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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出旅行 到着~入室1

 そこは、山間の小さな村だった。
 過疎に悩んでそうな場所だったけど、隠れた名泉などの観光資源には事欠かないため、そこまで追い詰められていると言うわけでもなく、そこそこ人も訪れていて、それなりの活気に溢れた場所だった。
 最寄りの大きな駅から一時間ほど揺られたバスから降り立った私は、財布や携帯など最小限の荷物だけを持った状態で、息を吐いた。
 隣で、私より遥かに荷物の少ないエミリさんが大きく身体を伸ばす。清楚な薄手のワンピースに包まれた豊満な体つきが露わになっていて、見ている方が思わず赤面してしまう。
「はぁー。気持ちいいわねえ、ルミナちゃん」
 ワンピースの色は白だったから、日光に透けてしまいそうでもあり、かなり危うい感じだった。それが似合っているのだから、エミリさんは本当に美人だ。
「そう……ですね、エミリさん」
 エミリさんの服装に比べて、私の服装はまだ大人しい方だった。ただし、エミリさんの薦めで、太ももまでばっちりあらわになっているホットパンツに、チューブトップだから肌の露出度はエミリさんよりずっと多い。かなりの視線を感じてしまって恥ずかしかった。
 それはエミリさんも同じはずだけど、エミリさんがいまさら視線くらいで動じるわけもない。
「さっそく宿に向かいましょ」
 私とエミリさんは、旅行に来ていた。エミリさん考案の旅行だ。
 それは当然、いろいろなところで露出することを視野に入れた、露出っ子旅行である。


 半年ほど前、私はある公園で露出中のエミリさんに出会った。
 その時に一緒に露出しないかと誘われて、一度は拒否したものの、結局私は露出の魅力にとりつかれてしまった。
 それからエミリさんと一緒に時に露出のサポートをしあったり、一緒に露出したりと、順調に露出っ子としての仲を深めて行っていた。
 そんな中で今回エミリさんが提案して来たのが、露出っ子旅行だ。三泊四日というそれなりに長い期間、露出をしまくろうというのがこの旅行の趣旨であり、まだ全裸で人前に出ることに抵抗のある私のステップアップが主な目的なのだという。
 一般的な価値観から言うと、それはステップアップというべきではないのだろうけど。どう考えても堕ちてるし。
 ともあれ、露出っ子の先輩であるエミリさんに従って、今回の旅行に踏み切ったというわけだった。
 果たしてこれからどんな露出と羞恥が待っているのか。
 いまでさえ、私の心臓はドキドキと音を立てて鳴っていた。それが緊張のせいなのか、それとも期待のせいなのかは、いまはまだ考えられなかった。

露出旅行 到着~入室2

 辿り着いた旅館は、風情のある感じの、古い旅館だった。
 単純な旅行なら素直に喜んだところだけど、いまの旅行の目的からするとそれは必ずしも喜ばしいことじゃない。こういう旅館ではお客さんのことを逐一見ているような印象がある。
 大丈夫なのかとエミリさんを窺ったら、エミリさんはいい笑顔を浮かべていた。
「大丈夫、ぬかりはないわ。ここは風情があって昔からある旅館だけど、事業不振が原因で、新鋭の旅館管理会社が全部買い取ったの。だから看板こそ昔ながらのそれだけど、管理している人も勤めている人もチェーン店の人たちなのよ」
 なるほど、それなら大丈夫かもしれない。
「まあ、わざわざ遠くまで来たんだし、ちょっとくらい見られても大丈夫よ」
 朗らかな笑顔で言い切るエミリさん。私はそうなった時のことを考えて思わず顔が熱くなった。


 通された部屋は、建物の中で一番高い階で、その見晴らしは最高だった。和室はかなり広くて、ゆっくりするには最高の部屋だ。
 部屋に入って早々、エミリさんはまるで子供のように、部屋の隅から隅まで歩き回る。
 エミリさんは私より年上だけど、思わず微笑ましく思った。
 そうしている間に、一通り部屋を歩き回ったエミリさんは、満足したように頷く。
「うん、大丈夫そうね」
「なにが、ですか?」
「過度に気にする必要はないんだけど、一応盗聴器とかカメラが隠されていないか調べてたの。個人情報が握られている状況で映像とか残されるのは嫌でしょ?」
 あっさり口にされた言葉に、思わず目を見開く。
「あとは、どの位置にいれば外から見えるかとか、そういう視線の確認ね。これはあとで活用するから楽しみにしておいて?」
 綺麗にウインクをして見せるエミリさん。
 私は露出のために気を配ってくれているエミリさんに感謝すると共に、さっき失礼なことを考えたことに恥じ入った。
 エミリさんはやっぱり、頼りになる先輩だった。
 最初の確認が終わったらしいエミリさんが、私に向けて手を伸ばす。
「とりあえず、ルミナちゃん。荷物をしまっちゃいましょうか」
「……あ、はい」
 荷物といっても、最低限の物を持てる手提げ鞄しか持っていない。それを渡す。
 エミリさんも唯一の持ち物である首から下げる定期入れを外して、私のカバンと一緒に、部屋に備え付けてある金庫の中に入れる。
 そして、私の方を見て笑顔を浮かべた。その笑顔にぞくりとするものを感じた私の感覚は狂ってはいなかった。
 エミリさんは私に向かって、こう口にしたからだ。

「ルミナちゃん、服も脱いで?」

露出旅行 到着~入室3

 いまこの場で服を脱げということは、その服も一緒に金庫の中にしまってしまおうということだろう。意図はすぐわかったけど、かといってすぐに行動に移すことはできなかった。
 私が着ているのはこのチューブトップとホットパンツ、その中に履いているショーツくらいのもので、他の服は持って来ていない。それは、これを脱いでしまえば着る物がひとつもなくなってしまうことを意味している。
 確かに今回の旅行の目的は露出だし、それなりのことをするんだと覚悟もして来た。けど、まさか日程全てで全裸生活をするほどの覚悟はなかった。
 ドキンドキンと心臓が音を立ててなっている。耳のすぐ傍に心臓が来ているみたいだった。
 エミリさんは優しいながらも含みのある笑顔を浮かべている。
「ルミナちゃん」
 不意に、エミリさんが口を開いた。なにを言われるのかと、自然と背筋が伸びる。
「浴衣もあるから、ずっと裸でいなくてもいいのよ?」
 思わず、目を見開いた。言われてみれば、確かにそうだ。こういう旅館には必ずそういうものが備え付けられている。その存在をすっかり忘れていた。
 エミリさんがいたずらの成功した子供のような笑顔になる。
「ルミナちゃんがずっと裸でいたいっていうのであれば止めないし、付き合うけど……まだ早いんじゃないかしら?」
 さらっと付き合うけど、なんて言えるところにエミリさんのレベルを感じる。
 私は真っ赤になっているであろう顔を左右に振った。
 エミリさんは全てわかっていると言わんばかりの笑顔で、かすかに小首を傾げて私を促す。
 私は意を決して、身につけている服を脱ぎ始めた。
 まずはホットパンツ。布が覆っていた面積はそんなに多くないはずなのにそれを脱いでしまうと急に心細く感じるのだから不思議なものだ。下着姿で露出は結構やってきたけど、なかなか慣れない。エミリさん的には慣れない方が可愛くていいし、長く楽しめるじゃらいいという話だったけど……私もいいかげん少しは慣れたいものだった。
 さらにチューブトップをずらして脱ぐ。ブラジャーは付けていなかったから、すぐに裸の胸が空気に晒された。涼しい外気が胸に触れてきて、びくりと肩が震えてしまう。
 そんな私の様子を、エミリさんはなにも言わずにニコニコとした笑顔で見つめてきている。
 その視線に若干の居心地の悪さを感じた。
「エミリさんは、脱がないんですか?」
「あとで脱ぐわ。いまはルミナちゃんを見ていてあげたいから」
 さらりと流されてしまった。
 手渡したチューブトップを、エミリさんが金庫の中に入れる。徐々に追い込まれて行く独特の感覚があった。これがくせになるとエミリさんは言うけれど、私はまだそこまでの境地に達していない。
 いつか、私にもわかる時が来るのだろうか。
 そしていよいよ最後のショーツに手をかける。

露出旅行 到着~入室4

 最後のショーツも脱いでしまうと、一人だけ整然とした和室で全裸になっている図になり、正直変な気分だった。
 エミリさんに脱いだそれを渡す行為すら恥ずかしい。もちろんエミリさんは全く動じずにそれを受け取り、金庫の中に入れてしまった。
 私は思わず浴衣が収められているはずの押入れを見るけど、エミリさんが声をかけてきた。
「じゃあ、次はルミナちゃんが私を見ててね」
 そう言われてしまうと、私も見ないわけにはいかない。エミリさんに代わって金庫の前に正座する。別に正座しなくちゃいけないわけじゃなかったけど、さっきのエミリさんがそうやって座っていたこともあるし、なによりいまの格好でそれ以外の座り方は選びようがなかった。
 胡座をかいて座るなんてそもそも論外だし、体育座りもおかしい。女の子座りはあそこが畳に触れてしまいそうだし、お尻をつけて座る座り方がそもそも論外だ。
 必然、正座になる。
 胸を腕で隠しながら私はエミリさんの様子を見つめた。
 エミリさんはワンピースを脱ぎ始めたけど、それは複雑な編み込みを解かないと脱げないようになっていた。露出っ子であるエミリさんが着るにしては脱ぎにくそうな服だなと思ってはいたけど、まさかこのためだったのだろうか? エミリさんなら十分ありえそうだ。
 脱ぐまでに時間がかかるということは、私が全裸で待つ時間も長くなるということで、私は落ち着かない気分のまま、エミリさんが服を脱ぐのを待った。落ち着かない気分ではあったけど、それは同時に私の気分を盛り上げてくれる時間でもあった。じわじわと空気が自分の身体を撫でて行くのを感じる。私は胸を隠していた腕を、恐る恐る離してみた。その瞬間、頂点を掠めて空気が動いて思わず肩が跳ねる。それが気持ちいいと認めるまでに数秒の時間を有した。
 やがてエミリさんが編み込みを解いたワンピースを足元に落とす。それだけでエミリさんの輝く裸身が露わになった。はっきり言われたわけではなかったけど、やっぱりエミリさんはワンピース意外何も身につけていなかった。そんな状態で、よくあんなひらひらしたワンピースを着ていたものだと感心してしまう。相変わらず、エミリさんのレベルはいつも私の一歩先を行く。
 エミリさんは床に落ちたワンピースを拾い上げ、私に向けて差し出してくる。私はそれを受け取り、なるべく綺麗に畳んで金庫の中に入れた。
「オッケーね」
 エミリさんが部屋の机の上から一本の鍵を取ってくる。金庫の鍵だ。
「うふふ。こうやって服をしまっちゃう時はいつもドキドキするわね」
 そう笑いかけて来るものだから、私もそのドキドキを実感してしまった。心臓が早鐘を打ち始める。
 金庫の扉がしまり、携帯も財布も、着ていた服も、全てがその中に閉ざされる。
 それはいつもの日常を分断し、これから始まる露出旅行に切り替わる儀式のようだと私は思った。
 扉がしまって、鍵が回される。

 がちゃん、と鍵のかかる音が酷く響いたように感じた。

露出旅行 到着~入室5

 全ての所持品が金庫の中に仕舞われて、部屋には全裸の女が二人。
 その状況を頭で認識すると同時に、私は背筋に沿って湧き上がる何かをはっきりと認識していた。体が勝手に震えて、半開きになった口から掠れた吐息が零れて落ちる。
 視線を落としたら自分の身体を見てしまうから、私は少し上を向いたまま、湧き上がる感覚に耐えるしかなかった。
 不意に、エミリさんが顔を寄せてくる。その顔には笑顔が浮かんでいた。
「うふふ……ルミナちゃんったら。かわいい顔しちゃって」
 私はいまどんな顔をしているのだろう。きっとだらしのない顔をしているのだろうけど。
 そんな私に、エミリさんは唇を合わせて来た。この半年の間、特に気分が昂ぶった時に行っていることではあったけど、大抵私が全裸でエミリさんは服を着ていることが多かったから、いまみたいに二人とも全裸で行うことはなかった。エミリさんが身体を寄せてくると、エミリさんの熱がはっきりと伝わってくる。
 私はドキドキする胸の鼓動が、エミリさんからも伝わって来て、少し安心した。エミリさんだって緊張するし、興奮している。人の心臓の音を聞くと落ち着くというのは本当だった。
 ドキドキするのは変わらないけど、悪い緊張がほぐれて行くのを感じた。
 エミリさんは私の身体を包み込むようにして抱きしめつつ、唇の中に舌を入れて来た。男の人とディープキスをしたことのなかった私は最初にされた時こそ驚いて引き剥がしてしまったものだけど、いまは余裕を持って受け入れることができた。余裕があるといっても、エミリさんの舌は浅いところを左右するだけで、本当に深いところには入ってこない。それはエミリさんが気を使ってくれているのだということだとさすがにわかる。
 エミリさんはこういうテクニックを誰として習得しているのか、それは少し気になることだった。まあ、エミリさんくらいの人になればいい寄ってくる男性には事欠かないだろうし、もしかすると私みたいな女の子との関係があるのかもしれない。
 聞いてはいないけど、エミリさんがこういうことをする相手は私一人とは限らない。私に取ってはエミリさんだけなのだから、そこに若干の不公平を感じなくはなかった。
 でもそんな子供みたいなことをいうわけにもいかず、私はなるべく気にしないように努めながら、せめてもの意思表示として、私の中に入ってこようとするエミリさんの舌に向かって自分の舌を伸ばす。
 ほんの少し、エミリさんが驚いた気配がする。それはすぐに優しい愛撫に変わった。
 ひとしきりキスを終えると、エミリさんはその手にしていた金庫の鍵を示す。
 その笑顔は、相変わらずだった。
「ルミナちゃん。相談があるんだけど」
 見つめ返す私に対し、エミリさんは笑顔のまま言う。
「この鍵、フロントに預けちゃおうと思うの」
「……え?」
 わざわざ預ける必要があるのだろうか。少し疑問に思った。
「だって、手元にあったらいつでも開けられちゃうじゃない?」
「それは……そうかもですけど……」
 特に反対する気は起らなかった。どちらにせよ、主導権を握っているのはエミリさんであり、私の立場からすれば鍵が手元にあろうとなかろうと状況的に大した差異はない。
「預けるのは、別に構わない……と思います」
「じゃあ、決まりね。浴衣を着ていきましょ」
 そういってエミリさんは押入れを開けた。そして、驚愕の事実を口にする。
「あら? 浴衣が一組しかないわ」
「え?」
 私は慌ててエミリさんの手元を覗きこむ。そこには確かに一組しか浴衣がなかった。
「仕方ないわね……鍵を預けるついでに、浴衣ももらいましょう」
 そこまで行って、エミリさんはふと、思いついたというように手を打つ。
「ねえ、ルミナちゃん」
「……な、なんですか?」

「これを着て鍵を預けに行くのと、ここで裸で待つの……どっちがいい?」


続く

露出旅行記 到着~入室 まとめ

『露出旅行記』シリーズの第零章『到着~入室』のまとめです。
続きを読むからどうぞ。
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