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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

透明露出プレイ その1 1

 腰を落としたM字開脚で、右手でおまんこを弄りながら、左手でおっぱいを揉む。あえぎ声を殺すために自ら咥えた開口具を噛み締めながら、わたしはオナニーに没頭していた。
 それは世の中の思春期を過ぎた女の子なら一度はやったことがあるであろうことで、開口具を使っているのはさておき、特別変わったことでもない。全裸でやるかどうかは人によるだろうけど、それだって別に人によって変わるだけのこと。わたしは断然全裸派だけど。
 健全な女の子なら当たり前の秘め事。
 けれども、わたしの場合、それは『ある一点』において、他の子とは全く違う行為になっていた。
「ごめーん、待ったー?」
 そんな声が私に向かって飛んでくる。思わずぎょっとしてそちらを見ると、一人の女の子が手を振りながら近づいてくるところだった。
 彼女はわたしの目の前まで来ると、ぜいぜいと息を整えながら、わたしの足元に向けて手を合わせる。
 わたしの足元……つまり、わたしが乗っている台に寄りかかるようにしていた、ひとりの女の子がその子に怒りの声を返した。
「待ったー? じゃないわよ! 約束の時間はとっくに過ぎてるでしょ!?」
 女の子はそう言ってわたしの方を指さす。女の子が寄りかかっている台の上には変わった形をした時計のオブジェがあって、彼女はそちらを指しているのだけど、わたしからすればまるで自分を指さされているようで、興奮がぐっと高まった。
 そんな変態な女がいるとも気付かず、遅れて来た女の子の方は必死に頭を下げていた。
「あうう……ごめんってば……これでも急いだんだよ……?」
「言い訳無用! さっさといくわよ時間ないんだから!」
 恐らく遅刻の常習犯なのだろう。待っていた方の女の子はぷりぷり怒りながらも、諦めの感じもあって、仲が良いなぁ、と思ってしまう。
「はーい」
 何気なく遅れて来た子の方がちらりとわたしの方を見た。わたしは気付かれていないはずと思いつつも、どうしても見られる興奮にどきりとしてしまう。もちろん彼女は別にわたしのことに対して何か反応を示すことなく、そのまま先に歩いて行った女の子を追いかけて行った。
 女の子達は目の前で全裸のわたしがオナニーしていることに気付かないまま、その場を去っていった。
 別に彼女たちが注意力散漫だというわけじゃない。彼女たちがわたしに気付かないのも無理はない。彼女たちだけじゃない。わたしがいる場所は、大きな駅前の広場で、待ち合わせ場所としてよく使われる時計のオブジェの上だ。普通ならそんなところで全裸でいれば警察の人がすぐ駆けつけて来て逮捕されてしまうことだろう。けれども、その場にいる誰もわたしのことに気付かない。

 なぜなら、いまのわたしは透明人間だからだ。

 わたしが普通の子とは少し違っているところは、この一点だった。わたしは自分の意思で自分の身体を透明にすることが出来た。ある一定以上体内に入れてしまえば、自分の身体以外のものも透明にすることが出来る。例えばいまわたしが加えている開口具もそうだ。わたしの口内に入っているから、開口具も消えているのだ。
 この能力を利用して、わたしは普通なら出来ない人気の多いところで赤裸々にオナニーするのが日課になっていた。これほどの解放感がある行為、そうそう止められるようなものじゃない。
(アッ、アッ、いくっ、イクっ!)
 腰が動いて、ビクビク震える。快感の波が来て、わたしはまたたくさんの人の目の前でイってしまった。
 この『透明露出オナニー』はやめられそうにもない。
[ 2014/10/06 22:48 ] 透明露出プレイ その1 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その1 2

 わたしが透明化の能力に目覚めたのは、高校の時の酷い虐めが原因だった。
 あんまり思い出したくないから詳細は省くけど、服を隠されて全裸でいるしかなかった時、消え入りたい想いでいたら本当に身体が透明になったのだ。透明になれるようになったわたしはいじめっ子たちにそれなりの復讐をして、無事高校を卒業したわけだけど……地元を遠く離れた大学に通い初めてから、このイケない遊びに目覚めてしまった。
 大学でも極力目立たないようにしているわたしのことを知る人はこの地域ではほとんどいない。
 もし万が一見られてもわたしのことはわからないから、捕まりさえしなければ安心というわけだ。
 まあ、万が一見られても……というか、そもそもわたしは見えないんだけど。

 学校のお昼休み、わたしは大学の人の大多数が利用する渡り廊下を、自縛で菱形縛りにして自分の身体を縛りあげて(縄尻を口に加えて消している)、股間の両穴にバイブを突っ込んだ状態で歩いていた。バイブの震動はランダムパターンにしているから、急に震動が強くなったり速くなったり止まったりとわたしを慣れさせてくれない。
「ふぅ……ぅ……っ」
 わたしはバイブを落とさないようにあそこと肛門の穴に力を入れなければならず、そのせいで高まる快感に翻弄されていた。
 しかも周りには沢山の学生が行き交っていて、下手すればぶつかってしまいそうなくらいだ。そのドキドキ感が溜まらない。
 わたしの透明化する能力にはいくつか制約がある。
 その内の1つが、透明化している状態で人に触れると透明化が解除されてしまうというものだった。物にぶつかるなら平気なのだけど、人にぶつかるとこの能力はすぐ解除されてしまう。高校時代にはそれでうっかり好きな人の目の前で透明化が解けてしまって、死ぬほど恥ずかしい思いをしたこともある。幸い彼は夢か何かだと勘違いしてくれたみたいで助かったけど。
 それはさておき、触れられれば解けてしまうという条件において、人の多い場所は鬼門だ。なにせ相手はわたしのことが見えていないのだから、思い思いの方向に歩いてくるし、こっちに遠慮することもない。つまり、こっちが頑張って全部を避けなければならず、かなり集中力と俊敏性が要求される。
 わたしはこの能力を身に付けてからこういうことが得意になっていたけど、それでも縄で縛られた不自由な体で、しかも快感を耐えず与えられ続ける状態では、かなり危うい状況に追い込まれることもしばしばだった。その度にわたしの心臓は張り裂けそうなほど緊張し、その緊張から解放された時の快感に病みつきになってしまう。
 自分でもどうかと思う性癖だけど、一度この快感を知ってしまえば止めることなんて出来ない。
(ぅッ……ふぁ……あ……!)
 目の前から早歩きでやって来た運動部員を、なんとか身をよじってかわす。ぞわぞわと緊張が背筋を這いあがって、すぐにそれが快感に変わる。
 声をあげてしまってもアウトだから、わたしは歯を食いしばって声を殺しながら渡り廊下を歩いて行く。
(あ……やばい……いく……っ!)
 バイブの震動が急に強くなって、わたしはあそこから突きあげてくる快感に腰が抜けそうになった。
 慌てて渡り廊下の端に寄り、人が通らない位置でうずくまる。
「アッ……ぅぅぅ、ぅぁんぁっ!」
 身体を小刻みに震わせて、わたしはその場で逝ってしまった。幸い渡り廊下を歩いている人達はそれぞれの会話などに夢中なのか、わたしのあげてしまった小声に反応した人はいなかった。
 わたしはしばらくその場で呼吸を整えてから、ゆっくりと立ち上がり、また廊下を歩いて行く。
 本当に、透明露出は止められない。
[ 2014/10/07 20:00 ] 透明露出プレイ その1 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その1 3

 透明化露出オナニーをする時は、気を付けなきゃいけないことがいくつかある。
 1つが人に触れられたら透明化が解けてしまうということで、もう一つが透明化には時間制限があるということだ。
 わたしは自分の姿を消す際、透明化している時間を決めておく必要がある。例えば「今日は忙しいから一時間だけ透明になろう」とか「今日はお休みだから一日中消えておこう」とかそういった具合だ。
 試してみたことはないけど、一か月間丸々消えておくことだって出来ると思う。一度そう決めて透明化してしまうと、自分の意志でも透明化が解けなくなるからしてないけど。
 一秒だけ消えておくことも可能で、時間設定と言う意味での制約は特にないと思う。
 それより問題なのは、連続で消えることに関する制約だった。
 わたしは消えていた時間の半分の時間が経たないと再度透明になることができない。つまり、10分透明になったら、透明化が解けてから5分たたないともう一度透明になれない。さらに厄介なことに、これは誰かに触れられて透明化が解除された時ももう一度透明になれるまでの時間は変わらないということがあった。10分透明になるつもりで透明になった時に、その1分後に誰かに触れられて透明化が解除された場合も、5分間透明になれない時間が生じてしまう。
 これが透明露出プレイをするに当たって、一番厄介で一番興奮することだった。
 半日も透明化したら、次に透明になれるのは6時間後……これを利用して、わたしはある休みの日に思いきった露出プレイをすることにした。

 土曜日の昼。
 わたしは家で素っ裸になって、透明露出プレイの準備を始めていた。
 まだ透明になっていないわたしの姿は鏡に写っている。最近お腹のたるみが心配になって来ていたけど、それなりに整ったプロポーションを維持できている……と思う。
(見られないとはいえ、やっぱり露出プレイをしているからかな?)
 人に見られることを意識すれば、自然と身体や顔付きが整うとは、とあるサイトの露出愛好者たちの談話で見た内容だけど、あながち間違っていないと思う。
 わたしはとりあえず自分の身体にいつもの装飾を施すことにした。いや、まあ見えなくなるんだけど。
[ 2014/10/08 20:00 ] 透明露出プレイ その1 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その1 4

 まず太いバイブを用意する。それには長い縄が結ばれていて、それが股間に合うように調整して緊縛を施した。バイブはもちろん膣の中に差し込んでしまう。こうすることで、本来別個のものであるはずの縄とバイブを両方透明化の能力で消すことが出来るのだ。本当は乳首とかにもピンクローターを張りつけたりしたいんだけど、縄にひっかけるだけでは透明化の対象にならないらしく、断念している。口には咥え慣れた開口具を咥え、自ら言葉を封じる。それと連結した鼻フックも引っ掛けた。痛くて恥ずかしいこれをかける必要はあまりないんだけど、気分が盛り上がるのでしている。
 体を装飾したわたしは、縄尻を利用して高手縛りに自分の両腕を拘束してしまう。これでほとんど自由なのは足だけになった。
 姿見には無様な格好になった哀れな発情した雌の姿が写っていた。その自分自身の姿を見て、思わずあそこが熱くなってしまう。
 わたしは一度深呼吸して気持ちを落ちつけて、透明化の能力を発動させた。
(三時間の間……透明に……なれ!)
 ぎゅっと目を閉じて、一瞬何もかも身体の感覚が消えたかと思うと、再び目を開けた時には私の身体は鏡の中から消えていた。もっとも、視線を落とせばわたしの目には半透明になったわたしの身体が見える。
 わたしは能力がちゃんと発動したことを確認して、時間も確認してから、机の上に置いておいた家の鍵を手に握り込んだ。
 そして家の外に出て、後ろ手で苦労しながら鍵を閉め、鍵を郵便ポストの中に放り込む。カラン、と響いた音が私の興奮を高めてくれた。
 実はこの郵便ポスト、口が広いので手を突っ込めば中にある鍵を取り出すことが出来る。けれども、この縛られた身体では手を突っ込むなんてことはできない。
 これからわたしは外を歩いて、遠くにある公園においてきたハサミを使って縄を斬らないと家にも入れないわけだ。
 もし何かでもたついてしまえば、うっかり誰かに触れられてしまえば、トラブルに巻き込まれれば……わたしの人生は破滅する。
 だからこそ、興奮する。
 わたしは開始早々、イケナイ液が垂れ始めた自分の股間のことを実感しつつ、公園に向けて歩き始めた。

 これがわたしの長い長い露出プレイの始まりになるとは、まったく自覚しないまま。
[ 2014/10/09 20:00 ] 透明露出プレイ その1 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その1 5

 透明になった私は、足音を忍ばせながらマンションの廊下を歩いていた。
 別に音が鳴ったところで私に気づけるわけはないと思うけど、不審に思われるようなことはなるべくしない方がいいからだ。
 冷たいタイルの感触が足の裏から伝わってくる。寒くはないけど、この独特の感触がくせになってしまうのだ。
 私は一階まで降りるのにあえてエレベーターを使った。もし来たら逃げ場のない密室でやりすごさなければならない。しかもいまの時間帯はまだ昼を少しすぎたところ……エレベーターで下に降りたらそこに人が待っていた……ということは十分に考えられる話だ。
 そのスリルを味わいたかったのだけど、残念ながら下に降りても誰も待っていなかった。
 エントランスを抜けて、ドアを肩で押して外に出る。外の風は相変わらずぞくぞくする感触を私の全身に与えてくれた。
 コンクリートの歩道に足を踏み出す。ざりざりと足元の感触が変わる。透明化の恩恵として便利なのは、透明化している間は体が傷つかないということがあった。透明化している間、私の体はどんな方法でも傷つかなくなるのだ。おかげで足裏の心配をしなくていいので重宝している。
 私は引っ張られて変な形になっている鼻で荒い呼吸をしながら、さらに歩き続ける。
 その時、前から自転車が現れた。私は慌ててその進路上から必要以上に離れる。向こうには私の姿が見えていないから、それくらいしないと急に曲がってきてぶつかったりする。余裕を持って自転車とすれ違う。男の人だったけど、もちろん私に気づくことなく、横を通り過ぎて行った。もし実際に私のような変態とすれ違っていたことに気づけていたら、きっとこんな風に穏便にすれ違うことはできなかっただろう。
 私はもし見られていたら……ということを考えてゾクゾクと背筋が疼くのを感じた。
 昼の明るい時間帯に、見られたら即通報な変態的な恰好をして、街中を歩く。この異常な興奮を理解してくれるのは一部の人だけだろう。そして、こういう興奮を理解してくれるような人は、私をうらやむに違いない。透明となることで普通の人にはできないプレイをする私は、きっとそういう人から見たら羨ましいだろうから。
 私は早速あふれ始めた、あそこからの液を垂らしながら、目的の公園に向かう。公園までは普通に歩いて一時間はかかる。いまの私の状態だと、一時間半はかかるだろう。制限時間は三時間だから、相当ギリギリになるはずだ。
(まあ、いざとなれば帰りは走ってもいいわけだし……)
 自分の体を拘束している縄さえ解ければ、走るのにそこまで苦労しない。
 だから私は、安心して異常な露出プレイに没頭していた。

 そんな風に没頭していたから、私はそもそもこの計画に大きな穴があることに気付かなかった。
[ 2014/10/10 20:00 ] 透明露出プレイ その1 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その1 まとめ

透明人間になれる能力を持つ露出っ子の物語です。
続きを読むからどうぞ。
[ 2014/10/12 16:39 ] 透明露出プレイ その1 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その2 1

 自分の荒い呼吸音が夜の街に響く。
 私は口に咥えたものの中で舌をめぐらせ、こぼれそうになっていた唾液を舌に絡めた。開口具に付着していたそれは、私の体温が奪われて冷たくなっていて、ひんやりとした感触が舌に心地よい。
(ふぅ……ふぅ……)
 私の体を縛り上げる縄は、汗を含んだためかしっとりと湿って、さらに私の体を締め上げてくる。その刺激は、誰かの腕に抱かれているかのような安心感を私に与えてくれていた。もっとも、安心感を与えてくれても、その縄は私の自由を完全に奪っているのだから、本当は安心感なんてかけらもない存在なのだけど。
 あそこに入れたバイブはいまも振動を続けていて、いけない液体を私の中からどんどん溢れださせていた。腰が砕けそうになるのを堪えて、必死に歩みを進める。
 ふと気づいた時、私は目的の公園の目の前までやってきていた。周りを注意しながら、ゆっくり慎重にやってきたから、もう家を出て一時間半は経過していた。
(ふぅ……こんな距離の公園になんて、この能力がなければ来れなかったわよね……)
 いくら深夜とはいえ、人通りはそれなりにある。実際、最初に自転車に乗った男の人にすれ違った他にも、飲み会の帰りと思われる会社員の集団ともすれ違ったし、カップルが歩いているのにも遭遇した。
 透明化できる能力がなければ、もうなんど見られていたことかわからない。
 私はこの能力を授けてくれた何者かに感謝しながら、公園の中に入っていった。
(確かこっちのベンチに……)
 あらかじめおいておいた鋏を回収するべく、私はそのベンチに向かった。
 歩きながら、想定されるアクシデントについて考える。
(ベンチに人が座っているとか、鋏をどっかにやられてるとか……ふふふ、もしそうなったら終わりね)
 能力のおかげで見られていないという安心感を得ていた私は、そのアクシデントを想定して思わず笑ってしまった。もちろんそれはただの強がりで、正直な心臓が早鐘のように鼓動を早くするのを自覚する。
 そして、私はそのベンチが見える位置までやってきた。
 そこには想定したようなアクシデントは何もなく、誰もいないベンチと、私がこっそりベンチの下に置いた鋏だけがあった。
 それを見たとき、私はほっとすると同時に、どこか残念に思う自分を感じていた。
 アクシデントを望んでいたわけではないし、人生が終わるのを望んでいたわけでもない。だけど、なぜか私はがっかりしていた。
(興奮できることが少なくなったから……よね)
 私はそう納得し、ベンチに近づいて鋏を足で引っ張り出す。
 そして、一つ目の間違いに気づいた。
(あ……!)
 私はいま、高手縛りに腕を拘束している。
 鋏は地面に落ちていて、普段ならちょっとかがめばとれるけど、いまの私にはどうやっても取れないのだった。
[ 2014/11/10 20:00 ] 透明露出プレイ その2 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その2 2

 私は初歩的な間違いを犯してしまったことに、焦りながらも心臓の高鳴りを感じていた。
 このまま縄を解けないとなると、本格的にまずい。そもそも透明化の能力が解けるまでに家に帰れないし、それに、もし帰れたとしても部屋の鍵が取り出せない。
 いずれにしてもアウトだ。誰かにこの情けない姿を、変態そのものの姿を見られてしまう。
 見られて、しまう。
(あ……やば……っ)
 私は心臓がひときわ大きく、どくんと鳴るのがわかって、頭の冷静な部分が警鐘を鳴らしているのを自覚していた。
 見られてしまう可能性が高くなった瞬間、私の露出狂としての本能が反応してしまっている。このままだと、なにも解決しないまま、ここで果ててしまう危険があった。
 私は昂ぶる気持ちと体をなんとか堪え、鋏をどうにかして手に取れるように考えた。
 とはいえ、高手小手縛りになっている以上、腕を腰から下には降ろせない。なら、鋏の方をどうにかして手に取れる位置に上げなければならなかった。
(とりあえず……足は自由なんだ。いくらでもやりようは……ある)
 足の指で鋏をつまみ、それをベンチの上に置く。大股開きになってしまうけど、これは仕方ない。
 そして、ベンチの前で膝をつき、体を捻って手を下げ、なんとか鋏がつかめないかやってみた。高さ的には十分届く。けど、体を捻るたびに体を締め上げている縄に虐められることになって、余計に気持ちよくなってしまう。
(冷静に……冷静に……)
 高手縛りをされた状態の手探りで鋏を掴むのは中々難しかった。指先にあたって、大きく位置がずれてしまう。
 無理に手を伸ばそうとすると、腕がつってしまいそうだ。こんな状態で腕がつったら、どんな後遺症が残るかわかったものじゃないから無理はできない。
(もう……ちょっと……!)
 何度か失敗して、ようやく鋏の持ち手のところに指がかかった。
(やった!)
 あとは手の内に握り込めば……というところだった。
 すぐ近くまで、人が来ていることに気づいたのは。
 鋏を取るのに夢中になっていて、周囲の警戒がおろそかになっていた。ベンチのすぐ傍を、カップルらしき二人組の男女が歩いてくる。
 私は咄嗟に逃げるべきか逃げざるべきか迷った。鋏に指はかかっている。あとは引き寄せればそれでいい。けど、いまこの状況で動いたら、鋏が勝手に動いているのをカップルに目撃されるかもしれない。目撃されるだけならともかく、近づいてこられたら最悪だ。かといって手を放してしまったらまた同じだけ時間をロスしてしまう。
 こっちに近づかないことを祈りながら、私は変な体勢でじっとしていることにした。
 カップルたちは仲睦まじい様子で、ベンチの前を通り過ぎる。
 ほっとできたのも、一秒ほどのことだった。
 突然彼氏の方が立ち止り、ベンチの方を見たからだ。
[ 2014/11/11 20:00 ] 透明露出プレイ その2 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その2 3

 思わず固唾をのんで動向を見守る私の前で、彼氏の方が彼女の肩を抱き寄せてぼそぼそと囁きを交わしている。彼女の方はなんだか恥ずかしそうにしながらも、ちらちらベンチの方を見ている。
 これはこっちにくる、と感じた私はやむを得ず鋏から手を放し、ベンチから数歩離れた。
 案の定、そのカップルはベンチに近づいてきて、彼氏がまず先にベンチに座った。そして。
「……ん? なんだこれ。あぶねーな」
 鋏に気づいたのか、それを手にしてしまう。こっちとしては焦ることしかできない。
 それを持ち去られでもしたら……私は破滅してしまう。
 彼氏は少し周りを見渡した後、その鋏をベンチの下に放り込んだ。とりあえず邪魔にならないところに、ということだろう。どうやら持ち帰ったりはするつもりがないらしいことに、少し安堵した。けど、ベンチの下に置かれてしまったため、二人が去らないと取り出せない。
 私はやきもきする気持ちで、彼らが去るのを待った。
 しかし、カップルはそんな簡単に去ってくれなさそうだ。
「ほら、来いよ」
 彼氏の方が、もじもじしている彼女に向かってそういう。
 暗くてはっきりとは見えづらかったけど、彼女は顔を赤くしているようだった。
「……ほんとに、ここでやるの?」
「たまにはいいじゃねーか。誰もこねぇよ」
 私が見ているのだけど、透明になっている私のことは見えていない。
 彼女はしばらく視線をさまよわせた後、彼氏に近づき、隣に座るのではなく、その膝の上に乗り始めた。
 真正面から抱きつくような、そんな体勢だ。いちゃつくのは余所でしてもらいたい。
(あれ……でも……もしかして……?)
 私がじっとその様子を見守っていると、二人は口づけを交わし始めた。彼氏の方は、彼女の体を抱きしめ、指先で愛撫し始める。彼女の方の息に熱いものがこもり始める。
(う、うわ……まさか……ほんとうに……?)
 どうやら、この二人はこんなところで、野外プレイを初めてしまうようだ。
 すぐ傍に全裸で縛られた透明人間がいることなど知らない二人は、堂々と野外プレイに没頭し始める。
 私はドキドキするのを堪えながら、ベンチの脇に腰を下ろした。
 まるで不自由な体に拘束された奴隷が、主人のプレイの傍で控えているような、そんな錯覚に陥る。そんなみじめな自分の姿を想像すると、私の心臓はさらに早く鼓動を奏でるのだった。
 自分がマゾなのだと自覚してしまう。
 私は銜え込んだバイブを力を込めてかみしめ、いまのシチュエーションと振動に酔いしれた。
 すぐ傍でちゃんと互いに愛し合うカップルが愛の行為をしている横で、私は無様にも自分で自分を拘束して、銜え込んだバイブの振動にイこうとしている。そう比較した自分のみじめさがたまらない。
 そんな倒錯した楽しみは、カップルが満足して去るまで続いた。
[ 2014/11/12 20:00 ] 透明露出プレイ その2 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その2 4

 カップルたちはさんざんいちゃいちゃして満足したのか、そこから離れていった。会話からすると、これからホテルに向かうらしい。
 さすがに野外セックスまではしなかった。してくれたら、もっと興奮できただろうに……ちょっと残念。
 ともあれ、私は改めて鋏を取ることに集中した。見せつけられながらも、自分も十分楽しんだけど、かなり時間をロスしてしまった。早く鋏を使って戒めを解いて、帰路に向かわなければならない。
(……あー、もう。変なところに置いてくれちゃって……)
 私は鋏がベンチの足の隙間に潜り込んでいるのを見て、ため息を吐いた。足の指を使えばさほど苦労はしないで取れたけど、もし引っかかってしまっていたらどうしてくれるのだろう。
 まあ、こんな変態的なプレイをしている私が悪いのだけど。
 私は足の指で鋏の持ち手を引っ張り、ベンチの下から鋏を取り出した。そして、さっきは失敗したけど、鋏をベンチの上に置いて、その近くに膝をついて鋏を手で取ろうとする。
 高手小手縛りになった手で、探り探り、鋏の持ち手を掴む。
(……よ、よし……あとはこれで……!)
 また誰かの話し声がした。私は慌てて鋏を持ったまま、立ち上がる。
(こっちにくる? どこかに隠れないと……!)
 私の姿は見えなくても、鋏は見えてしまっている。だから、いまのところ鋏は空中に浮かんでいるように見えるはずだ。
 それを見られたからといってどうということはないけど、不審に思われ、近づいてきた人に触られたらまずい。
 私は公園の茂みの中に隠れた。鋏はなるべくどこからも見えない位置にする。
 すぐに、声の主が現れた。声の主は、若い男の子たちだった。明るい色に髪を染めていたり、大きなピアスが光っていたりと、ちょっと危ない感じなのは見てわかる。
(あぶなかった……もしこんな子たちに見つかったら、本気でやばいよね)
 集団でいる男の子たちほど恐ろしいものはない。こんな格好をしていたら逃げることも弁明することもできず、レイプされてしまう可能性が高いだろう。
 男の子たちはとりあえず騒がしい声をあげながら、さっきまで私がいたベンチでくつろぎ始めた。
 危ないところだった。もうちょっとそこから離れるのが遅れていたら、彼らに触れられていたかもしれない。
(……どこかに行く様子は……ないか)
 茂みの中に入ったのは失敗だったかもしれない。ここから出ようと思ったら、茂みの音が立ってしまう。
 見えないから平気だとは思うけど、万が一の事故は避けたい。
(……仕方ない……とにかく、まずは縄を解こう)
 私は自分の体の自由を奪っている縄をまず解くことにした。縄さえ解ければ、音を立てながらでも素早く逃げることはできる。
 そう思った私は、ちゃんと鋏を持ち直し、何度か開けたり閉めたりして駆動を確認してから、届く範囲の縄にその鋏の歯を立てた。
 そして力を込めて縄を切ろうとして……縄は、びくともしなかった。
[ 2014/11/13 20:00 ] 透明露出プレイ その2 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その2 5

 どくん、と心臓が跳ねる。
(あ、あれ……?)
 私は嫌な汗が手の内に滲むのを感じていた。さらに力を込めてみたけど、鋏の刃が縄に食い込む感触がない。
 まるで鉄かなにかで出来たものに刃を立てようとしているような、そんながっちりとした手応えが感じられる。
(うそ……っ、試しに切ったときは、切れたじゃない!)
 私はさらに力を込めて、縄を切ろうとした。けど、無理な体勢で力を込めすぎて、手がつりそうになって、慌てて力を緩める。
(そんな……どうして……っ)
 焦りながら思考をめぐらせて、そして私は気づいた。
 そもそもこの透明露出プレイには重大な欠陥があるということに。
 私の能力は透明化だ。透明化している間、私の体は不思議な力で守られていて、だから裸足で野外を歩いても平気だった。それは、私の体にだけ有効な力じゃない。透明化しているものには、同様の効果があると考えるべきだったのだ。
 だから、私の力で透明になっている縄も、同じようにいかなる方法でも傷つけられないようになっているのだ。
(わ、わ、私のバカ――――ッッッ!!! なんで気づかなかったの!?)
 本格的に嫌な汗が噴き出した。
 縄を解くためには透明化が解けなければならない。けど、透明化が解けたあとはしばらく透明になれない。
 家までは一時間以上かかる。その間中、透明ではない状態で歩くことなんてできない。
 かといって再度透明化できるようになるまでここで待つとしても……そうなったら、今度は時間がまずい。朝が来て人通りが増えれば、露出プレイの難易度は跳ね上がるし、もし見つかったときの最悪度合が半端ない。警察を呼ばれる可能性も上がってしまう。
 私は焦る気持ちで混乱する頭で、この状況をどうにか打破する方法を探した。
 出た答えは、一つだ。
(……とにかく、家に帰ろう! 透明化が解除されるまで家に入れなくても、家の前ならまだマシなはず!)
 誰からも見える鋏を持って帰路を歩くのはかなり危険が伴うけど、それでもそれが一番妥当な方法のはず。
 私は意を決して、家に向かおうと思った。
 けど、こうなるとさっきの男の子たちがとてつもない障害になる。
(茂みの音に気付かなければいいんだけど……)
 私はバカ騒ぎをしている男の子たちを見て、きっと茂みの音なんか気にしないであろうことを確認する。
 彼らがこちらを見ていない間に、なるべく音を立てないように、茂みから出る。
 そして、一気に駆け出した。縛られた裸で、全力疾走なんて恥ずかしすぎるけど、背に腹は代えられない。
 なんとか無事に乗り切った。公園から出るとき、振り返ってみたけど、誰も追いかけては来ていない。
 私は、ほっと一息を吐く。

 そこに通りがかったおじさんと、私は盛大にぶつかってしまった。


~透明露出プレイ その3 に続く~
[ 2014/11/14 20:00 ] 透明露出プレイ その2 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その2 まとめ

透明人間になれる能力を持つ露出っ子の物語の続きです。
続きを読むからどうぞ。
[ 2014/11/23 17:30 ] 透明露出プレイ その2 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その3

透明人間になれる能力を持つ露出っ子の物語の続きです。
続きを読むからどうぞ。
[ 2015/03/01 01:07 ] 透明露出プレイ その3 | TB(0) | CM(0)

透明露出プレイ その4 まとめ

透明人間になれる能力を持つ露出っ子の物語の続きです。
続きを読むからどうぞ。
[ 2015/08/03 00:26 ] 透明露出プレイ その4 | TB(0) | CM(0)
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はじめに
当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

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