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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出七つ道具『ローター』1

 足下がおぼつかなくてふらふらする。
 私はいつものように、コート一枚の格好で歩いていた。最近は暖かくなってきたかと思いきや急に寒くなることがあるから、コートを着ていても不自然には思われないはずだった。
 暑くなったらどうしようという風に思いつつも、そもそもそんな時期まで露出を続けていたらそれこそ変態じゃないかと思ってしまう。相変わらず私は露出したいのか、したくないのか、どっちかずの半端ものだった。
「はぁ……はぁ……」
 私はなんとはなしにポケットに突っ込んだ手を動かし、『それ』のスイッチを押し込む。とたん、股の間から微弱な振動が駆け上がって来て、私の頭を痺れさせた。
「はふっ……はぁ……はぁ……」
 すぐにもう一度指先を動かしてスイッチを切る。私はもう何度もそんなことを繰り返していた。
 今日は普通にコートの袖に腕を通しているし、前ボタンもしっかりと閉じているから、周りに見た目で気付かれることはほとんどないはずだった。けれど、どうしても周りの視線を意識して、背筋が泡立つような恐怖心が滲んでくる。毎度毎度恐怖を感じるくらいならやめておけばいいのに、私の身体は全く言うことを聴いてくれず、いつもこんな格好で街に繰り出してしまう。
 我ながら、本当に馬鹿馬鹿しい話だった。
 その証拠に、しばらく何事もなく歩いていると、また私の指先が動いて勝手にスイッチを押し込んでしまう。
「あふっ……!」
 ぴりぴりと頭のてっぺんまで振動させられているような、そんな感触がする。股間のそれはどこまでも私の意識を高め、ひたすら快感によって脳を痺れさせていた。

 いま、私の股間には小さな『ローター』が埋め込まれている。

 有線のスイッチで動くローターをあそこの中に入れた上で、そのスイッチをポケットの中に入れていて、いつでもオンとオフを自由に変えられるようにしていた。
 ちなみに私はこういう、いわゆる『おとなのおもちゃ』と呼ばれる類のものをほとんど所有していない。以前付き合っていた彼が遺したものも忘れるために徹底的に捨ててしまったからだ。それからアダルトショップにも行っていない私の家にはこういった類のものは一つたりともなかった。インターネットで小さなローターくらいは買ったけど、それもなるべくばれる可能性を無くすようにワイヤレスのものだった。
 なのになぜ、有線のローターをアソコに入れてこんな風に外を散歩しているのかといえば――少々話は複雑だ。いや、起こったこと自体は単純なのだけど、どうしてそんなことになったのか、いまだに私はわかりかねている。
 ことは、私の家の郵便受けにこのローターが入っていたことから始まる。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

露出七つ道具『ローター』2

 ある日、私が会社から家に戻ると、郵便受けに見慣れない封筒が入っていた。
「……? なにこれ?」
 それは封筒にしては結構な厚みのあるもので、差出人の名前は書いていなかった。だがその宛先には『住良清海』という私の名前と住所が、シールのようなものにきっちりと印刷してきっちりと貼られていた。
「なにか頼んでたっけ……?」
 私はたまにネットショップで物を購入することがある。その一つかと最初は想った。注文して何か忘れているプレゼントか何かかと。けれども、よくよく考えてみればそういうところから送られてくるものに、差出人名が書いていないなんていうことはあり得ない。
 その封筒を持って家に戻った私は、とりあえず中身を確認するべく、封筒の口を開ける。
 いまから思えば不用心きわまりない話だけど、それまで不幸の手紙に類する物を受け取ったことのなかった私は、勝手に大丈夫だろうと思っていたのだ。
 結果として、封筒の中から出てきたものは私を混乱と驚愕の渦に叩き込むことになる。
「え……っ、これ、って……!」
 封筒の中から転がり出てきた物に、私の鼓動は激しく高鳴る。
 なぜならそれは、ピンク色の小さな球形のものと、それから延びるコードがつながった単純な形状のスイッチで構成された――ごくごく普通のローターだったからだ。
 私は掌に転がり出てきたそれを、思わず取り落としてしまう。落ちた拍子に動き始めたそれを呆然と見詰める。どうみてもローターだ。
 なんでこんなものが、と思わざるを得ない。
 震動するローターが床と擦れ合い、小さな音を立てている。
「……っ」
 しばし呆然とそれを聴いていた私は、慌ててそのローターを拾い上げ、スイッチを切る。周りに聞こえるような振動音ではなかったと判っているけど、それでも聞こえてしまったのではないかと思わず周りを見渡してしまう。部屋の周りは静かなものだった。
(ど、どうしよう……これ……どういうことなの?)
 私は思わず手に取ったそのローターをマジマジと見つめる。どうみても、何度見ても、ローターはローターだった。
 これをだれが私の郵便受けに入れたのか。一番気になるのはそこだった。ひょっとしたらひょっとして、私の露出行為を見ていたストーカーが仕掛けてきたものかもしれない。そうなるとこの瞬間も見られている可能性が高いわけで……。
 背筋を悪寒が駆け上がった。けれど同時に、私はどうしてだか高鳴る鼓動も感じていた。緊張や恐怖から来るものじゃない。いや、限りなくそれに近いけど、そうじゃない部分がある鼓動の高鳴りだった。
 私は嫌な予感を覚えながらも、そっと自分が履いているスカートの中に手を潜り込ませる。

 その場所は私の予想通り――かすかな湿り気を帯びていた。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

露出七つ道具『ローター』3

 そしていま――私は郵便受けに入れられていたローターをあそこの中に入れ、そのスイッチをポケットの中に隠して歩いていた。
 ポケットに入れているとはいっても、当然有線である以上、そこからコードがあそこに伸びている。ぱっと見はわからないだろうけど、明らかに異常であることは明らかだ。
 前にもこうしてローターを入れて膣に入れて歩いたことはあるけど、その時とは全然違う。
「はぁ……はぁ……」
 歩くたび、伸びているコードが太ももに触れておかしな気分になる。言ってしまえばそれだけの違いなのに、意識する度合いが全然違った。
(……っ)
 一瞬力が抜けかけて、足元がふらつく。私は慌てて体勢を立て直して、膣に意識を集中させた。じゃないとぽろりと落としてしまいそうだったからだ。コードで繋がっているからこそ、もしも抜けたら明らかにおかしなそれがぶら下がることになる。それだけは避けなければならなかった。
 ちなみに、いま私は人気のない住宅街を歩いていた。前回のことがあって駅前への道は行きづらかったということもあるし……もしも、私を見張っているストーカー的な存在がいるのなら、こういうところに来れば存在を確かめられると思ったからだ。
 誰かがついてくればすぐにわかる――そう思っての道のりだったけど、想像以上に周りは静かだった。
 暗い街並みは完全に夜の風情で、人気がほとんどない。寝静まっている時分だから仕方ないのかもしれない。
(……襲われたらどうしよう)
 ふとそう思った。ストーカーじゃなくても、変質者がもしもいたら。
 いまさらながら私は危険なところに足を踏み入れてしまっていることに気付く。
 やっぱり人気の多い道に戻ろうか、とそう思った時だった。

 カツン、カツン。

 そんな靴音が響いたのは。思わずびくりと身体を震わせて周りを窺う。かなり遠くの角をサラリーマンのような人が曲がって来たようだった。
 私は焦る。かなりその人は歩く速度が速かった。このまま普通に歩いていたら追い付かれてしまう。かといって走るのも不自然過ぎる。
 どうするべきなのか、混乱した頭ではすぐに答えが出せない。
 私は混乱するまま、すぐ傍にあった自販機に近づく。明るい場所にいれば襲われることはないかと思ったのだ。ここなら遠くからでもよく見える。警戒するかもしれない。
 さらにジュースを選ぶ振りをしてやりすごそうというわけだ。これなら通り過ぎるまで待っていても不自然じゃない。
 だけど、それはまさに諸刃の剣だった。
(あ……っ、しまった、あかるすぎ……っ)
 俯いた視線にまぶしいくらいの素足が見える。靴は履いているけど、コートの下は裸なのだ。コートの丈はロングというほど長くはない。丸見えになるレベルじゃないにせよ、かなり肌の露出が激しくて目立つ。暗い中、光に照らされていればそれはなおさらだった。
 気付かれてしまう。
 焦る私に構わず、サラリーマンの足音はどんどん近付いて来ていた。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

露出七つ道具『ローター』4

 ぴたり、と。
 近づいて来たサラリーマンの足音が私の真後ろで止まった。心臓が壊れそうなほど激しく波打つ。視線が私の身体に向いているのが背中越しにも感じられる。男の人の、無遠慮な視線が体中を舐めて行く間隔に、私は嫌悪感を感じつつも、何もすることが出来なかった。
「――おやぁ?」
 胡乱げな声が投げかけられたと思った瞬間、いきなりコートのお尻側の布が持ち上げられ、裸のそれが外気に触れる。
「…………っ!」
 思わず上がりそうになった悲鳴は、口を覆ってきた男の手に吸いこまれた。
「おっと。悲鳴はあげない方がいいぞ。こんな格好でいるのは、お前の意思だろ?」
 声が、出ない。
 男の手は口から外れているのに、私の身体は全く動かなかった。
 口から離れた男の手は、私の身体を無遠慮に触っていく。ただでさえ緊張していた身体はその刺激に思わず震えてしまう。
「上も何も着てないな……コート一枚か。露出狂だな」
 お尻側のコートをめくっていた男の手が、するりと服の中に入って来て、前の穴に入っていたローターのそれに触れる。
「ぁっ」
「おやおや、前にはおもちゃ入りか。これはまた随分とレベルの高い変態なことで」
 揶揄するような口調。私の羞恥は、恐らく男の思うとおりに、煽られ、燃え上がる。
 男の手は、びっしょり濡れている私の秘部をまさぐっていた。
「ははっ、もう濡れまくってんじゃねえか、変態女」
 耳に当たるその声は、私という存在を見下し、貶し、貶め、人間としての尊厳も何も認めていない、まさに人間以下の存在に向けられる侮蔑が込められていた。
 罵倒でしかないはずの、その侮蔑の言葉を聴いた瞬間、私の乳首は痛いほどに固くなり、あそこの奥がきゅうと締めつけられるような感覚がした。全身が熱に浮かされたように熱くなり、視界がぐにゃりと歪む。それは、非常に強い快感を覚えてしまったがゆえの減少だった。
「う、ぁ……っ」
 喉の奥が押しつぶされたようで、出そうと思った声が全然出ない。悲鳴をあげるあげないの前に、高まり過ぎた快感で気が狂いそうだった。
 男の囁きが耳に入り込んでくる。
「犯してやるから――コートを脱いじまいな」
 その悪魔の囁きとも言える命令に、私の身体は――

 かつん、と足音が私の背後を通り過ぎる。

 その音に、思考が揺らぎまくっていた私は意識を現実に取り戻す。
 私が茫然としている間に、サラリーマンは私の背中を通り過ぎて、どんどん離れて行っていた。
(ゆ、ゆめ……?)
 昼ではないけど、白昼夢と同じような物だったのだろう。妄想に意識を完全に浸してしまっていた私は意識を取り戻すことが出来た。
 通り過ぎたサラリーマンの背を見る。妄想の中と違い、その人は振り返ることすらなく、そのまま歩いて住宅地に消えて行った。
 ぶわっ、と今更ながら汗が噴出して、凄いオーガニズムが襲ってきた。
「っ、うあぁ……っ!」
 上がりそうになる絶頂の悲鳴を、両手で抑えて押し殺しつつ、私は目の前の自販機に倒れ込むような形で凭れかかり、そのまま座りこんだ。
 ただの妄想のはずだったのに、私の身体はそれに反応して感じ切ってしまっていた。絶頂し続けているような、異様な感覚に捕らわれて動けない。
 もう周りのことなんて気にする余裕もなく、私はコートの前面を大きく開いて、M字開脚で全てをさらけ出しながら、自販機の灯りに照らされながら、オナニーに耽った。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

露出七つ道具『コート』5

 自動販売機に背中を預けたまま、私は一心不乱にオナニーに耽る。もうすっかり濡れそぼったそこは、まるで熱いバターのようなとろけた感触で私の指を包み込んでいた。中に入っているローターが、指に押されて動いてさらに大きな快感を生み出す。
「んぁっ、はぁっ、ふぁぁっ」
 どこまでも高まっていく感触に声が止まらない。唇を噛みしめて声を殺すけど、完全には止まってくれなかった。私の中に入っているローターは小さなもので、振動も大したことはないはずのものだったのに、その振動によってまるで私の全身まで震えているようだった。それくらい、私はその振動を意識していたし、その場所のことを意識していたのだ。
 誰かが通りかかるかもなんて危惧も、その時の私の頭にはなく、ただ、うずくあそこをかき回したいという想いしかなかった。そしてその解き放つ快感のすさまじさは言葉では言い表せないほどで、大声をあげて喘がなかっただけ、私はまだ理性を遺していたのかもしれない。
 何度も何度も、自分の指でイってはまた快感が高まり、再びイって快感に流される。無限ループにも似た何かに私は完全に捕らわれていた。
 その終わることがないと思われた快感の渦は、疲弊しきった私の身体が落ち着くことでようやくの終着を迎える。
 終わりにたどり着いてしばらく、私は一歩もその場から動けなかっった。かなり危ない格好をしているという自覚はあったけど、快感にとろけきった頭では何も考えられなかった。
 余韻に浸っていたのがどれくらいの時間だったのか、腕時計すら持たない私にはわからなかったけど、ようやく動ける程度に回復した私は、まだ震える足を奮い立たせてその場から離れる。
 足腰ががたがたで、とにかく家に帰りたかった。


 翌朝。
 私は体中の筋肉痛で呻いていた。さすがに絶頂に達しすぎたらしく、普段使わない筋肉が悲鳴を上げている。
「あー……まあ、今日が休みでよかった……」
 家で倒れていても誰も問題にしない日だ。これがもし普通の平日だったりした日には、私は相当大変な目にあっていたことだろう。まさか露出オナニーのしすぎで筋肉痛になったなんて言えないし。
 そんなこんなで私が身体を休ませつつ、自宅でくつろいでいると、不意に玄関の方から郵便物が来た音がした。ここのマンションは別に古いというわけじゃないけど、最近のマンションなら必ずある郵便を受けとるための郵便ポストのスペースが無く、ドアに手紙を直接入れるためのポストがある。オートロックじゃないということでセキュリティ的には問題があるけれど、新聞や郵便物をいちいち一階まで取りに行かなくていいので重宝していた。
(……? 朝刊はとっくに取ったし……郵便がこんなに朝早く届くわけないわよね)
 なんとなく不思議に思いつつ、私は悲鳴をあげる身体に鞭打って玄関まで来た郵便物を確認しにいく。
 ポストを開けて中身を確認してみると、メッセージカードを入れるような、白い封筒が入っていた。
「……? なにこれ」
 割と重さが感じられるそれを取り出した私は、表と裏を確認してみた。
「あれ……? 宛先も差出人も、書いて、ない……?」
 この時点で、何か嫌な予感は感じていた。
 私はおそるおそる封筒を開けて、中身のものを取り出してみた。
 予想以上に沢山入っていたその中身は――

 私の、露出している姿だった。

 それを理解した私の思考が止まる。息が止まる。心臓が止まる。
 取り落とした大量の写真は、全て私の痴態を映し出しているものだった。
 マンションを出るコートを着ている私、繁華街を不自然なコートの状態で歩く私、歩いているらしく服の裾がはためいて危ういところまで見えている私、ピンク色のコードがポケットからあそこに伸びている私。
 そして、自動販売機にもたれかかりながら、オナニーに耽っている私。
 私の全てが暴き出されていた。
 足下に写真が散らばる中、私はただひたすらに呆然と立ちすくんでいた。
(そうだ、忘れていたけど、あのローターのことといい、間違いない)
 呑気と言われても仕方ない。私を客観的に撮っている写真を見たことで、私はようやく確信することが出来た。

 私を見ている人がいる。
 
 
 
 
~露出七つ道具『ローター』 終わり~
 
 
 
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夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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