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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。
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PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に露出七つ道具シリーズ『手錠』を公開しておきました。
なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/06/30 20:00 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

今日はお休み

姉妹ブログ・黄昏睡蓮の方の作品をピクシブに公開しました。
明日はこちらの露出七つ道具シリーズ『手錠』をアップしようと思ってます。
[ 2013/06/29 20:00 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

露出七つ道具『手錠』5

 ほっと一息ついたところで、突然ぞわりと快感がわき上がってきた。緊張がほぐれて、自然と堪えていた快感が噴き出したみたいだった。
 腰ががくがく震えて、潮らしきものを噴き出してしまう。
「あ、あ、あ……っ」
 まさかこんなに感じるとは想っていなかった。私は実際に身体には触ってないのに、まるで男達によって体中をまさぐられてたような、そんな気分だった。私はトイレの個室の壁に、乳房をこすりつける。ざらざらとしたその表面の刺激はとても強いものだった。直接触ることが出来ずに不十分な刺激しか与えられなかった私は、その刺激を求めて一心不乱に乳房を壁にこすりつける。
「ふぁっ、あっ、ああっ、ひゃんっ」
 もう声を堪えることも出来ず、私は首をのけぞらせて声をあげる。それでもやはり、胸の刺激だけで行くことは出来なかった。
 もどかしい想いだけが募る。
 ふと、目をあけたとき、私はそれと目が合った。それが何なのかを理解して、凍り付く。
 監視カメラのようなものが、その個室には設置されていたのだった。ちょうど個室全体を映し出せるような位置に、カメラはあった。
(あ……うそ……っ。いまの……撮られ……)
 おしっこをしたときの映像とは訳が違う。あれはあくまで謎の男からの命令でしたことだ。けれど今回の映像は、完全に自分が勝手に高ぶって、勝手に行ったオナニーの映像だ。
 その恥ずかしさは比べものにならない。
 私が思わず硬直していると、明るいフラッシュが炊かれた。
「ひっ!?」
 想わず身体を縮ませながら、私はフラッシュが光った方をみる。
 そこには、いつのまにかトイレに入って来て、カメラを構えている男の姿があった。
「……いい絵が取れました。全く、そこまでサービスしてくれるなんて、あなたはとても変態さんですね」
 カメラを降ろし、笑うその人の顔には見覚えがあった。
 私の隣の部屋に住む男性だ。私の脳裏に、その人が最初『風邪を引かないように』とわざとらしい言葉を残していたことを思い出す。
「あ、なた、が……」
「ええ。私です。あの写真、綺麗に取れていたでしょう? ずっと前から知ってはいたんですけどね。というか……あなたの彼氏から誘われたこともありましたので。当時はあまり関わりたくなかったから適当な理由で逃げましたけど。彼も亡くなってしまいましたし。どうせならいただいちゃおうかと思ってね」
 にっこりと笑みを浮かべて、隣人は笑う。
「さて、私の言うことを聴いてもらいましょうか。ああ、もちろん嫌とは言わせませんよ。わかっているとは思いますが」
 カメラをこれ見よがしに翳して見せる。

「露出狂の変態さん」
 
 私は地獄の日々が再び始まるのを、別世界の話のように呆然と感じていた。
 

~露出七つ道具 『手錠』 終わり~

露出七つ道具『手錠』4


「あー、やばい漏れる漏れる」
「ビールの飲み過ぎっすよー、やっさん」
 酔っているのが明らかな陽気な声で、男の人たちが騒がしく言葉を交わしながら用を足し始める。
 扉の影に隠れた私は、必死に息を殺さなければならなかった。
「にしても毎度接待ばっかで大変だよな」
「やっさんはお酒好きだからいいじゃないっすか。俺なんて苦手なのに飲まされて大変なんすからねー」
「このあとどうしますー? 二次会行きます?」
「キャバクラでもいくか? 何ならもっとやばいところでもいいぞ!」
「いや、さすがにやばいっしょ!」
 げらげらと品無く笑う男の人たちの会話が恐ろしい。もしも裸の女がいるってことに気づかれたら……それは、想像するのも恐ろしい。回されてしまうんじゃないかと想ったらあそこが熱くなるのを感じた。
(……っ! れ、レイプ願望なんてないはずなのに……!)
 私は自分自身の身体の反応に戸惑う。飛び出して見てもらいたいという欲求が膨れ上がるのを感じていた。それを理性で必死に押さえつけながら、私は男達の会話に耳を澄ます。
「いっそ、その辺に女落ちてないかなー」
 どんな会話の流れだったのか、いきなりそんなことをいう男がいて、私は真剣にビビった。心臓が締め付けられるほどの恐怖を感じる。
「何言ってんだおまえ」
「だってそうじゃないっすか? 駅前で痴女騒ぎがあったこともあったじゃないですか」
「あー、なるほどなー。でもそんな痴女なんてやりマンだろうし、俺は見つけたとしてもやりたくないけどな」
「俺はそういう女の方が燃えるなー。いねえかなそのへんに」
 まさにその辺にいる私は生きた心地がしなかった。
 ドアを閉めなくてよかった。もしもドアを閉めていたらあからさまにそこに誰かいるってことになって、酔っぱらい特有のノリで絡まれていたかもしれない。

 どんどんどん、と個室のドアがノックされる。
「入ってるのは誰ですかー」
 げらげら笑う男達。私は答えることが出来ない。答えたら声で女がいるとわかってしまうからだ。
「答えがねーなー。鍵しまってるよな?」
 どん、とひときわ大きな音がして、天井にあった隙間から男が顔をのぞかせた。
 目と目が、合う。
「きゃあああ!!」
 想わず悲鳴をあげてしまってから、それが致命的な間違いだったことに気づく。
「うわっ、まじで!? ほんとにいたよ痴女!」
「え? まじかよ!」
「おい、もう鍵壊しちまえ!」
 所詮公園のトイレの鍵程度、男達が本気を出せば簡単に破壊されてしまった。
 ドアを押しのけて、男達が迫ってくる。
「いやあああ!! 来ないで! こな……むがっ」
 男達の手が私の口を無造作に押さえる。
「おお、中々いい女じゃねーか」
「おいおい、見ろよこの女! 手錠なんかしてるぜ!」
「マジモンの変態じゃねえか!」
「裸で男子トイレにいたってことは犯されたかったんだろ?」
「安心しろよ、俺達が朝まで可愛がってやるよ!」
 そしてろくな抵抗も出来ないまま、私は男達に――

 大きな水音がして、私は我に返った。
 どうやら洗面所で手を洗っていったらしい。男達の声が遠ざかっていく。


~続く~

露出七つ道具『手錠』3

 白い肌をこれでもかと露出して、サングラスで目を隠し、後ろ手に回した両手を、無骨な手錠で繋がれている女。
 固くなった乳首をぴんと主張し、火照った身体を示すように肌は少し赤みがかっていて、あそこからは膝にまで到達する勢いでテカテカ光る愛液を垂れ流している。
 どこからどう見ても変態。
 変態としか形容できない姿。
「ふっ、く……あぁ……っ」
 ゾクゾクと快感が背筋を這い上がってきて、頭が痺れる。身体全体で淀んだトイレの空気を感じる。手が自由に使えたならば、ここで自慰を初めてしまっていてもおかしくない。
 鏡の中の自分に目が釘付けになっていた私は、ふと、その鏡が設置された洗面台の上にまたも紙がおかれていることに気づいた。
 今度はどんな命令が待っているのかと、その紙を確認する。
『奥から二番目の小便器で用を足すこと。立ったままで行え』
 場所の指定がトイレだったから、そう言われると覚悟していたけど、いざ言われると、改めて心臓が鼓動を立て始める。
「……ここで……? しろって……」
 男の人がやるように、立ちションをしろというのだろうか。女の私に対してひどい命令だった。
 それでもいまの私に命令を無視する選択肢はない。私は奥から二番目の小便器に近づいた。どうして奥から二番目と指示があったのか不思議だったけど、よくよく観察してみると、明らかに公園にあるような小便器には似つかわしくない機械がその小便器には設置されていた。
 それは、どうやら小型カメラのようだった。それによって私の痴態を撮影しようという魂胆なのだろう。また脅しに使えるような材料が増えてしまうのかと想ったけど、もはやそんなことを考えても意味はない。すでにもう遅い。
 だから、私は素直に小便器に近づき、男の人がそうするように仁王立ちになって腰をそれに向けて突きだした。
 そして、力を込めて、放尿をし始める。
 ここまで全裸で移動してきたせいか、その勢いは中々のものだった。一本の線になって放出した尿が小便器へと注がれていく。
「ふああ……」
 排泄の快感はいつだってあるけども、露出しながらのそれの開放感はかなりのものだった。気持ちよすぎて想わず声が出てしまう。
 案外うまく出来たと想うけど、出し続けるに従って尿は勢いを失い、最終的に私の足を伝って床に向かって垂れ落ちる。
 ちょっと気持ち悪い。拭ってしまいたかったけど、後ろ手に拘束されている状態じゃそれもままならない。
 これで一応指示は終わったはずだけど、次はどうすればいいんだろうか。さっきの紙をもう一度見てみたけど、そこにはそれ以上のことは何も書かれていない。
「……どうしよう」
 他に指示が書かれた紙がないかと探してみる。すると、一番奥の個室の壁に紙が張ってあった。指示があったことに少し安心する。
 指示があったことに安心するなんて、ちょっとなんだか微妙な気持ちになるけども。
 とりあえずその指示に目を通した。
『トイレ内で待機すること』
 その指示を理解して、私は少し顔をしかめた。
(待機しとけって……こんなところで?)
 垂れ流してしまった尿をふき取ることも出来てないからかぶれそうだ。何より誰が来るかもわからないところでそんなに長時間待たされるとは想っていなかった。
(どうしよう……手は自由にならないし……)
 もしも手が自由であればオナニーでも出来るけど、後ろ手に手錠をかけている現状ではそれもままならない。
(でも……従うしかないよね)
 手錠を外さないといけないし、コートも返してもらわないといけない。
 私はとりあえず待ってみることにした。どれくらい待てばいいのかわからないけど、そんなにものすごく長時間、ってことはないはずだと信じる。立ちっぱなしというのも疲れるので、洋式便器の蓋の上に腰掛ける。比較的綺麗で助かった。
 数十分は経過した頃だろうか。
 不意に、トイレの外で大きな音がした。嫌な予感を覚えた私は、咄嗟に個室のドアを音を立てないように閉めかけて、やめた。ドアの影に隠れて外から見えないようにする。
 その数秒後、どやどやとやかましく、数名の男の人がトイレに入ってきた。


~続く~

露出七つ道具『手錠』2


 ふらつく足取りではろくにスピードが出せない。
 私は転ばないように細心の注意を払いながらも、少しでも早く前に進んでいた。ジャラジャラという鎖の音がうるさい。その鎖を手で掴むと少しはマシになった。
 ほっと一息を吐きながらも、安心している暇はない。とにかく急いで一歩でも前に進まなければならなかった。

 私は裸にサングラスとサンダル、そして、後ろ手にかけた手錠だけの姿で町中を歩いていた。

 結局、私はあの手紙を書いた謎の人物に言われる通り、後ろ手に手錠をかけてしまっていた。つけてから気づいたのだけど、手首に当たる部分には少し柔らかいスポンジみたいな物が仕込まれていて、手首が傷つかないようになっている。どうやらSMプレイ用の手錠のようだった。
 その手錠によって私は身体を隠すことも出来ず、背筋を伸ばし気味にして歩かなければならなかった。ちなみに、コンビニで買った商品などはもったいなかったけど捨てて来ている。財布も小銭のみを入れた安物だったので一緒に捨てた。指示が書いて合った紙も破いて捨ててある。
 つまり、私は本当にいま身一つに手錠をかけた状態で歩いている。
 本当はそこまでする必要はなかったのかもしれないけど、そうしてしまった。私は本当にバカというか、変態だと思う。
 思えば、こうして完全に全裸で町を歩くのは初めてかもしれない。なんだかんだでコートは着ていたし、脱ぎ捨てることがあっても、それはさっきのコンビニ内露出のように特定の場所の中だけで、こうして全裸のまま移動するということはなかった。
 そんな初めての全裸露出歩行が、まさか手錠をかけた状態で行うことになるとは思わなかった。
(うぅ……幸い、人通りはそんなにないみたいだけど……)
 向かっている方向は住宅街なのか、暗くなってからは一気に人通りが減るみたいだった。正直不審者が現れそうで怖かったのだけど、考えてみれば自分も明らかに不審者だ。住民などに見つかって通報されたりしないよう、周りを見渡し、聞き耳を立てながら私は歩みを進めた。
 カツカツと自分のサンダルが地面を叩く音がやけに大きい気がして、気が気じゃなかった。
(……痴漢に見つかったらどうなるんだろう)
 そんなことを考えてしまう。いま私は手錠を後ろ手にかけた状態で、抵抗が出来ない状態だ。全裸である以上、大声を出して人を呼ぶということも出来ない。
 痴漢に抱きつかれて、声も出せないまま、抵抗も出来ないまま、執拗に犯され続けるのだろうか。
 その想像をしてしまった私は、いまさらながらとんでもない行為を自分がしていることに気づかされてぞっとした。そんな風に犯されるなんてまっぴらごめんだ。
(早く……早く……っ)
 足を少しでも早く進めようとすると、バランスを崩して倒れそうになる。慌てて体制を立て直しつつ、私は急いで見えてくるはずの公園を目指した。
(けど……公園にたどり着いたとして……どうなるんだろう)
 コートと鍵がおいてあるんだろうか。それとも、脅迫者が現れた私を犯すんだろうか。
 出来ればこのまま私に干渉してくることなく、消えてくれればいいのだけど、そんなに甘くはいかないだろう。
 私は絶望的な気分になりながらも、身体の奥が火照るのを感じていた。本当に私の身体はどこまでも変態だった。こんな絶体絶命な状況でも興奮できるというのだから。
 そうしてようやく私は指示されていた公園にたどり着いた。
 公園に来て、どうすればいいのかと思ったけど、入り口の傍に白い紙がおかれているのを見て、慌ててその近くにしゃがみ込んで内容を確認する。
『公園の男子トイレに迎え』
 そこで待ちかまえているんだろうか。
 私はいよいよ脅迫者と対面することを覚悟する。後ろ手で取りづらかったけど、紙は回収して近くのゴミ箱に捨てておいた。もしもあれを知らない人が見て、男子トイレに来たら大変だ。
 公園の中は静かなものだった。木々のざわめきが不吉なものを感じさせる。
 ここの公園は割と広く、背の高い木が沢山植えてあるから視界は悪い。周りから見られる心配はないけど、夜になると鬱蒼としていたかなり危険な感じがした。
「……っ」
 生唾を飲み込んで、公園の中に入り、トイレを探す。
 生い茂った木々に埋もれるようにしてそのトイレはあった。一応定期清掃は入っているみたいだけど、どうしても汚れた場所であるという感じは否めない。
 私は周囲を警戒しながら、トイレの中に足を踏み入れた。外から見たイメージよりは綺麗な様子だった。小さな明かりが灯っていて、中を辛うじて見渡せる。こういうトイレには付き物の虫もいなかった。ちょっとほっとする。虫は苦手なのだ。
 私は意味もなく足音を忍ばせてトイレの中を歩き始めた。
 入ってそうそう、視界の端を人影が過ぎった気がして、思わずそちらを見て。

 鏡に映った自分自身の姿を見た。


~続く~

露出七つ道具『手錠』1

 顔もわからない誰かからの命令――それを私は実行せざるを得ない状況になっていた。
 コートを奪われて、何も着る物がない現状では、とりあえずはその誰かからの命令を実行してコートを返してもらわなければならない。
 だから、多少無茶なことでも実行しなければならないということはわかってる。
 けれどさすがにその命令をすぐに実行する勇気はなかった。
 私の脱ぎ捨てたサンダルの下に残されていた手紙には、こんな命令が書かれていた。

 『看板の裏にかけてある手錠を後ろ手にかけ、コンビニから真っ直ぐ南に降りた先にある公園に迎え』

 看板の裏に飛び出した釘に引っ掛けるようにしてその手錠はあった。
 まさか本物ではないと思うけど、かなり重くてがっしりした作りをしていて、容易なことでは壊れそうにない。
 鍵は一緒に置かれていなかったから、これをかけてしまったらいよいよ自分の力では外せないということだ。これを掛けるということは外してもらうために脅迫者とコンタクトを取らなければならないということだ。いまならまだ、なんとか自力で逃げることも可能かもしれない。けれど、それは分の悪すぎる賭けだった。
 こうして悩んでいる間にも、人が近くを通りかかるかもしれない。さっきコンビニ内ですれ違った人達が出てくるかもしれない。
 迷っている時間はなかった。


~続く~

PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に露出七つ道具シリーズ『サングラス』を公開しておきました。
なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/06/23 20:00 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

今日はお休み

姉妹ブログ・黄昏睡蓮の方の作品をピクシブに公開しました。
明日はこちらの露出七つ道具シリーズ『サングラス』をアップしようと思ってます。
[ 2013/06/22 20:00 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

露出七つ道具『サングラス』5

 まさかそんなに一度にたくさんの人がやってくるとは思わなかった。
 近くの会社の業務が終了したのか、それとも何か他に原因があるのかはわからない。けれど、それだけたくさんの人がやってきたという事実に、私は本気で狼狽してしまう。
(やばい、やばい……一番恐れてた状況に……!)
 私が一番気をつけるべきだと思っていたのは、複数の男性グループだった。一人でなら何もしてこないかもしれないけど、複数仲間がいると下手をすれば私を襲おうとするかもしれないから。
「……うぉ!?」
「どうしましたせんぱ……うぉう!?」
 私の姿を見て、入ってきたばかりの人たちが声をあげる。明らかに会社帰りと思われ、かっちりとしたスーツを身に纏っていた。
 その様子を見た私は、切り抜けられるかもしれないと感じる。至って真面目な会社員という感じだから、こっちが油断さえ見せなければ……厄介者に触れようとはしないはず。
 意を決して私は会計の終わった商品を手に取り、あえて堂々と彼らに向かって歩いていった。体を隠すことはせず、いかにも慣れた露出狂だとアピールするかのように、堂々と歩く。サングラスで顔はわからないはずだし、この対処がきっと正解のはずだった。
 案の定、入ってきたばかりの彼らは怯むばかりで、こちらに何かをしようとする人はいなかった。ただ、その視線だけが興味深そうに私の体を見つめている。その視線に感じてしまいながらも、私はなんとか彼らの横を通り抜けることに成功する。
 コンビニのドアを開き、急いで明かりの届かない裏側へ避難する。幸い、誰かが追いかけてくる気配はなかった。
(お、終わった……っ)
 どくんどくんと跳ね回る心臓を押さえて私は荒い呼吸を繰り返す。たくさんの人に見られてしまった。視線がいまでも私の体を撫でているようにも感じる。
(やばい……っ、もう、我慢出来ない……!)
 このままここでオナニーに興じてしまいたかった。このままここで、どこまでも高まりたかった。
 けど、ここでやっていたらさっきの人たちがやってくるかもしれない。速く逃げないと、せっかく何事もなく逃げられたのに、意味がなくなってしまう。
 私は自分の欲望にあらがいながらも、店の看板に向かう。私が脱ぎ捨てたコートとサンダルがそこにはある。それを回収して、速く逃げなければならない。
 けれど、それは叶わなかった。

 確かにそこに置いてあったはずのコートがなくなっている。

 心臓が凍り付く。私は夢なら冷めて欲しいという気持ちを込めてもう一度見てみたけど、そこにコートはなかった。
(うそ……っ、誰かに、持っていかれ……た……?)
 コンビニの中での露出に気を取られていて、まさかこんなことが起きるとは思ってもいなかった。最悪の事態に目の前が真っ暗になる。
(電車になんて乗れないし……このまま、家、まで歩いて……? 何時間かかるの……?)
 そもそも道なんてわからない。帰れるかどうかも怪しい。私はその場で気を失ってしまいそうなほど、絶望感に包まれた。人生が破滅していく感覚に包まれる。
 その時、ふと、サンダルの下になにやら紙が置いてあるのを見つけた。もちろんさっき私が脱いだ時にはなかったものだ。嫌な予感を覚えながらも、私はそれを手にとって見てみる。
(『露出狂の君にさらなる楽しみをプレゼントしよう。私の指示通りに動けばコートを返してあげよう』……やっぱり……いたんだ……)
 写真が郵便受けに投函された時からわかっていたことだけど、やはりあの写真を撮った人間がいた。そして、私の思っていた通り、その人がついに直接私に命令を下してきた。
 私は恐怖を感じながらも、さらに興奮が高まるのを感じた。どうしようもなく私は変態なのだと、まざまざと感じさせられた気分だ。
 観念した私は、手紙の続きに目を通す。

 そこには、私をさらに辱めるような命令が書かれていた。
  
 
~露出七つ道具 『サングラス』 終わり~
 

露出七つ道具『サングラス』4

 その店員は、一瞬何が起きたのかわからなかったみたいだった。
 目が軽く見開かれていて、体の動きは止まっている。完全に虚を突かれた状態だ。それはそうだろう。誰だって、いきなり目の前に裸の女が現れたらびっくりするに決まっている。
 店員は改めて「いらっしゃいませ」を言おうとしていたらしく、口を半開きにした状態で固まっていた。
 私は私で、いきなり見られてしまったことで身動きが取れなかったのだけど、彼よりも先に動き出すことが出来た。
 あくまでも何気ないふりをしてその彼の傍を通り過ぎる。何気ないふりをしているけど、心臓の方は破裂寸前の状態だった。いつ爆発してもおかしくないだろう。それくらい鼓動が速く、大きく、強くなっていて、体中が心臓になってしまったんじゃないかって思うくらいに心臓が暴れていた。
(……っ、くぁ……これ……が……っ)
 自分の望んでいたこと。人に見られるという最高の快楽。
 店員はどう感じただろう。変態が現れたと思っただろうか。迷惑な客だと思っただろうか。ラッキーと思っただろうか。警察に連絡しようと考えているだろうか。
 そんなことを考えるとますます興奮が高まってきて、頭の中が沸騰しそうなほどになっていた。足を前に踏み出しているのかすら定かじゃなくなるほど、私の意識はぼんやりとしている。
 私はほとんど惰性で、おにぎりのコーナーにたどり着く。種類なんて見てられない。適当に目の前にあったおにぎりを掴む。
(あっ……視線、感じる……っ)
 たぶんさっきの店員がこちらのことを見ているのだろう。背中にチリチリとした感覚があった。穴が空くほどとは言わないけど、よほど凝視されているのだろう。私はその視線を感じながらレジに向かう。
 レジの前に立つと、いよいよ自分を隠すものは何もなくなった。店内のどこからだって見えるだろう位置で私は店員が来るのを待つ。さっきの店員が放心してたらどうしようかと思ったけど、幸いすぐにレジに入ってきてくれた。正面に彼が立つ。
「い、いらっしゃいませー」
 学生バイトだろうか。大学生くらいの彼は、私の方にちらちら視線を向けながらも、職務を忠実にこなしていた。
 私はサングラスをかけていることを生かし、手元の財布をイジるふりをして、上目遣いでこっそり彼の様子をうかがった。彼は私の視線が財布に行っていると思ったのか、さっきよりもあからさまに私の方を見ている。その興味深そうな視線に、私は興奮の炎がさらに燃え上がるのを感じていた。
 もっとレベルの高い露出っ子なら、この上さらに彼に協力してもらってあからさまな変態露出プレイをするのだろうけど、いまの私には彼の視線から逃げないように達続けるだけで精一杯だった。
「745円に、なります」
 視線を、感じる。それがとても気持ちよかった。
 私はわざと小銭入れの中から小さなお金を探して、きっちり745円を支払った。少しでも長く彼の視線を感じていたかったからだ。
 袋に商品を詰めてもらっている間に、私は背後に人の気配を感じた。さっき雑誌のところで立ち読みをしていた人が私の背後に並んでいるらしい。不意打ちだったからこっちはその視線が気になってしまって気が気じゃなかった。目の前の店員は顔が見えているから戸惑っていることが確かだけど、後ろに立っている人はどういう顔をしているのかわからないのだから。呆れているのかもしれないし、嫌悪しているのかもしれない。それすらわからない人の視線が背中から向けられている。
 いきなり二人もの人に思いっきり見られてしまったことで、私はどうにかなってしまいそうだった。
 だけど、それで終わりじゃなかったのだ。
 またコンビニの入り口が開いて、

 ぞろぞろと、複数の男性が入ってきたのだから。
 
 
~続く~
 
 

露出七つ道具『サングラス』3

 それは予想していたはずの出来事だったはずなのに、私は思わず身を縮めてその場にしゃがみ込んでしまった。
(うそっ、ほんとに入ってきた……っ)
 焦りが興奮を覚ましてしまう。こんなところでうずくまっていても意味がないというのに、私はすぐにその場から動き出せなかった。
 幸い、入ってきた人はさっき私がいた雑誌コーナーで立ち読みをし始めたようで、こちらに来る様子もこちらに気づく様子もない。
 ほっとすると同時に、このままだと店から出るときに絶対その人に見られてしまうことを悟る。
(元々、絶対見られるつもりだったけど……まさか、こんな……)
 見られる。見られてしまう。
 動揺で薄らいだ興奮が少し戻ってきた。その興奮に身を任せ、私は意を決して立ち上がる。さっきよりもずっと心臓がどくんどくんと高鳴って、自然と足を内股にしてしまう。
(だめ……っ、こんなんじゃ……!)
 私は意識して普段通りの姿勢を保つ。もちろん手で隠すのなんてもっての他。
 右手に雑誌、左手にペットボトルを持って、体の横に伸ばして、その位置を保つ。
 いま、私の体を隠すものは何もない。胸を張って、背筋を伸ばして、ふらつく足取りで店内を少しずつ移動する。
「はぁっ……はぁっ……」
 呼吸が荒くなって、その呼吸音で立ち読みをしている人に気づかれてしまうんじゃないかと焦った。店内にはBGMも流れているし、気付かれることはないだろうと思っても、意識してしまう。少なくとも自分自身の耳には十分うるさかった。
(残り……おにぎり……はやく……買わないと……)
 なんとか体を動かしておにぎりのコーナーに向かう。
 このとき私はすっかり忘れていた。
 最初店員がカウンターにいなかったわけを忘れていた。見えない位置で品出しをしているはずのコンビニ店員がいるはずの事実を。すっかり忘れていたのだった。
 コンビニ店員は、棚の角を曲がってすぐの位置、棚の下の方の品物を補充していた。棚の前にしゃがみこんで、手際よく商品を棚に入れている。
 そのとき、私は完全にその人のことを失念していて、まさか棚を曲がってすぐそこにいるとは思わなかった。完全に虚を突かれた。
「あっ……」
 思わず手で体を隠しそうになるのを咄嗟に堪えたけど、驚いた際に声が出るのは止められなかった。
 そのかすかだけど確かな声に、その人はもちろん反応する。

 何気なくこちらを向いて、その眼が私を捉えた。
 
 
~続く~
 
 

露出七つ道具『サングラス』2

 脱ぎ捨てたコートを、同じく脱いだサンダルの上に置いて、コンビニの看板の裏に隠し、私は身体にサングラス、手に財布だけを持った出で立ちでコンビニの入口へと向かった。素足を通してコンクリートのざらざらした感触が感じられる。心臓がドキドキ跳ねまわってうるさい。頭に反響しているみたいで、いまにも意識が飛んでしまいそうだった。
 聞いた話じゃ、露出っ子の中には財布すら手に持たず、コンドームに入れた小銭を財布代わりにして身体の中に突っ込んで、会計の時にコンビニ店員にそれを取り出してもらうなんてことをする人もいるみたい。とてもそんなことを真似は出来ないけど、いつかはそんなこともしてみたいような、そんな危険な衝動があるのを、私は密かに感じていた。
 私がコンビニの入口の前に立つと、ドアが勝手に開いて大きな音を鳴らす。その音にリターンしたくなる身体をなんとか抑えて、私はコンビニの中に足を踏み入れた。
「いらっしゃいませー」
 やる気のないコンビニ定員の声が聞こえてくる。どうやら品出しをしているらしく、カウンターの中に店員がいなくて、すぐに見られることは避けることが出来たみたいだった。これは幸運だと思いながらも、どこか残念に思う気持ちも存在していて、私は顔に熱が集中するのを感じる。
(と、とにかくいまは計画を実行することだけを考えて……っ)
 こんなところでいつまでもじっとしているわけにはいかない。いつ誰が来るかもわからないし、遠目から見ても私の姿は丸見えのはずなのだ。何事かと集まって来られたらそれこそ大変なことになる。
 私はコンビニの中に入って、まずは入口脇の雑誌コーナーに近づく。そこは外から見える位置にあることが多く、この店も例にもれずにそんな場所にあった。雑誌が置いてる台でいくらかは隠れるとはいえ、外からは足先から頭のてっぺんまで丸見えだ。いまは中より外の方か暗いので、私の姿がガラスに映りこんでいた。サングラスだけを身に付けた裸の女の姿が見える。私はそれが自分自身だというのにぞくぞくとした興奮が高まるのを感じていた。
 自分から視線を何とか引き剥がし、買う雑誌を物色する。
(……ファッション誌……もおかしいよね。何も着てないのに)
 そんな風に考えてしまったからだろう。私の視線は成人向けコーナーに向いた。その中で、露出、というキーワードが含まれていた雑誌を手に取った。
(やっぱり……私が……いや……露出狂が買うなら、これよね)
 ドクンドクンと心臓が高鳴る。姿からしてアウトなのだけど、もうこんな雑誌まで買うなら、完全に変態でしかない。
 私は余計に高まる鼓動を感じながら、次の目的である飲み物を買うべく、店の奥へと向かった。
 ここではそんなに悩む必要はない。アルコールにしようかと思ったけど、いまさらお酒の力で酔うまでもなく、私は十分露出に酔っていた。
 だから普通のお茶を手に取った、のだけど。
 そこで予想外の、いや、予想はしていた事態が起きた。

 店の入り口が開いて、新しい客がコンビニに入って来たのだ。
 
 
~続く~
 
 

露出七つ道具『サングラス』1

 私の家に、露出していた時の写真が届けられてから数日ーー私は普段通りの生活を過ごしていた。
 正直、もう人生が終わったような気持ちでいたために、喜ばしいことのはずなのに、気持ち的には拍子抜けだった。周りに自分の性癖が知られたということもなさそうで、いつもの日常がすぎていく。
 写真が確かに存在している以上、自分の妄想ということはないはずだ。確かにあの時、私を撮った人がいるのだけど、その人は一向に私の前に現れる気配も、なにかを要求してくる様子もなかった。
 宙ぶらりんの気持ちで過ごすのは精神的によくなかった。いっそ、その写真を撮影した人が目の前に現れてくれれば……と思ってしまう。けれど、実際そうやって現れられたら人生が終わってしまうのと同義だろうから、いまの方がいいのかもしれないけど……そんな風に考えては悶々とする日々を過ごしていた。
 いずれにしても、なにかしらの結果は出て欲しい。
 
 
 そんな風に悶々と過ごしていたある日、わたしは電車を乗り継いで遠くの町へ来ていた。
 相変わらず素肌の上にコートを一枚羽織っただけの姿だったけど、今回私はもう一つアイテムを装備していた。
 それは、目元を隠すサングラスだ。人は人を認識する時、目元でかなりの要素を決めていると聞く。それならば、こうして目元を隠してしまえば、素性が知れる可能性は激減すると考えられた。いまのいままでそれをしていなかったのは危険だったとしかいえないけれど、こうしてサングラスというアイテムを装備した以上、より過激な露出に挑戦してみたいと思うのは至極当然な思考だろう。
 そこで私は、確実に人に見られてしまうであろう露出に挑戦することにした。わざわざ遠くの町まで出てきたのも、それが理由だ。確実に見られてしまう以上、下手に住居から近いところで行動に起こすわけにはいかない。ある程度離れる必要があった。
 私はその目的の場所の近くまで来て、いまさらながら激しく心臓が高鳴っているのを感じていた。ここまでは春先にコートということ以外は不自然にならないようにつとめてきた。けれど、ここからは違う。
 辺りはすでに薄暗く、露出のために必要なシチュエーションは整っている。
 今回の計画はこうだ。コンビニの外でコートを脱いで裸になり、手に財布だけ持って店内に入る。そして雑誌、飲み物、おにぎりを買って外に出てくる。これだけのことだ。その三つを選んだのは基本的にこの三つがおいてある場所は店内をぐるりと一周しなければ取れないものだから。だけど、冷静にやっていけばそんなに長い時間はかからない。早ければ一分以内で出て来ることが可能だろう。仮に警察に通報されたとしても、その前に逃げ出すことが出来るはずだ。
 バカなことをしているとは思う。なんでそこまで考えて露出行為をしなければならないのか、頭の冷静な部分が自分を責めているのがわかる。けれど、どうしてもやめられなかった。
 私は元彼のせいでこういう性分になったと疑ってはいなかったけれど、ことここに至ってしまえばもう認めてしまわざるを得ない。私は露出という変態行為をして快感を得る変態であることを。
 それが元彼に植え付けられた性癖であるにせよ、そうでないにせよ、いまの私は確かに変態なのだと。
 認めてしまっていた。
 思い切って認めてしまったためか、私は少しは気持ちが楽になっていた。いまはただ、純粋に気持ちよくなることへの探求心しか自分にはない。
 私は周囲を見渡し、コンビニの中もこっそり確認し、タイミングを見計らってコートを一気に脱ぎ捨てた。
 
 
~続く~
 
 

明日からまたぼちぼち書き始めます。

明日からまたブログでぼちぼち書き始めたいと思います。
のんびりゆったりやっていきますので、宜しければ応援よろしくお願いします。
[ 2013/06/16 22:18 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に『レインコート露出』を公開しておきました。
なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/06/15 22:26 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

今日はお休み

姉妹ブログ・黄昏睡蓮の方の作品をピクシブに公開しました。
明日はこちらの短編『レインコート露出』をアップしようと思ってます。

今後も書き終えたらこんな感じでピクシブにアップしようと思ってます。
[ 2013/06/14 23:09 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に『露出七つ道具・ローター』を公開しておきました。
随分前に書き上がってたのに、出すのをすっかり忘れてました(笑)

なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/06/13 21:46 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

レインコート露出7


 大雨が降り注ぐ時にわざわざ公園にやってくるような物好きな人はそうそういるものじゃない。実際わたしがその公園にたどり着いた時も、人っ子一人いなかった。いつもであればまだ子供達が遊んでいるであろう時間帯だけど、雨が降り注ぐ音以外、何の音もしなかった。
(狙い通り……ってところね)
 わたしはいったんそこで傘を閉じて、その傘を公園の入り口の柵にひっかけながら公園の中に入った。どちらにせよ透明だったのだから、視界を遮るようなものにはなっていなかったはずだけど、それがあるのとないのとでは精神的にかなりの差があった。
(うー……誰も来ないでよ……)
 くるわけがないとは思うけど、万が一誰かが来たら逃げ場はない。開けた視界が少し不安だった。でも、同時にわたしは誰かに来てほしいような気もしていた。誰かに見られるというのも、興奮するものだ。
 わたしはそんな自分の破滅を望んでいるような思考を振り払いながら、公園の中を歩いていく。そして、目的の遊具の傍にやってきた。どんな小さな公園だろうと、これだけはあるだろうという典型的な遊具。
 滑り台だ。
 わたしは一応念のため周りを再度確認し、誰もいないことを確認して、意を決してその遊具によじ登る。さすがに子供用に作られているだけあって、いい大人のわたしが上るには小さすぎたけど、なんとか滑り台の丈夫にたどり着く。わたしはその時、公園の中でもっとも高い位置にいた。滑り台の上でたっていると、まるでステージか何かに乗せられているような、そんな高揚感がおそってくる。
「……っっ!」
 どくん、どくん、と心臓が高鳴る。隠れる場所がないどころか、たとえば公園の外からでも自分がここに立っていることはわかるはずだ。雨で視界が悪いとはいえ、明らかにおかしなシルエットが見えることだろう。
 わたしはその絶望的なまでに開けたステージで、思い切ってレインコートを脱ぎ捨てた。そこからぱっとレインコートを地面に向かって投げ捨てる。わたしは全裸で滑り台の上に立ち、雨粒を全身で受け止める。雨粒がさらされた肌の至る所を叩いて、わけがわからなくなる。乳首に雨粒が当たる感触は、それだけで十分な快感になった。
 予定の行為はまだ終わらない。
 わたしは足を踏み外さないように慎重に立ち位置を調整し、滑り台の斜面のすぐ傍に仁王立ちになる。体の正面を斜面に向けて、立ったままできる限り腰を前に突き出す。それはあそこを前に向かって見せつけているような姿勢で、それだけでも恥ずかしかった。
 さらにわたしは両手を頭の後ろで組んで、肘を開き、何一つ隠さないおおっぴらな格好を取る。ぶるり、と体が震えた。
 そしてわたしは、最後の締めにかかる。下腹部に力を込めてーー勢いよく放尿した。結構我慢していた甲斐があって、わたしの出した尿は曲線を描いて前に飛び、滑り台の斜面に当たって流れていく。子供たちが遊ぶ大事な場所で人間として最低な排泄行為をしている。その事実がわたしをさらなる快感のステージに引き上げてくれた。
「ひぁ、ぁぁぁっ、ぁっ、ぁぁぁっ!」
 シャアアアア、と勢いよくでる黄色い尿が広がっていく。そもそも女性がたったまま排尿するということ自体が異常なのに、わたしは全裸で、しかも滑り台の上なんているとんでもないところでそれをしてしまっているのだ。
 背徳感と解放感で頭がどうにかなりそうだった。放尿している間、ずっと絶頂し続けていたような気さえする。
 終わった後、わたしは力が抜けてその場に座り込んでしまった。荒い呼吸を繰り返しなんとか落ち着かせて、滑り台の上から降りる。雨は変わらず降り続いているから、きっと排尿した痕跡もすべて洗い流してくれるはずだった。
 わたしは地面に落ちて泥だらけになっていたレインコートを回収しようとしたけど、汚れたそれをまた着る気分にはなれなかった。
(ま、いっか! なんとかなるでしょ)
 どうせ見られれば一緒だという気持ちになっていたわたしは、レインコートをそのままおいて、傘も回収せず、帰路についた。
 この公園から家までは片道十五分くらい。距離は結構ある。
 わたしはその道筋にさらなる快感が待っていることを期待して、その足を公園から一歩踏み出した。
 
 
 
 
~『レインコート露出』 終わり~
 

 
 

レインコート露出6

 指を使って奥まで刺激を与えていると、快感がさらに一段階上のレベルに高まっていることを感じた。
 こうして中を触るのはいまに始まったことじゃないけど、こうして身体の中を触っていると自分がいけないことをしている自覚が強くなって、さらに興奮は高まっていくのだ。
 人差し指と中指で穴の中を刺激しながら、親指でクリトリスを擦りあげる。内と外から同時に挟みこむように刺激を加えると、それだけでいってしまいそうになるほど気持ちいい。体を仰け反らせて、胸をビニールのレインコートに擦りつける。そのほんのわずかな刺激が絶妙な快感になった。自分の汗と雨の湿気のおかげで摩擦が余計に強くなっているのだろう。体を丸めて、また仰け反る。それを繰り返すだけでも十分に気持ち良かった。傍から見たら明らかに変な動きをしていたと思うけど、そんなことは気にならない。
「~~ッッ!」
 頭の中で快感が弾けて、気持ちいい心地に陥る。一つ息を吐くと、さらに心地よくなれる気がした。
 けれど、あえてわたしはここでオナニーを切りあげて、乱れたレインコートの裾を直し、バス亭を離れる。バス亭だからいずれバスが来るのは確実だったし、今回の目的はここでオナニーをすることじゃなかったからだ。こんなところで力尽きてしまうわけにはいかない。
 わたしは少しだけふらつく足を叱咤して、目的の場所へと急いだ。
 雨はまだ降りやみそうもなく、わたしはそれに乗じる行為を出来るよう、急いで目的の場所へと向かった。

 目的の場所とは極普通の、公園だ。


~続く~

レインコート露出5

 指を入れて掻き回す。ただそれだけの行動なのに、指先からは熱い感触が伝わって来て、秘部から飛び出した愛液はベンチを濡らす雨に紛れてすぐにわからなくなる。
 これをするなら雨じゃない日にした方が、自分がオナニーした痕跡がはっきり残ってよかったかもしれない。自分の愛液が雨水に紛れてしまうことを、何となく残念に思った。それは今度実行することにして、いまの快感に没頭する。
「ん……っ、ふぅ、……っ」
 普段わたしはオナニーする時でも、もっと言えばセックスの時でも、こんなに声をあげたりはしない。けれどこ、こうして露出している時だけは、異様なほど気持ち良くて、声を上げてしまう。わたしは生粋の露出ッ子なのだろう。
 それを恥ずかしいと思ったことはあまりない。性癖なんて自分ではどうしようもないものなのだ。自分を把握するという意味では、こうして割り切って没頭してしまっている方がよほど潔い。見られる恥ずかしさとはまた別モノだし、このことに関して恥ずかしがる必要なんて何もないとわたしは考えていた。
「ふぁっ、あっ……あっ」
 女性器の全体を擦るように掌を当てて動かし、指先で股の下を刺激する。秘部と肛門の間に存在する僅かなスペースが個人的にはじわりと感じられるいいところだった。オナニーを覚えたての頃は、机の角に擦りつけたり、椅子の背中や低い柵などにまたがって刺激を加えていたからそのせいで開発されているのかもしれない。
 わたしはオナニーを続けながら、さらに気持ちよくなるべく、穴の中に指を深く挿しこんだ。
 あそこが強く収縮し、差し入れた指を強く締めつける。
 
 
~続く~

本日更新無し……でしたw

日付が変わっちゃったので過去形でw
投稿したのは日付変わってからですが、記事の投稿時間は9日にしています。

最近気付けば時間がなくなってて凹みます……。
気合いを入れ直さなければ!
[ 2013/06/09 23:59 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

レインコート露出4

 外でオナニーするというだけでも興奮するというのに、今のわたしの格好は裸よりも恥ずかしいものだ。変に透けているせいで余計に恥ずかしいような気もする。けど、これを脱ごうという気にはなれなかった。わたしは恥ずかしい思いをするためにこんな格好で家を飛び出して来たのだから、この格好をやめるのは本末転倒と言える。
 わたしは道の向こう側の人達を見詰めながら、そっと口を開いてお決まりの文言を口にした。
「みなさん、わたしはこんな格好を見られて興奮する、露出狂の、変態です……どうか……変態のオナニーを見てください……」
 本当は叫んでしまいたい自分がいたけど、それを抑える気持ちの方が強くて、わたしは誰にも聞こえない声量で宣言を行う。
 もちろんその声が道の向こう側の人達に聞こえることはないのだけど、何の関係もない人達に向かってそんな宣言をしてしまったという事実だけで、わたしの心臓は壊れそうなほどに早鐘を打ち、体温が一気に上がったような気がした。
 わたしが指先で自分の秘部に触れてみると、そこはさっきよりもずっと濡れていて、宣言するだけで自分がより強く感じてしまったことを自覚させられる。
 そしてわたしは宣言通り、オナニーを開始した。
 
 
~続く~

レインコート露出3

 わたしはベンチに普通に座った体勢から、大きく股を開いてレインコートの裾の間から手を入れ、股間に触れた。そこはもう雨の湿気とか色んなもので湿っていて、指先に熱い感触を与えてくる。じわりとした熱さはわたしがこの上なく興奮してしまっている確かな証拠だ。
(向こうから私を見てくれないかな……)
 ベンチがあるこちらの道はそんなに人通りが多いところじゃないけど、四車線ほどある大きな道の向こう側の歩道には結構人がいる。その人達がわたしの方を見れば、明らかにおかしな格好でベンチに座っているのがわかるはずだ。視線を向けてもらえることを期待していたけど、残念ながら皆あくせく動いていてこちらに意識を向けようと言う気さえ感じられない。
 ちょっと残念に思いつつ、わたしは片足をベンチの上にあげ、さらに大胆な格好になってみた。ちなみに目の前の道路は結構車の通りが多く、一台くらいこっちに気付いてもおかしくなかったけれど、特に速度を変える車は見られなかった。雨のせいで視界が悪いし、気付かれなくても仕方ないのかもしれないけど、すぐ傍を車が通過していくのはぞくぞくする感覚だった。
 時刻表を見た限りではまだ次のバスが車でには時間がある。
 わたしはここで一度いってから、先に進むことにした。


~続く~

本日更新無し

この時間に帰宅になってしまったので、今日は更新できません。
休みの間に書き進めておかないと毎日更新は厳しいかもしれない……と思いましたw
[ 2013/06/06 23:41 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

レインコート露出2

 誰かが見ようと思えば全てが晒されてしまう危険を感じつつも、わたしの体は決して止まってはくれなかった。ぱしゃり、ぱしゃりと必要以上に水たまりで音を立てながら歩く。まだ誰もわたしの異常な格好に気づいていない。気づかれないように人から距離を置いて歩きながらも、わたしは気づかれたいという欲求が高まるのをじっと黙って感じていた。
 半透明なレインコート越しでもいいから、熱い眼差しを向けて欲しかった。その視線のみがわたしをどこまでも高ぶらせてくれるのだから。どうせなら半透明のものも脱ぎ捨てて、直接視線を全身で感じたかったけど、さすがにそれはリスクが大きすぎる。いまくらいのレベルがなんとか出来るギリギリのラインだ。
 いっそレインコートを脱ぎ捨ててしまいたいという欲求にあらがいつつ、わたしは慎重に歩を進めていた。
 今日はレインコート一枚で出歩くことが最終目的ではなかった。もう一つ、こんな雨の時にしか出来ないことがあって、今日はそれをしようと思っていた。
 その舞台となる場所へと向かって歩いている。歩いているだけなのに、レインコートが肌に張り付いて刺激を与えてくるせいですっかり高ぶってしまっていた。
(ああ……もう……どっかで発散しようかな……)
 体が疼いて冷静な判断ができなくなりつつあった。こんな状態で居続けるのは非常に危険だ。身バレをしてしまうのも、こういう状態の時が一番多いのだから。
 本当は寄るつもりはなかったのだけど、目的地にたどり着くまでの途中にあったバス停で少し発散していくことにする。
 バス停にはベンチがおいてあるけど、屋根がないタイプのところだったため、誰かが座っているということもなく、あたりに人気もなかった。
(ここならいける……)
 わたしはそこのベンチに腰掛ける。冷たい感触がお尻から伝わってきた。その感触がもう気持ちよくて、恍惚とした表情で空を見上げる。


~続く~

レインコート露出1


 雨の日はいい。
 皆傘で顔が隠れているし、水たまりを警戒して俯いて歩くから視界も狭くなっている。雨粒が大きければ自然と視界は煙り、遠くが見えにくくなる。
 だから、わたしがこんな格好で歩いていても誰も気にしない。ドキドキする心臓を服の上から抑えながら、わたしは雨の町中を歩いていた。

 わたしは、半透明なレインコートを着ただけの姿で歩いていた。

 足元は素足にサンダルのため、肌の露出は限りなく多い。傘も透明なビニール傘を選んだから、私の顔はほとんど隠れていないだろう。サングラスだけがわたしの素性を隠してくれる唯一の防壁だ。わたしの身体は服を着ているはずなのに、透明なせいで全くなにも隠せていなかった。湿気でレインコートが肌に張り付いて気持ち悪いと同時に、自分の状況を嫌でも実感させられる。もう死んでしまいそうなくらいに恥ずかしかった。


続く



超短くて申し訳ないです。

とりあえずいい方策が思いつかないので

もうSS書くことだけに集中するよ。
かなり細切れになるかもしれませんが……まあ、最終的にピクシブにまとめたものを上げる気でいますし、ちょっとは途切れてても、意味のない話を延々するよりはいいでしょうし。

とりあえず明日からはそんな感じでやってこうと思います。
それで数カ月やってみて、しっくりこなかったらまた変える感じで。

ぼちぼち頑張ります。
[ 2013/06/03 23:39 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

色々考えてはみたんですが

今一つこれ!っていうのが思いつきませんでした……orz
いまのところ最善そうなのは、小説を毎日書いて、その進捗状況を毎日報告するという形式。

ただ、それだけのために記事を増やし続けるというのは非効率なような気もして……。
雑談混じりにそれを書いても、いまと同じですしねえw

さて、本格的にどうしようか煮詰まってしまいました……
状況的にも毎日更新出来なくなりそうなんで、本当にどうしようか……;;
[ 2013/06/02 23:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

六月からの更新について

ここ数ヶ月、とりあえず毎日何かしら更新することを目標にしてきました。
その甲斐はいちおうあったのか、毎日コンスタントに来てくださる方がいてくださっています。本当にありがとうございます。

六月からの更新についてですが、毎日更新をもう少し続けようかとも思っているんですが、ここ最近は無理矢理記事を書いてることも多く、どうするべきかかなり迷いました。毎日小説書くと小刻みになりすぎますし。
いっそ定期更新でもいいかとは思うんですが、そうすると今度はさぼりそうで怖くてw
かといって何曜日に更新するというのをがっちり決めてしまうと、結局その日慌てて更新してしまったり、書いてすぐアップしたい時に不都合です。

そこで、六月からは何かしら改善策を考えたいと思います。
具体的にどうするかはまだ決めきれてないんですがw

いいアイデアがあればぜひコメントなどでお願いします。
[ 2013/06/01 23:04 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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