FC2ブログ

黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

今週からしばらくブログは休みます

こちらの執筆に時間が取れないため、暫くの間休ませてもらいます。
四月中に忙しさが落ち着くがどうかわからないのですが、落ち着いたら戻ってきます。

なお、ツイッターでの呟きは続けるので、良ければそちらをどうぞ。
https://twitter.com/yozorasakura

執筆を休んでいる間に、溜まった分の作品などをピクシブに投稿したり、色々出来ればいいなと思っています。
[ 2014/03/31 23:58 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

露出への覚醒 まとめ

『露出への……』シリーズ最終章『露出への覚醒』のまとめです。
続きを読むからどうぞ。

露出への覚醒5


 そっとベランダに足を踏み出すと、ぺたりと冷たいコンクリートの感触が足裏に感じられた。
 姿勢を低くしながら、私はドキドキする胸を押さえながらベランダへと出た。すごく変な気分だ。静かな夜の街がすぐ近くに広がっている。
 全身で外の空気を感じる。変としか言いようがない。こんな格好で外に出るなんて、頭がおかしくなりそうだ。もうとっくにおかしくなってしまっているのかもしれない。
 私はベランダの中央で、腰を落とし、まるで和式便座にまたがっているのかのような姿勢で空を仰いだ。周りからは見えていないとわかっているのに、身体中に視線を感じる。
「はぁ、はぁ……」
 自分の吐く呼吸が妙に耳に響く。それがまた妙な気分になる原因になった。
 私はその場所で股間に指をはわせる。あそこに指が触れて、すごい感触が私の中を荒れ狂った。
 まさに電流。そこから走った快感は波紋のように私に広がって、思わずあげそうになった声を片手で抑えなければならない程度の刺激が走った。
 いままで私がしてきたオナニーはなんだったのかと思うほどの快感。私は声を必死に押さえながらも、指が勝手に動いて止まってくれなかった。
 もっと、もっとと体が認めている。
「~ッ!」
 腰が勝手に前後に揺れて、ますます快感が高まる。
 その時、私は完全に快楽の虜だった。
 理性を飛ばした私は、思わずその場で立ち上がり、下手したら見られてしまうかもしれない状態で、激しく絶頂を迎えた。
 あそこから見たことのないレベルで分泌液が飛び、ベランダに散る。
 私は暫し快感の余韻に浸って、ぼんやりと立ち尽くしていた。
(ああ……)
 空を見上げながら私は思う。
(もう、言い訳できない……)
 自分はノーマルであると思っていた。けど、いまのオナニーでわかってしまった。いや、本当はずっと前から、エミリさんに出会った時からわかっていた。
 私はエミリさんと同じ。

 露出っ子なのだと。




 数日後。
 私は夜な夜なベランダに出て露出オナニーをしていた。それはとても気持ちが良かったのだけど、徐々にそれだけだと満足しない自分に気づき始めていた。
 人間は慣れるもので、同じ刺激ばかりでは満足し続けられない。なにか変化が必要だった。
 けど、一人で外に飛び出すのは怖い。自分が一番自分の制御ができていないことを自覚していた。
 だから私は、あの日受け取った一枚の紙片を前にして悩んでいた。
 こんなことを相談できる相手といえば、本当に彼女しかいない。けれど、あの人に連絡を取るということは、私は散々否定してきたことを認めることになる。それは色々と決まりが悪かった。
 なにより、あの人と連絡を取れば、あの人と一緒に露出をするということになるだろうし、それこそ制御が効かなくなる可能性も高かった。
(……でも、きっと一人よりは)
 なにより仲間が欲しい。エミリさんもきっと同じ気持ちだっただろうから。いまさらながらエミリさんがあんなに私を仲間にしようとしていた理由がわかった。
 そもそも私をこの道に引き込んだのはあの人なのだから、その責任はとってもらおう。

 私はメールの宛先にエミリさんの連絡先を入力する。
 
 
 
 
~『露出への……』シリーズ 終了~
 
 

露出への覚醒4

 どくん、どくんと心臓が音を立てる。
 うつ伏せで寝ているせいというだけじゃなくて、胸が苦しい。
 忘れようと思っていたのに、今日したプチ露出の感覚を思い出してしまった。
 普段布で覆われているところが露わになっているあの感触が鮮明に思い起こされる。
 途端に熱を持ち始めた自分の体に、私は戸惑った。
(オナニー、しようかな)
 これまでも生理の前後とか、むらむらしてしまうことはあった。いまのこれもそれに似た感覚はある。けれど、こんなに激しい熱を伴うことはない。
 私はベッドの上で再び仰向けになって、自分の胸を掴む。パジャマの分厚い布越しでも、乳首が硬く尖っているのを感じた。パジャマの上から掌をさするように動かすとますます刺激がはっきりと感じられるようになって、私は息を飲む。
(ん、ぅ……)
 私はパジャマのボタンを外し、はだけて体の前面を露出する。途端に入り込んできた空気を鋭敏になった肌が感じた。
 それがまた強い快感を生じさせて、私は声を押し殺さなければならなかった。
(なんか……今日、やばい……かも)
 胸に手を当てると、どくん、どくんと脈打つ心臓が掌にあるような感じがした。それくらい興奮しているのだと自覚する。
 私は普段、オナニーする時は全裸にはならない。せいぜいが服を肌蹴る程度で、ちょっと軽く刺激をしていればすっきりしていたからだ。
 けど、今日はあまりにも興奮が激しく、普段やらないようなことをやってしまう。
 上半身裸になって、同時にズボンとショーツも脱ぎ捨てて、私は全裸になった。
 そのままベッドの上で転がってみると、いつもとは明らかに違う感覚だった。
 その感覚に翻弄されつつ、私はオナニーを続ける。
 いつもと違って私はすぐ絶頂に達した。それもいつもよりずっと激しい。
「~~~ッ!」
 ぴくぴくと体が跳ねて、思わず体が弓なりに仰け反った。いつもと違ったのは、激しさだけじゃなかった。一度絶頂に達したにもかかわらず、私の中で熱はまだ燻っていて、収まりそうにない。
 私は荒い呼吸をしながら、天井を見上げる。いつもと変わらない天井。
 脱力に任せて首を横に倒して、私は横を向いた。
 その視界に、カーテンのかかった大きな掃き出し窓が飛び込んでくる。
『ベランダは、身近な露出スポットなの』
 エミリさんの言葉が脳裏に過る。
 私はふらつきながら立ち上がり、ゆっくりとベランダに向かって歩いていく。
 カーテンを開けて、窓を開けると、外の夜風が部屋に吹き込んで、全身を撫でられた。

露出への覚醒3

 夜。
 朝の早いお母さんたちが寝た時間帯、私はぼんやりとしてベッドに寝転んでいた。
 すでに明日の準備もなにもかも終わらせて、あとはもう寝るだけという状況に私はいた。ただ、まだ時間的に早すぎて眠気が全く来ていない。だから私はぼんやりとしていた。
 普段なら本でも読んで眠気が来るのを待つところだけど、今日はそんな気分になれなかった。
 今日の昼間にあった出来事は私の中でいまだにくすぶっていて、忘れようと努力はしていたけど、やっぱりそうすぐに忘れることはできなかった。
 何かをしている時はまだいい。ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、宿題をしていたりする時は忘れていることができる。けど、こうして何にしないでいると、どうしてもあの人の声を思い出してしまう。一緒に歩いた時に、色んな話をした。

「エミリさんは、四六時中こういうことを考えているんですか?」
 散歩の途中、あまりにも露出的な見方で街を歩くエミリさんに、私はそう尋ねた。
「うーん、そうねえ。そうでもあるし、そうでもないかしら」
「……?」
「私だって仕事しているわけだしね。さすがにそういうことを考えてない時はあるわ。でも、頭の片隅にはいつもそのこともあるの」
「そんな、状態で生活できるんですか?」
「もちろん。誰しも多かれ少なかれそういうことはあるんじゃないかしら? ルミナちゃんだって、面白いテレビ番組があったとしても、それのことを四六時中考えているわけじゃないでしょ?」
 ちゃんとわけて考えられれば大丈夫よ、とエミリさんは笑ったのだった。

 エミリさんの言うことは理解できる。変態的性癖を持っている人でも普通の人と変わらないと言っていたのだ。
(……かわらない、か)
 あの人は、本当に人の心にさりげなく刷り込ませてくれたものだ。
 私はため息を吐いて仰向けの姿勢からうつ伏せの姿勢に移る。胸が潰れて少しだけ息苦しい。
(エミリさん、胸大きかったな)
 私も別に小さいわけじゃない、と思いたい、けど。
 あの人のそれはただ大きいだけじゃなくて、綺麗だった。真っ白い裸身が頭の中に浮かんでくる。私は思わず顔を赤くしつつ、まくらに顔を埋める。
(わたしも、あれくらい綺麗だったら……)
 自分の考えたことに思わずどきりとした。
 『だったら』。自分で自分の想像に驚く。
(エミリさんくらい、綺麗だったら……)
 私は自分の思考を止められない。

(一緒に露出しても、いいかも)

露出への覚醒2

 それから、長い時間を経て、私は家に帰り着いた。
 帰ってきてすぐ、思わず深いため息をついてしまう。
 散々歩いたせいで、色んな意味でくたくただった。お母さんと挨拶を交わして部屋に戻る。
 何気無くドアを閉めた後、私は鍵をみた。普段かけることのない部屋の鍵だ。私はぼんやりと何も考えずにその鍵をかちゃりと回してしまう。その途端、エミリさんが言っていたことを思い出してしまった。
 中から開けない限り、決して開かれないドア。家の中にいながらにして、私は隔絶された空間にいた。ここで何をしていてもだれにもわからない。
 それこそ、裸になったとしても。
 そう考えた瞬間、いままで長時間その状態でいすぎてて違和感を失っていた股間に、猛烈な熱を感じた。いまノーパンだったことに改めて思い至り、私の心臓が激しく音を立てる。
 私のそこを守っているのは現在その一枚の布だけなのだ。
 生唾を飲み込みつつ、私はそっとスカートの裾をつまむ。そして気付いた時、私はそっとその手を上に引き上げていた。それは必然的につまんでいるスカートの裾がめくり上がることに繋がった。
 ぺろりとスカートがめくれ、そこがあらわになる。空気が直接そこに当たっているような、スースーした感覚が私のそこを包み込む。
 そのとき、ぞわぞわとした感覚が足先から湧き上がって頭のてっぺんまで突き抜けた。
 一度部屋の中で全裸になったことだってあるというのに、その時の感覚とは全く違う快感が私の体を翻弄していた。
「………っ」
 私は慌ててスカートを下ろし、深呼吸をする。明らかに変な気持ちになっていた。あまりにエミリさんが露出について言い続けてきたから、ついそれを意識してしまっている。そうに違いない。
(早く、忘れよう)
 私はそう思った。きっとそれがいい。エミリさんとはもう会わないだろうし、こんな記憶はすぐにでも忘れてしまうのが私のためだ。
 私はそう考えて、そう決めた。
 シャワーを浴びて、新しい下着を身につけた時には少し妙な感じがしたけど、あまりにも長い間ノーパンだったせいで、感覚が狂っているだけだ。
 私はそう考えて、普通の生活に戻ることを固く誓った。

 はずだった。

露出への覚醒1

 それから。
 私はエミリさんに色んなところを連れ回された。
 それまでかけらも意識していなかった露出っ子としての視点で、町のいたるところが考え方しだいで露出スポットになるのだということを知ってしまった。
 町の構造的に人通りが少なくなる裏道や、万が一人が通りかかった時に隠れるためのわずかな窪みとか、マンションのゴミステーションのような身を隠すのに最適な場所とか。
 とにかくエミリさんは色んなことを教えてくれた。
 日が傾いてそろそろ夜に差し掛かろうという時、エミリさんはようやく満足してくれたみたいだった。
「ルミナちゃん、今日はありがとう」
 エミリさんは荷物を預けたコインロッカーから私の荷物を取り出しながらそう言った。
 散々連れ回されて色々な意味で疲れた私は、文句を言う気力もなく、ただ頷くことしかできなかった。
「ふふふ。私も普段は一人でしかしないから今日は楽しかったわ」
「そうですか……」
 私はすっかり慣れてしまったノーパンの感触を早くどうにかしたかった。
 エミリさんは胸ポケットから、一枚の紙片を取り出す。
 それはどうやら名刺のようで、シンプルに名前と連絡先だけが載っていた。
「もし、今後何か話したいことができたら、ぜひ連絡してちょうだい」
「え……」
 それはまるで私が露出にはまってしまうような言い方だった。思わず断ろうとした私の手に、エミリさんはそれを無理矢理握らせる。
「何も露出のことだけじゃないのよ? これでも社会人だし、今後進路のこととか、大人の意見が聞きたくなった時に頼ってくれたらいいの。こういう繋がりって大事よ?」
 私はそう言われて言葉に詰まった。確かにそういう繋がりは欲しいかもしれない。特に私はこれといった部活に所属していないから、上下の繋がりが希薄なのだ。友達からの又聞きだけど、そういう繋がりがなくて後悔したという話や、それがあって助かった話はよく聞く。
 エミリさんをそういう繋がりとして見ていいのかは若干悩むところだけど、そういう繋がりは確かにあった方がいいのかもしれない。
「ルミナちゃんの連絡先は聞かないから、私からは連絡しないわ」
 都合のいい話だけど、私はエミリさんにそう言われてそれならいいかと思ってしまった。
 受け取った名刺を、鞄の中に入れる。
「……わかりました」
「うん、ありがとうね」
 エミリさんは最後に私の手をしっかり握って、「またね」といって去って行った。
 それがまるでまた会うことを確信しているようで、私はなんとなく釈然としない気持ちでエミリさんを見送った。

露出への展望 まとめ

『露出への……』シリーズ第八章『露出への展望』のまとめです。
続きを読むからどうぞ。

露出への展望5

「そういえば私も、最初の頃に本格的に裸になったのは公園だったわね」
 エミリさんは唐突にそう語った。
「そう、なんですか?」
「ええ。やっぱり露出っ子の登竜門的な場所だと思うわ。街の中で人気のない場所を探していくと、自然とそこが浮かび上がってくるのよね」
 エミリさんは話を続ける。
「あと、ベランダとかもいいらしいわね。比較的安全な場所で、かつ外に繋がっているということが明らかな場所でもあるし」
「……」
「ルミナちゃんはマンション住まい?」
 ドキッ、と心臓が跳ねた。なんとか抑えつつ、私は応える。
「は、はい。一応……」
「ルミナちゃんの部屋に、ベランダはあるの?」
「う…………はい」
 あるのだ。それも、ある程度の高さまではコンクリートの柵がそびえ立っていて、もし露出をするならその影に隠れてしまえばいいような、絶好な形で。
「そう。それは羨ましいわね。私の家は平屋の一軒家だから、ベランダ露出は夢なのよねぇ」
 しみじみとエミリさんは言って、またコーヒーを口にする。
「安全かつ、気軽に露出出来る環境があるっていうのは羨ましいわ」
「……そ、そんなに安全じゃないですよ」
「そう? 見られるような高さのマンションが近くに建ってるとか?」
「……いえ、そういうわけではないですけど」
「家族が勝手に部屋に入って来れるとか? 鍵はないの?」
「それは、ないわけじゃないですけど。鍵はかかります。普段かけたりしないです」
 エミリさんは目を見開いた。そして、いつもより柔らかい笑顔で微笑む。
「ルミナちゃんは、いい子なのね」
 鍵を閉めないというだけでなぜそんなにいい笑顔で褒められなければならないのだろう。私は釈然としない心持ちだったけど、褒められて悪い気はしない。
 エミリさんはさらに話を続ける。
「私は基本、部屋の鍵を締めて過ごしてたから、色々と言われることも多くてね」
「……そう、なんですか?」
「ええ。普段から鍵を閉めておけば、オナニーしている時とかも疑われずに鍵を閉めておけるじゃない?」
 さらっと言ってのけるエミリさんは本当にある意味凄い。
「まあ、私の話はこれくらいにして……ルミナちゃん、そろそろ行きましょうか」
 立ち上がったエミリさんが、トレイを持ってゴミ箱にゴミを捨てに行く。
 私はそのあとを追いかけた。結局、この場所でしたことと言えば話をしただけだ。
 これでいいのだろうかと思いつつ、私はさりげない形で心の中に種を植え付けられたことにこの時点では全く気付けていなかった。

続く

露出への展望4

 突然の質問に、私はなんと答えたらいいのかわからなかった。
「……どんな露出をって……」
 とりあえず、周囲に人がいないことを確認する。このフロアに全く人がいないわけじゃなかったけど、とりあえず話しを聞かれそうな位置に人はいなかった。
「……いきなりなんなんですか。私は別に、したいわけじゃ……」
「ああ、ごめんなさい。そうだったわね。でも、ちょっと考えてみてもらえないかしら。付き合いだと思って」
 なんとなくエミリさんの思い通りのような気がしたけど、私はとりあえず考えてみる。
 けれど、具体的なイメージがわかなかった。露出行為といえばエミリさんの行為を見たくらいで、あれと同じことは自分には出来ないと思う。
「……難しいです」
「それなら、自分で出来るのはどういう状況かってことを考えてみて?」
「自分が出来る、状況……」
 自分が露出するならどんなシチュエーションがいいだろうか。
 まず知り合いに見られるのはない。絶対にない。見ず知らずの、それも私と決して関わり合わないような人ならばどうだろう。
 それこそ飛行機にでも乗って、遠く離れた土地でなら……まだ。
 けど、そんなところに気軽に行けるわけではないし。
「……」
 自分で言うのもなんだけど、私は生真面目なせいで本来考えなくてもいいところまできちんと考えてしまっていた。
 時間帯はやっぱり夜かな。場所は人気が少ないところ。公園、とか。
 私が考え込んでいる間、エミリさんは楽しそうにコーヒーを口にしていた。美人は何をやっても絵になるからずるい。
「まとまった?」
 エミリさんがそう聞いて来て、私は慌てて応える。
「そう、ですね……例えば……時間帯は夜、です」
 真昼間になんか無理だ。夜の暗闇に紛れてなら、まだ出来るかもしれない。
「うんうん。場所は?」
「場所……人気のない、公園、とか」
 ショーツを脱いだ時の公園みたいに、人がいなければ。
「どういう風にしたい?」
「ど、どういう風に、ですか?」
「ええ。例えば公園を一周するとか、ベンチの上でオナニーするとか、街灯に縛られて放置されるとか」
 とんでもないことをさらりと言わないで欲しい。書くシチュエーションを思わず想像して、私は顔を真っ赤にしてしまう。
 いまのシチュエーションの中で、出来そうなものといえば。
「……こ、公園一周、とか……?」
「なるほどね」
 私の言葉を聞いたエミリさんは、楽しげに笑うのだった。
 その笑顔に嫌な予感を覚えた私は、もう何度そう感じたかわからなくなっていた。

露出への展望3

「え、エミリさん……!」
 私が思わず注意しようとすると、エミリさんは人差し指を立てて自分の唇に当てる。静かに、の合図だと気付いた私は、口を噤んだ。
「大丈夫。残念だけどここのガラスは半分くらいがマジックミラーでね? 丸見えみたいに見えるけど、外からは見えないようになってるのよ」
 具体的には、とエミリさんは手を置いている机を叩く。
「この机より上は外からでも見えるけど、下は見えないの」
「……そう、なんですか」
 私は恐る恐るスカートを抑えながら近づく。
 確かに、エミリさんの格好が外から見えているにしては、たまにこちらを見上げる人達は無反応だ。
 確かに見えてないように思える。
「だから、ね?」
 エミリさんは安心させるように微笑むけど、私にとってそれは安心出来る笑みではなかった。
 素早くスカートを巻き込みながら椅子に座る。幸い、無理矢理足を開くように言っては来なかった。
 暫し、沈黙が流れる。足元の明るさに落ち着かない気持ちになりながらも、私は暫し飲み物を口にして休んだ。
 それがひと段落するのを待っていたタイミングで、エミリさんが口を開く。
「ねえ、ルミナちゃん。いま、どんな気持ち?」
 突然の問いかけに、私はどう応えていいのか悩む。
 エミリさんにもそれは伝わったのか、言葉を変えてきた。
「あの道でスカートがまくれ上がったとき、どんな気分だった?」
 その言葉で、私は思い出す。
「え、エミリさん。酷いじゃないですか」
「急に手を抑えたこと? そうね。驚かせてごめんなさい」
 素直に謝るエミリさんだけど、謝ればいいというものじゃない。
「物凄く恥ずかしかったんですよ」
「それはそうよね」
 あっさりというエミリさんに、私はなんとも言えない気分になった。
「ほんと、やめてくださいああいうの。もし知り合いに見られたら……」
「ああ、それは確かに大事よね。誤解しないで欲しいのだけど、別に私はルミナちゃんの生活を壊したいわけじゃないのよ」
 それはそうだろう。そんな人だったら本気で軽蔑する。
 エミリさんは苦笑いで謝ってくれたけど、私は暫く胡乱げな目つきにならざるを得なかった。
「……ところで、今回の目的地ってどこなんですか?」
 早く終わらせたいという気分でそう問いかける。
 すると、エミリさんはにっこり笑った。
「一つ目の目的地はここよ? ちょっとゆっくり話したかったし」
 エミリさんはそう言って、居住まいを正し、長会話をするつもりのようだった。
 思わず私もそれにならって居住まいを正してしまう。
 そして切りだされた話は、私にとっては予想外のものだった。
「そうね。まずは……ルミナちゃんがどんな露出をしたいのか聞こうかしら」

露出への展望2

 階段を一歩あがると、急に忘れかけていた羞恥心が急に噴き出して来た。
 状況的にはそんなに変わっていないはずなのに、まるでいまいきなり下着を脱がされたような、そんな感覚に陥る。
 手が震えて、コーヒーが零れそうになった。そっちにも気を向けなければならないし、階段を上がるだけでもかなり大変だった。
 それでもなんとか階段をあがっていった。足を一歩踏み出す度に、これまで以上にスカートが動き、あそこに対する刺激も強くなる。
「……っ」
 エミリさんが二階の踊り場で待ってくれている。
 私はなんとかその場所まで辿りつこうと、震える体を叱咤して階段を昇って行く。
(あと……もう少し……!)
 そう思ってしまったのがよくなかったのかもしれない。
 足を上げ損ねて、私は蹴躓く。
「きゃっ……!」
 咄嗟に足を踏みこみ直し、身体を支え、私はなんとか階段上で踏みとどまる。
 上半身が大きく前に倒れかけたけど、持っているトレイも並行に保ち、なんとか事なきを得た。
「ルミナちゃん、大丈夫?」
 咄嗟に支えに降りかけていたエミリさんが、私の手からトレイを受け取る。
 私は空いた手で手すりを持って、体勢を持ち直した。
「は、はい……大丈夫です」
「そう。後ろから丸見えだったわよ」
 まるで自然な言葉で綴られた言葉を、一瞬私は理解しかねて、慌てて後ろを振り返った。
 それと同時に一階部分に後の利用者が現れるのが見えて、思わず私はスカートの後ろを手で抑える。
 エミリさんはそんな私の行動を見てか、微かに笑いながら、私を促した。
「ほら、行きましょう」
 危ういところだった。私は二階席に駆けあがりながらそう思う。
 あと数秒あの人が来るのが早かったら、ノーパンであることがはっきり見えてしまっていたはずだ。
 見られていたら、と想像すると、顔が熱くなる。
 エミリさんが狙っていたのは、外に面した窓にあるカウンター席だった。
 そこにコーヒーを置いて、椅子に座る。
「ほら、ルミナちゃんも座って」
 そして、私はこの店を選んだエミリさんの意図をようやく理解した。
 その席は、外に面した大窓を前にしている。その大窓は身体全体が見えてしまうほどの大きなもので、それはつまり外から二階席を見上げた時、下半身も見えてしまうのだ。
 そして、こういう店の椅子にありがちなことに、かなり高く設定されているため、その上に座って足を開けば、スカートの中が明らかに見えてしまうのだ。
 エミリさんはそれをわかって、その席を選び、そして堂々と、スカートの中が見えるように、足を広げて座っていた。

露出への展望1

 エミリさんに連れられて私は駅前まで来た。
 さすがにここまで歩いて来たら、さっきのビル風によって齎された驚きも少しは和らいで来る。
 そうなると冷静になった頭の一部が、先ほどのエミリさんの行為が、意図したものだったことに気付く。露出する際にああいうところを通っているエミリさんが、まさかあの場所で風が吹くことを知らなかったとは思えない。
 風がなくて残念と言ったその言葉すら、私を安心させる嘘だったんだろう。あっさり騙されてしまったことに若干の苛立ちを覚えないでもない。
 けど、いまエミリさんを追求する事は出来なかった。荷物を入れているロッカーの鍵はエミリさんのあそこに入っている。それを出して貰わないと荷物を取り返すことさえ出来ない。いまはエミリさんが満足するまで付いて行くしかなかった。
「エミリさん……ほんとにどこまでいくんですか?」
 駅に来たとはいえ、さすがに電車に乗って移動するというのはないだろう。それはさすがに固辞するし。
 エミリさんは私の問いかけに対して、軽く微笑んだ。
「とりあえず、少しお茶しましょうか」
 そう言ってエミリさんは駅前のチェーン店に入って行く。
 コーヒーを注文し、それをトレイに載せたエミリさんは、それを私の方に滑らせた。
「持ってくれる?」
「あ、はい」
 曲がりなりにもエミリさんは目上の人だ。私は反射的にそのトレイを受け取った。
 清算を済ませ、エミリさんが席に向かって歩き出す。
 一階でも十分席は空いていた。なのに。
「それじゃあ、二階席にあがりましょうか」
 エミリさんはそう言って階段へと向かう。私はその時点ではまだエミリさんの意図に気付いていなかった。
 駅前など、限られたスペースに作られた店舗ではありがちなことで、そこの階段はかなりの急角度になっていた。
 前をあがっていくエミリさんのスカートの中がかなりきわどい位置まで見えてしまっている。
 一瞬、ドキッとして、そして同時にあることに気付いて違う意味で心臓が縮こまった。
 エミリさんのスカートの中が見えそうな状態になっているということは、同じように私の方もそうなっているということだ。
 その上、いまの私はトレイを手に持っていて、スカートを抑えることも出来ない。
 思わず下で立ち止まってしまう私。エミリさんは見えるか見えないかギリギリの高さで私を振り返った。
「ルミナちゃん、はやく来ないと、後ろの人達が来ちゃうわよ?」
 注文をしている時に、すでに後ろに人は立っていた。その人達が一階席に行くならともかく、二階席にやって来たら、私の背後から昇ってくることになる。
 私はその事態になることを想像して、慌てて階段へと足を踏み出した。
カウンター
プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

 『目次』
・当ブログに掲載している作品、他のサイト様に投稿している作品の一覧です。

『twitter』
・管理人のツイッターです。取りとめのないことを呟いています。

管理人運営の姉妹ブログ一覧
 『黄昏睡蓮』 (猟奇・グロ系)
 『白日陰影』 (箱詰・拘束系)
 『夕刻限界』 (時間制御系)
 『極夜天蓋』 (催眠・改変系)
 『東雲水域』 (性転換交換系)
 『星霜雪形』 (状態変化系)

『pixiv』
・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。黎明媚態の系統の絵も多少ありますが、基本は小説の方のみになる予定です。

『月虹色彩』
・フリーダムジャンル創作関連チャットルームです。マナーさえ守ってくださるなら、お気軽にお越しください。
定期談話会『創作の集い』を毎月第2土曜日20:00から行っています。
⇒ 『創作の集い』概要