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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出への覚醒1

 それから。
 私はエミリさんに色んなところを連れ回された。
 それまでかけらも意識していなかった露出っ子としての視点で、町のいたるところが考え方しだいで露出スポットになるのだということを知ってしまった。
 町の構造的に人通りが少なくなる裏道や、万が一人が通りかかった時に隠れるためのわずかな窪みとか、マンションのゴミステーションのような身を隠すのに最適な場所とか。
 とにかくエミリさんは色んなことを教えてくれた。
 日が傾いてそろそろ夜に差し掛かろうという時、エミリさんはようやく満足してくれたみたいだった。
「ルミナちゃん、今日はありがとう」
 エミリさんは荷物を預けたコインロッカーから私の荷物を取り出しながらそう言った。
 散々連れ回されて色々な意味で疲れた私は、文句を言う気力もなく、ただ頷くことしかできなかった。
「ふふふ。私も普段は一人でしかしないから今日は楽しかったわ」
「そうですか……」
 私はすっかり慣れてしまったノーパンの感触を早くどうにかしたかった。
 エミリさんは胸ポケットから、一枚の紙片を取り出す。
 それはどうやら名刺のようで、シンプルに名前と連絡先だけが載っていた。
「もし、今後何か話したいことができたら、ぜひ連絡してちょうだい」
「え……」
 それはまるで私が露出にはまってしまうような言い方だった。思わず断ろうとした私の手に、エミリさんはそれを無理矢理握らせる。
「何も露出のことだけじゃないのよ? これでも社会人だし、今後進路のこととか、大人の意見が聞きたくなった時に頼ってくれたらいいの。こういう繋がりって大事よ?」
 私はそう言われて言葉に詰まった。確かにそういう繋がりは欲しいかもしれない。特に私はこれといった部活に所属していないから、上下の繋がりが希薄なのだ。友達からの又聞きだけど、そういう繋がりがなくて後悔したという話や、それがあって助かった話はよく聞く。
 エミリさんをそういう繋がりとして見ていいのかは若干悩むところだけど、そういう繋がりは確かにあった方がいいのかもしれない。
「ルミナちゃんの連絡先は聞かないから、私からは連絡しないわ」
 都合のいい話だけど、私はエミリさんにそう言われてそれならいいかと思ってしまった。
 受け取った名刺を、鞄の中に入れる。
「……わかりました」
「うん、ありがとうね」
 エミリさんは最後に私の手をしっかり握って、「またね」といって去って行った。
 それがまるでまた会うことを確信しているようで、私はなんとなく釈然としない気持ちでエミリさんを見送った。

露出への覚醒2

 それから、長い時間を経て、私は家に帰り着いた。
 帰ってきてすぐ、思わず深いため息をついてしまう。
 散々歩いたせいで、色んな意味でくたくただった。お母さんと挨拶を交わして部屋に戻る。
 何気無くドアを閉めた後、私は鍵をみた。普段かけることのない部屋の鍵だ。私はぼんやりと何も考えずにその鍵をかちゃりと回してしまう。その途端、エミリさんが言っていたことを思い出してしまった。
 中から開けない限り、決して開かれないドア。家の中にいながらにして、私は隔絶された空間にいた。ここで何をしていてもだれにもわからない。
 それこそ、裸になったとしても。
 そう考えた瞬間、いままで長時間その状態でいすぎてて違和感を失っていた股間に、猛烈な熱を感じた。いまノーパンだったことに改めて思い至り、私の心臓が激しく音を立てる。
 私のそこを守っているのは現在その一枚の布だけなのだ。
 生唾を飲み込みつつ、私はそっとスカートの裾をつまむ。そして気付いた時、私はそっとその手を上に引き上げていた。それは必然的につまんでいるスカートの裾がめくり上がることに繋がった。
 ぺろりとスカートがめくれ、そこがあらわになる。空気が直接そこに当たっているような、スースーした感覚が私のそこを包み込む。
 そのとき、ぞわぞわとした感覚が足先から湧き上がって頭のてっぺんまで突き抜けた。
 一度部屋の中で全裸になったことだってあるというのに、その時の感覚とは全く違う快感が私の体を翻弄していた。
「………っ」
 私は慌ててスカートを下ろし、深呼吸をする。明らかに変な気持ちになっていた。あまりにエミリさんが露出について言い続けてきたから、ついそれを意識してしまっている。そうに違いない。
(早く、忘れよう)
 私はそう思った。きっとそれがいい。エミリさんとはもう会わないだろうし、こんな記憶はすぐにでも忘れてしまうのが私のためだ。
 私はそう考えて、そう決めた。
 シャワーを浴びて、新しい下着を身につけた時には少し妙な感じがしたけど、あまりにも長い間ノーパンだったせいで、感覚が狂っているだけだ。
 私はそう考えて、普通の生活に戻ることを固く誓った。

 はずだった。

露出への覚醒3

 夜。
 朝の早いお母さんたちが寝た時間帯、私はぼんやりとしてベッドに寝転んでいた。
 すでに明日の準備もなにもかも終わらせて、あとはもう寝るだけという状況に私はいた。ただ、まだ時間的に早すぎて眠気が全く来ていない。だから私はぼんやりとしていた。
 普段なら本でも読んで眠気が来るのを待つところだけど、今日はそんな気分になれなかった。
 今日の昼間にあった出来事は私の中でいまだにくすぶっていて、忘れようと努力はしていたけど、やっぱりそうすぐに忘れることはできなかった。
 何かをしている時はまだいい。ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、宿題をしていたりする時は忘れていることができる。けど、こうして何にしないでいると、どうしてもあの人の声を思い出してしまう。一緒に歩いた時に、色んな話をした。

「エミリさんは、四六時中こういうことを考えているんですか?」
 散歩の途中、あまりにも露出的な見方で街を歩くエミリさんに、私はそう尋ねた。
「うーん、そうねえ。そうでもあるし、そうでもないかしら」
「……?」
「私だって仕事しているわけだしね。さすがにそういうことを考えてない時はあるわ。でも、頭の片隅にはいつもそのこともあるの」
「そんな、状態で生活できるんですか?」
「もちろん。誰しも多かれ少なかれそういうことはあるんじゃないかしら? ルミナちゃんだって、面白いテレビ番組があったとしても、それのことを四六時中考えているわけじゃないでしょ?」
 ちゃんとわけて考えられれば大丈夫よ、とエミリさんは笑ったのだった。

 エミリさんの言うことは理解できる。変態的性癖を持っている人でも普通の人と変わらないと言っていたのだ。
(……かわらない、か)
 あの人は、本当に人の心にさりげなく刷り込ませてくれたものだ。
 私はため息を吐いて仰向けの姿勢からうつ伏せの姿勢に移る。胸が潰れて少しだけ息苦しい。
(エミリさん、胸大きかったな)
 私も別に小さいわけじゃない、と思いたい、けど。
 あの人のそれはただ大きいだけじゃなくて、綺麗だった。真っ白い裸身が頭の中に浮かんでくる。私は思わず顔を赤くしつつ、まくらに顔を埋める。
(わたしも、あれくらい綺麗だったら……)
 自分の考えたことに思わずどきりとした。
 『だったら』。自分で自分の想像に驚く。
(エミリさんくらい、綺麗だったら……)
 私は自分の思考を止められない。

(一緒に露出しても、いいかも)

露出への覚醒4

 どくん、どくんと心臓が音を立てる。
 うつ伏せで寝ているせいというだけじゃなくて、胸が苦しい。
 忘れようと思っていたのに、今日したプチ露出の感覚を思い出してしまった。
 普段布で覆われているところが露わになっているあの感触が鮮明に思い起こされる。
 途端に熱を持ち始めた自分の体に、私は戸惑った。
(オナニー、しようかな)
 これまでも生理の前後とか、むらむらしてしまうことはあった。いまのこれもそれに似た感覚はある。けれど、こんなに激しい熱を伴うことはない。
 私はベッドの上で再び仰向けになって、自分の胸を掴む。パジャマの分厚い布越しでも、乳首が硬く尖っているのを感じた。パジャマの上から掌をさするように動かすとますます刺激がはっきりと感じられるようになって、私は息を飲む。
(ん、ぅ……)
 私はパジャマのボタンを外し、はだけて体の前面を露出する。途端に入り込んできた空気を鋭敏になった肌が感じた。
 それがまた強い快感を生じさせて、私は声を押し殺さなければならなかった。
(なんか……今日、やばい……かも)
 胸に手を当てると、どくん、どくんと脈打つ心臓が掌にあるような感じがした。それくらい興奮しているのだと自覚する。
 私は普段、オナニーする時は全裸にはならない。せいぜいが服を肌蹴る程度で、ちょっと軽く刺激をしていればすっきりしていたからだ。
 けど、今日はあまりにも興奮が激しく、普段やらないようなことをやってしまう。
 上半身裸になって、同時にズボンとショーツも脱ぎ捨てて、私は全裸になった。
 そのままベッドの上で転がってみると、いつもとは明らかに違う感覚だった。
 その感覚に翻弄されつつ、私はオナニーを続ける。
 いつもと違って私はすぐ絶頂に達した。それもいつもよりずっと激しい。
「~~~ッ!」
 ぴくぴくと体が跳ねて、思わず体が弓なりに仰け反った。いつもと違ったのは、激しさだけじゃなかった。一度絶頂に達したにもかかわらず、私の中で熱はまだ燻っていて、収まりそうにない。
 私は荒い呼吸をしながら、天井を見上げる。いつもと変わらない天井。
 脱力に任せて首を横に倒して、私は横を向いた。
 その視界に、カーテンのかかった大きな掃き出し窓が飛び込んでくる。
『ベランダは、身近な露出スポットなの』
 エミリさんの言葉が脳裏に過る。
 私はふらつきながら立ち上がり、ゆっくりとベランダに向かって歩いていく。
 カーテンを開けて、窓を開けると、外の夜風が部屋に吹き込んで、全身を撫でられた。

露出への覚醒5


 そっとベランダに足を踏み出すと、ぺたりと冷たいコンクリートの感触が足裏に感じられた。
 姿勢を低くしながら、私はドキドキする胸を押さえながらベランダへと出た。すごく変な気分だ。静かな夜の街がすぐ近くに広がっている。
 全身で外の空気を感じる。変としか言いようがない。こんな格好で外に出るなんて、頭がおかしくなりそうだ。もうとっくにおかしくなってしまっているのかもしれない。
 私はベランダの中央で、腰を落とし、まるで和式便座にまたがっているのかのような姿勢で空を仰いだ。周りからは見えていないとわかっているのに、身体中に視線を感じる。
「はぁ、はぁ……」
 自分の吐く呼吸が妙に耳に響く。それがまた妙な気分になる原因になった。
 私はその場所で股間に指をはわせる。あそこに指が触れて、すごい感触が私の中を荒れ狂った。
 まさに電流。そこから走った快感は波紋のように私に広がって、思わずあげそうになった声を片手で抑えなければならない程度の刺激が走った。
 いままで私がしてきたオナニーはなんだったのかと思うほどの快感。私は声を必死に押さえながらも、指が勝手に動いて止まってくれなかった。
 もっと、もっとと体が認めている。
「~ッ!」
 腰が勝手に前後に揺れて、ますます快感が高まる。
 その時、私は完全に快楽の虜だった。
 理性を飛ばした私は、思わずその場で立ち上がり、下手したら見られてしまうかもしれない状態で、激しく絶頂を迎えた。
 あそこから見たことのないレベルで分泌液が飛び、ベランダに散る。
 私は暫し快感の余韻に浸って、ぼんやりと立ち尽くしていた。
(ああ……)
 空を見上げながら私は思う。
(もう、言い訳できない……)
 自分はノーマルであると思っていた。けど、いまのオナニーでわかってしまった。いや、本当はずっと前から、エミリさんに出会った時からわかっていた。
 私はエミリさんと同じ。

 露出っ子なのだと。




 数日後。
 私は夜な夜なベランダに出て露出オナニーをしていた。それはとても気持ちが良かったのだけど、徐々にそれだけだと満足しない自分に気づき始めていた。
 人間は慣れるもので、同じ刺激ばかりでは満足し続けられない。なにか変化が必要だった。
 けど、一人で外に飛び出すのは怖い。自分が一番自分の制御ができていないことを自覚していた。
 だから私は、あの日受け取った一枚の紙片を前にして悩んでいた。
 こんなことを相談できる相手といえば、本当に彼女しかいない。けれど、あの人に連絡を取るということは、私は散々否定してきたことを認めることになる。それは色々と決まりが悪かった。
 なにより、あの人と連絡を取れば、あの人と一緒に露出をするということになるだろうし、それこそ制御が効かなくなる可能性も高かった。
(……でも、きっと一人よりは)
 なにより仲間が欲しい。エミリさんもきっと同じ気持ちだっただろうから。いまさらながらエミリさんがあんなに私を仲間にしようとしていた理由がわかった。
 そもそも私をこの道に引き込んだのはあの人なのだから、その責任はとってもらおう。

 私はメールの宛先にエミリさんの連絡先を入力する。
 
 
 
 
~『露出への……』シリーズ 終了~
 
 

露出への覚醒 まとめ

『露出への……』シリーズ最終章『露出への覚醒』のまとめです。
続きを読むからどうぞ。
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夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。黎明媚態の系統の絵も多少ありますが、基本は小説の方のみになる予定です。

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