めてしまったのか、どうしてもっと考えて行動しなかったのか、自分で自分を責める言葉がいくつも湧いてくる。
 ドアの鍵を開ける。ミサトは見られることを覚悟して、ドアノブに手を伸ばし……開ける寸前、あることを思いついた。
 うまくすれば、この絶望的な状況をしのぐことができる。
 そう考えたミサトは、さっそく考えた内容を実践に移した。

露出っ子倶楽部『夏編』3

 返答があったのに、中々扉が開かない。
 風の通らない廊下にじっと立っていると、じわじわと暑さが伝わってきて、少し苛立ちが募る。
(……たくっ、さっさと受け取ってくれよ)
 まだ回らなければならないところはたくさんある。早くしないと非常識な時間帯になってしまいかねない。そうなるとさすがに問題になる。
(チャイムに出た以上、再送の手続きをするわけにもいかないしなぁ)
 配達員は苛立ちを抑えながら、中の反応を待つ。
 そして、ようやくドアの鍵が回った。
(やれやれやっとか……)
 胸の中でそう呟きながら、営業用の笑顔を作り、抱えていた荷物を持ち直す。
「どもー。ハンコを……?」
 そこまで言いかけて、配達員は妙なことに気づいた。扉は確かに開いたのだが、ほとんど幅を開けていないのだ。ほんの少し開けた隙間から、女性の顔だけが覗く。そのあからさまに警戒されている様子に、配達員は少しの不快感を覚えた。
(む……確かに若くて可愛いけど、そこまで警戒しなくてもいいだろ……こっちは仕事なんだよ)
 もちろんそんなことを口に出したりはしない。だが、そう思ったために一瞬次の言葉が継げなかった。
 そこに、彼女が言葉を挟む。
「あ、あの……ごめんなさい。いま、ちょっとひどい格好だから……」
「ああ、大丈夫ですよ」
 なんだそうかと配達員は納得する。おそらく相当気の抜けた格好をしていたのだろう。ひょっとすると下着姿だったりするのかもしれない。
 そう思うと単純なもので、配達員の気分は元に戻った。あわよくばちらりとでも見えないかと期待してしまうのは男の性だ。
「ハンコをお願いします」
「は、はい」
 女性は腕だけを伸ばして、ハンコを押した。
 その際、ちらりと女性の肩口のあたりまで見えた。素肌がむき出しになっているのを見て、自分の予想が当たっていたことを知る。
(眼福眼福……)
 配達員は満足しつつ、荷物を見せる。
「荷物はどうしましょうか?」
「あ……えっと、脇に置いておいてください」
「わかりました」
 荷物を置く際、こっそり彼女の方をみやる。ドアの隙間からチラチラとしか見えなかったが、肌色がちらちらと確認できた。
 ひどい格好というのは、相当なものだと推測できた。
(これ、むしろ全裸なんじゃねえの? いや、さすがにねーか)
 そう心の中で呟きつつ、配達員は挨拶して、その場を離れる。
 廊下を曲がる寸前で振り返ってみたが、さすがにすぐ彼女が出てくることはなかった。
(ちぇ…………さて、次々……っと……)
 次の配達先のことに意識が言って、その女性のことはすぐ忘れてしまった。

露出っ子倶楽部『夏編』4

 ゆっくり扉を開ける。
「どもー。ハンコを……?」
 中途半端なところで、配達員の声が不自然に途切れた。
 その様子に、気づかれてしまったのではないかとミサトは緊張する。それでも詰まらないように、なんとか言葉を絞り出す。
「あ、あの… …ごめんなさい。いま、ちょっとひどい格好だから……」
 体をドアの影に隠しながら、ミサトはそう言い訳を口にした。これがミサトの考えた方法だった。
 酷い格好をしているという大義名分を持って、ドアの影に身体を隠す。
 それなら、体を隠している理由になるし、全裸であることに変わりはないのだから、会則に反することにもならない。
 もちろんなにか一つ間違えば、配達員の前に全裸を晒してしまう危険は変わらない。
「ああ、大丈夫ですよ」
 配達員は、軽い調子で答え、話を進める。
 それに応じながら、ミサトは足が震えるくらいに緊張していた。声が震えなかったのは奇跡に近い。
(うぅ……気づかないでよ……?)
 そう思いながら、ミサトはなんとか荷物のハンコを圧し、ようやく配達員が去るところまで話を進めることができた。
「それではー」
「あ、ありがとうございました」
 配達員が去っていくのを見送ったミサトは、大きなため息を吐きながら、ドアの影にへたり込んだ。
 その際、むき出しのお尻に床の冷たさを直に感じてしまい、思わずミサトの体が跳ねる。
「ひゃっ!」
 思わず上がった声を抑えるため、ミサトは口を手で覆う。覗き穴から外を窺う。ちょうど配達員の男が廊下の角を曲がって去っていくところだった。
 最後の瞬間、ミサトの方を見たような気もしたが、戻ってくることはなかった。
 ミサトはなんとか訪問者を凌ぎきったことを悟り、ふぅ、ともう一度深く溜息を吐く。
「あぶなかったぁ……」
 安堵に満ちたその言葉は、ミサトの本心だった。
 だが、ミサトは今回の剣で不意の訪問者に対してもなんとかなることを理解していた。
 本当は露出っ子として堂々と裸で応対するべきかとも考えたが、妙な噂が立つことや、それによって生じる危険を考えると、自分の身を守るためには仕方ないと美里は思い直す。
 ミサトは配達員が残した荷物を回収するべく、慎重に外の様子を窺う。
 ゆっくりと扉を開き、玄関から一歩外に踏み出す。
(まったく……誰からなの? ああ、お母さんか)
 遠くで暮らす両親からの荷物だった。一人暮らしの娘を気遣ってくれるのは嬉しく思うミサトだが、今回に関してだけは迷惑だと感じる。
 勝手な想いであることはミサトも自覚していたため、見当違いの恨み事はそこそこに、胸に抱える大きさの荷物を持ち上げる。

 そこに、隣の部屋に住む男性が通りかかった。

露出っ子倶楽部『夏編』5

 その男性はあまりに自然に出て来たため、ミサトの反応が遅れた。荷物を胸の前で強く抱えることくらいしか出来なかった。
 ぶわりと全身から汗が噴き出し、心臓が収縮するような、緊張を自覚した。
 男性の目線が、ミサトの方を向く。男性は軽く会釈をした。
 ミサトは思わずそれに応えながら、慌てて家の中に引っ込む。
 激しく鳴り響く心臓を抑えながら、その場にへたり込んだ。


 買い物をするために外に出た彼は、ふと、隣の家の玄関戸が開いているのを見た。
(暑いからかな? それにしても、不用心だなぁ……)
 彼は隣の住民のことを良く知らなかった。
 時々すれ違うくらいだったが、隣の住民がまだ若い女性であることくらいは知っていた。
 だからこそ、不用心だとそう思いつつ、マンションの外に出るためにその玄関の前を通る際、つい目線をそちらに向けてしまった。あわよくば若い女性の私生活の一端が覗けるのではないかと期待して。
 すると、ちょうど荷物を受け取ったところだったのか、荷物を胸の前に抱えた女性と目が合った。条件反射で会釈をしつつ、彼は女性の肩がむき出しになっていることに気付く。
 女性はすぐに荷物を持ったまま引っ込んでしまったため、詳しくは見えなかったが、相当露出度の高い格好をしていたことは間違いない。
(……やっぱ女の人も暑いんだろうなぁ……チューブトップとか着てたのか? 何も着てないみたいでドキッとしたなぁ)
 まさかその女性が全裸であったとは思いもよらず、ちょっといいものが見れた程度に捉えた彼は、そのまま外に出掛けるのだった。


 部屋の中に引っ込んだミサトは、数秒後にようやく呼吸することを思い出し、荒い呼吸を繰り返す。
「はぁ……はぁ……っ」
(き、気付かれた? 見られた?)
 ミサトは扉の外の音に集中する。男性の足音は何事もなかったかのように遠ざかっていった。
(……だ、だいじょうぶだった……のかな。一瞬だったし、露出の高い服を着ている程度に思われたかな……?)
 そうであって欲しいという想いを抱きつつ、ミサトは自身がいままでにないくらいに興奮していることを自覚する。
 ミサトが自分の秘部に指を這わせると、明らかに濡れていて、玄関の床に滴るほどになっていた。
(これは……思ったよりも……)
 大変で。
(思ったよりも……ドキドキするかも)
 全裸生活はまだまだ始まったばかりなのだから。

 ミサトはその後、部屋に戻り、心おきなく自慰に没頭するのだった。


~露出っ子倶楽部 『夏編』 終わり~

露出っ子倶楽部『夏編』 まとめ

露出っ子倶楽部に所属する者の夏です。
続きを読むからどうぞ。
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夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

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