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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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露出旅行記 フロント編 6

 手に持っていた帯を男の人に手渡す。男の人はそれを持って、私の横に膝を突いた。
「失礼いたします」
 丸く纏められていた帯を解いて、伸ばした帯を私の腰に巻きつける。
 軽く浴衣を引っ張って整えてもらい、そして軽く帯を結んだ。
 男の人の手が体に触れる度、思わず体が反応してふるえてしまったけど、幸いなにも言われることはなかった。
「こんな感じでしょうか。きつくはありませんか?」
「は、はいっ」
 どうやら、終わったみたいだ。私は慌てて男の人に頭を下げる。男の人は笑顔を浮かべていた。
「お客様は浴衣がお似合いですね。体のラインも綺麗に出ていますし」
 じっと男の人の視線が突き刺さる。私は二重の意味で顔が赤くなるのを悟られないうちに、急いでその場を離れることにした。
「あ、ありがとうございましたっ」
 用意してもらった浴衣を持って、焦らないようにしながら部屋へと向かう。
 まだ男の人の視線が向いているような気がしたけど、振り向く勇気は私にはなかった。


 カウンターから出たハジメは、改めてその女性客の全身を見て、かすかに違和感を覚えた。
 腰のあたりに手をやっていたから、帯をきちんと結べていないのではないかと思ってはいたが、それにしてはどうもおかしい。その違和感の正体はあっさりと知れた。
「お、お願いします……」
 その女性客は、手に持っていた帯を渡してきたからだ。いくら上手に結べなかったからといって、普通は帯を結ばないまま部屋を出るなんてことはありえない。
 しかも、渡された帯は旅館側が整えた時のまま、きっちり丸められていた。それは、帯を結ぼうという努力すらしていなかったことを示している。
(……うーん、今時の人ってそうなのかなぁ)
 悪い意味でマニュアル人間というべきか、正しい行動に縛られて間違った行動を取らないとするあまり、要領や決断力がない。
 自分自身も割と若いハジメであったが、そんな風に女性客の行動を分析する。
 帯を受け取ったハジメは、女性客の横に膝を突いて高さを調節する。
(うおー。横から見ると結構すげえな!)
 顔は平静を保ったまま、ハジメは女性の胸の大きさを確認していた。着痩せするタイプなのか、彼女の胸は正面から見ていた時より大きく見える。
(触りたいけどさすがに無理だよなー。不自然すぎるし……)
「失礼いたします」
 腰に手を回し、帯を巻きつける。その時、さりげなく彼女の体に触れて見たハジメは、その感触からおかしなことに気付く。
(ん……? あれ、この人もしかして……下着はいてない!?)
 薄い布地だからこそ、普通に下着を着ていればでるはずの下着の線が一切出ていなかった。
(もしかして……間違った情報を鵜呑みにしてるのか?)
 浴衣や着物の際、下着をつけないという話は、俗にいう都市伝説のようなもので、誤った情報だ。正確には普段身につけるようなブラジャーやショーツは避けるべきという話で、和装の下着は普通に身につける。
 温泉宿で働いているハジメはその情報を知っていた。
(……通りで、顔が妙に赤いはずだよ)
 わざわざ従業員に帯を巻いてもらおうとするなど、この女性は天然なのだろうという結論に達した。
 指摘するべきかとも思ったが、男にそんな指摘をされたら余計に恥ずかしい思いをさせてしまうのは自明のこと。
(……よし、流そう!)
 ハジメはそう決めて帯を巻く作業に集中した。
 決して眼福だからとかそういう邪な思いの上での行動ではない。
 彼女が体を震わせる度に、大きな胸が不自然に揺れる。
(あー、やっぱ上もか。おっ、ちらっと見えそう……)
 さりげなく目線をそちらに向けつつ、帯を結び切る。
「こんな感じでしょうか。きつくはありませんか?」
「は、はいっ」
 ガチガチに緊張しながらも、彼女はそう答える。ハジメは少し意地悪な気持ちになり、笑顔を浮かべて話しかける。
「お客様は浴衣がお似合いですね。体のラインも綺麗に出ていますし」
 正確にはで過ぎている、だがそこまでは言わなかった。
 褒められたからか、それともやっぱり体のラインがですぎていることに気づいて恥ずかしくなったのか、女性客は顔を真っ赤にして、頭を下げる。
「あ、ありがとうございました!」
 もう一着の豊かを抱えて逃げるように去って行く彼女を見送り、ハジメはため息を吐く。
(はー。眼福眼福……しかしそれにしても)
 カウンターの中に戻りつつ、ハジメは思う。
(いくら天然っていっても、ちょっとわざとらしい気もするな)
 ハジメはある可能性を考えて、馬鹿馬鹿しいと考えを改める。

(痴女か露出狂かもしれないなんて……お客様に対して失礼だよな)

 ハジメは気持ちを切り替えて、仕事に戻った。


露出旅行記 ~フロント編~ 終わり

露出旅行記 フロント編 5

「帯を、結んでくれませんか?」
 その要求を理解したとき、まずハジメが思ったのは、なぜということだった。
 そもそも浴衣の帯なんて適当に結べばいい。着物じゃないのだからそこまで厳密にやる理由は全くない。
 だからハジメはそこで「結び方は自由でいいんですよ」と答えればそれでよかった。従業員の対応としてはそれで十分だ。
 しかしハジメはその言葉を口にしようとして、寸前で思い止まった。
 これがこの温泉宿に良く来る加齢臭のする中年男性なら、そう応えることに躊躇うことはなかっただろう。
 だが、いまハジメの目の前に立っているのは、花も恥じらいそうな純真な女の子だ。名簿を見ているハジメには彼女の年齢が少女という年齢ではないことはわかっているが、少し童顔な彼女は女子高生にすら見える。
(……胸もでけーし、腰も細いし)
 彼女の連れである美人には及ばなくとも、及ばないというだけで彼女自身はかなりのものだ。
 そんな彼女の帯を結ぶなんて、棚からぼたもちのようなことを見逃す手はない。
(シフトは変わったばっかだし、いまのところ予約客が来る予定はない……)
 危険があるとすればすでに客室に通した客がフロントに降りてきたり、飛び込みの客が入ってくることだが、やろうとしていることはただ帯を結ぶだけだ。
 いくらでもごまかしは利くだろう。
 普段あまり動かないハジメの頭は、近年まれに見る高速回転をし、数秒でそこまでの答えを叩き出した。
「いいですよ、少々お待ちください」
 表面上はにこやかに、ハジメはカウンターから外に出た。
 その時、女性客はかすかに体を固くしたように見えた。


(や、やっちゃった……!)
 まさかこんなにスムーズに事が運んでしまうとは思わなかった。
 それを望んでいたのは確かだけど、断られるかもしれないという気はしていたのだ。だからこそ、あっさり受け入れられたことに若干の後悔を感じる。
 それでも、もはや引き返すことは出来ない。
(だ、大丈夫……触られたくらいじゃ、気付かれない……はず……)
 そう考えてはいても、男の人がカウンターから出て来て、近くに近づいてくるにつれ、私の胸は壊れそうなほど強く鳴り始めた。

露出旅行記 フロント編 4

 暇そうにしていたその人は、まるで一瞬で目が冴えたかのように目を見開き、こちらを見た。
 自分の格好が気になっているのは、その表情からいっても自明のことだった。男性の視線を真正面から浴びて、私はさらに顔が赤くなるのを感じる。
(落ち着いて……冷静に、自然にしてれば、だいじょうぶ……)
 一つ息を吐いて、私は心を落ち着ける。
 男性は衝撃から立ち直ったのか、営業スマイルを浮かべながら問いかけてくる。
「いかが。なさいました?」
「あ……」
 男の人に対して話しかけることに夢中になりすぎて、一瞬自分の目的を忘れていた。
 慌てて口を開く。
「あの、その……へ、へやに浴衣が、いっちゅく、」
 噛んだ。死にたい。
「その、一着しかなくて……」
「ああ、なるほど。当方のミスですね。申し訳ございません。すぐお持ちいたします」
 そう言って男の人はバックヤードのようなところに入っていってしまった。
 まず一つ目の課題をクリア。次は鍵を預けなければならない。
 私はそっと背後を振り返るいまのところ誰も来る様子はない。この調子で、誰もいないうちに全部済ませられればいいんだけど。
 そんなに時間がかからないうちに、男の人は戻ってきた。
「大変失礼いたしました。こちらをどうぞ」
 浴衣一式が私の前に差し出される。
 私はそれを受け取りつつ、代わりに持ってきた鍵を差し出した。
「すみません、連れと二人で温泉にいくので、部屋の金庫の鍵を預かっていただけませんか?」
「ああ、はい。いいですよ」
 これに関しては普通にやることだったので、特に緊張せずやり取りができた。
「きちんと、お預かりしますね」
 ここまでは、いい。
 あと課題は一つだ。
 私はそれを切り出す前に周囲の様子を伺った。これは相手が忙しいときには出来ないことだから、慎重にならないといけない。
 幸いと言うべきか、あるいは不運なことに、次のお客さんがやって来る気配はない。それを確認した私は、緊張で乾く喉を鳴らしつつ、男の人に向かって口を開いた。
「あ、あの……」
 男の人の視線が熱い。まさか気付かれているわけではないだろうけど、浴衣は元々薄い素材だし、気づかれている可能性もあるだろうか。
 私は考えても仕方ないことを考えていることに気付き、思考を無理矢理切り替えた。
「その、お願いします」
 私はその課題を口にする。

「浴衣の帯、結んでもらえませんか?」

露出旅行記 フロント編 3

 点野ハジメは、カウンターの中で暇を持て余していた。
 そもそも寂れた温泉宿を、会社が買い取って営業を続けているようなところだ。会社の絡みで客は増えたが、元々人が来なくなったことが改善されたわけじゃない。
 そう考えれば、彼が暇を持て余しているのも無理はないというところだろう。
(確かに毎日温泉に入りたい放題だし、景色はそこそこいいし、空気は美味いし……いいんだけどなぁ。刺激がないのが退屈すぎるぜ)
 会社の辞令でこの旅館に住み込みで勤めている彼は若く、そのため娯楽に飢えていた。そうでなくても、この旅館において彼がすることは客をもてなすことであり、それ以上のことはない。
 つまり必然、客が少なければやることは相対的に少ないわけである。
 ハジメは旅館の名簿を捲っていた。
(それでも今日はまだ多い方なんだよなぁ。210号室のご夫婦と、305号室の男性一人……402号室の兄妹に……505号室の女性二人か)
 確かめながら、彼はそれぞれの客の顔を思い浮かべた。
 そして、最後の二人を思い浮かべたところで、かすかに首を傾げる。
(そういや……この二人って、どういう関係なんだろう?)
 プライバシーポリシーに従って直接詮索する気など微塵もなかったハジメではあるが、気になるものは気になるのだ。
(姉妹……って感じじゃなかったよな。先輩と後輩っぽかったけど、それにしては年齢が離れすぎているしな……)
 今の時代、どんな繋がりでもあり得るため、ハジメは最初こそ気にしていたが、やがて意識を別の方向に切り替えた。
 美人すぎて近寄るのすら躊躇われるほど綺麗な女性だった。
(ああいう美女がこんなところにやって来るとはなあ)
 彼の認識でいうと、ああいう美人はもっといいところに行くものだった。実際、彼女くらいの美貌となれば、連れて行ってあげようという相手には事欠かないはずだ。
(それにしても、めっちゃ美人だったなぁ……)
 透けそうなほど白いワンピースに身を包んでいた女性のことを思い出す。確かもう一人の女性には『エミリさん』と呼ばれていたはずだ。
(もう一人の方は……)
 チューブトップにホットパンツという、妙に露出の高い格好をしていた女性のこともハジメは思い返した。
 そこに声がかけられた。
「あっ、あの……っ、すみま、せん……」
 蚊の鳴くような小さな声で、下手をすれば聞き逃してしまいかねなかったが、幸いハジメも仕事に意識を残していたので、気付くことが出来た。
「はい、どうされま……」
 思わず、彼は言葉を詰まらせた。
 なぜなら、カウンター越しに、たったいま思い出していた、女性客が妙に赤い顔をして、浴衣姿で立っていたからだ。

露出旅行記 フロント編 2


 社員旅行で露出行為をしていたと聞いて、私は自分の現状も忘れてエミリさんに聞いていた。
「……もしかして、エミリさんの会社って、エミリさんのこと……知ってるんですか?」
 我ながら妙な聴き方だとは思った。けれど、私の頭の中は混乱していて、それ以上いい聴き方が思いつかなかったのだ。
 エミリさんは苦笑して応えてくれる。
「いいえ。さすがにそういうわけじゃないわ。薄々気づいている人はいるかもしれないけど、表面上は極普通の勤め先と同僚よ」
 ほんとは全裸勤務とかやってみたいんだけどね、とエミリさんは残念そうに呟く。
 残念そうに出来ることなのか疑問だったけど、少なくともエミリさんは表面上は普通のOLとして働いているみたい。
「いっそ自分で会社設立して、露出ッ子ばかり集めた会社でも作れば……全裸勤務もその他もろもろも、簡単に……」
「え、エミリさん」
 とんでもないことを言い始めたエミリさんを慌てて制止する。この人はどこまで行こうというのだろうか。
「まあ、私が社員旅行で浴衣露出プレイした話はまた今度ね」
 それは私としても聞いてみたい話ではあったので、頷く。いまはそれより目の前の話だ。
 私はなんとか浴衣をはだけさせないように手で抑える格好を見つけ出し、いざフロントに行くことにした。
 その私を、入口までエミリさんが見送ってくれる。
「……エミリさん、外から見えちゃいますよ?」
 ドアは閉めているからいまは見えないけど、私が外に出る時に見えてしまう。もし通路を誰かが歩いていたら最悪だ。
「大丈夫よ。ここは階の隅っこだし、目の前の部屋に泊まっている誰かでも無い限りこの部屋の前は通りかからないはずよ」
「……それは、そうかもしれませんけど。じゃあ、私は行きますね」
「ええ、お願いね。私は……ここでオナニーでもして待ってるわ」
 恥ずかしげもなくそんなことを言って、エミリさんは入口のドアの前にM字開脚で座る。あけっぴろげな格好と言動に、見てるこっちが恥ずかしくなる。
 私はそっと息を履いて、ドアノブを握った。
「じゃあ、行って来ます」
「ええ、行ってらっしゃい」
 私は少し力を込めてドアノブを回し、ドアを引いて開く。昔ながらの分厚い木が使われているドアは、男の人にとってはそんなに大したことがないのかもしれないけど、私のような一般平均的な女性には少し重く感じられた。それは物理的な重さだけではなく、いまから露出プレイをしに外に出なければならないという心理的重さも関係していたのかもしれない。
 ともあれ、私は重い扉を開いて、廊下へと出た。残念なことに、じゃなくて、幸いなことに見える範囲に誰かが歩いている様子はなかった。 
 ドアを閉める直線、エミリさんはすでにオナニーを初めており、私は思わず急いで扉を閉めた。思わず勢いがついちゃったけど、優秀なサスペンションを使っているのか、喧しい音は立たずに済んだ。
「ふぅ……」
 私は深く溜息を吐く。ここからは一人の勝負だ。フロントまで行き、無事に鍵を預けて浴衣をもう一枚持って帰らなければならない。
 柔らかい絨毯の感触を薄いスリッパ越しに感じつつ、私はフロントへと向かった。


 フロントに辿りつくまでは、運よく誰とも会わなかったため、ドキドキはしたけど特に問題なくやってくることが出来た。
 その場所に着いた私は、フロントにいる従業員を見て、目がくらむような思いがした。
 なぜならエミリさんから言われていたもう一つの課題、それの発生条件が満たされていたからだ。
 まず、フロントにいる従業員が一人。特に忙しそうにするでもなく、帳簿のチェックをしているみたいだった。
 そして、次の要素が何より重要だ。

 フロントにいる従業員は、若い男性だったのだ。

露出旅行記 フロント編 1

 ただ、浴衣を着て鍵を預けに行くだけ。
 そう思って私はこちらの道を選んだ。
 だって普通に考えて旅館内で浴衣でいるのは普通だし、いくらノーブラノーパンだからと言って、浴衣の上からじゃそんなことはわからない。
 よほどのトラブルがなければ、そんな恥ずかしいことにはなりようがない。
 だからこそ。エミリさんは提案をしてきた。
「ドキドキしたいでしょ? だからね……」
 エミリさんは広げた浴衣を私の腕に通させながら、笑顔だった。

「帯、使わないで行ってみましょ?」

 普通、浴衣というものは前を合わせたあとで帯を締めて固定する。
 それをしなければどうなるか、一度でも浴衣を着た人ならばわかるだろう。
 勝手に前が開いて、御開帳してしまうのだ。
 必然、私はそれを手で抑えるしかない。手で抑えていれば大丈夫という言い方も出来るけど、もし仮に何気ない行動で手を離してしまったら、それが命取りだ。
 確かにそれはドキドキものだった。
 それに、フロントで鍵を預けてもう一枚浴衣を貰わなければならないということは、人と絶対に会話しなくちゃいけないということでもある。目の前に立たれた時、妙に思われる可能性はゼロじゃない。
 さらに『帯を使わないこと』以外にもう一つ課題を出された。それは場合によってはしなくてもいい課題だったけど……しなくてはいけなくなった時が怖い。
 やっぱり大人しく部屋で待っていればよかったかと、後悔した。けれどやると言ってしまった以上、エミリさんがそれを覆すことはしないだろう。
 私は鏡の前に立って、浴衣を不自然に見えないように着るにはどうしたら悩んだ。帯がないことに気付かれると、不審がられてしまう。腰に沿うように手を巻き付けることになるとは思うけど、果たしてそれで大丈夫だろうか。
 私が試行錯誤しているのを、エミリさんはニコニコと笑顔で見つめてきていた。
「……なんですか? エミリさん」
 恥ずかしい課題を出して来たエミリさんを、ちょっと恨めしい気持ちで見ると、エミリさんはむしろ楽しそうに笑みを浮かべた。
「うふふ。だってルミナちゃんの姿が、かつての自分と被るんだもの。そういえば私も、初めて浴衣で露出プレイをした時はそんな感じだったなぁ、って」
 エミリさんは当然ながらすでに温泉宿で露出していたみたいだ。
「その時は一人だったんですか?」
 つい、私はそう聞いていた。声が硬くならなかったかどうかが気になった。私以外の子と、エミリさんが同じようなことをしていたのではないかと、探りを入れてしまった。
 エミリさんはそんな私の気持ちに気付いているのかどうなのか、極普通の態度で応じてくる。
「いいえ、一人じゃなかったわ」
「そう、ですか」
 聞いてしまったことを思わず後悔したけど、エミリさんの続けた話の衝撃で後悔は全て吹き飛んだ。
「社員旅行の時にね。あの時はすっごく楽しかったわー」
「え……!?」
 私は思わずエミリさんの顔を見る。エミリさんは不思議そうな顔でこちらを見つめ返していた。
「しゃ、社員旅行で?」
「そう。社員旅行で」
 私なんかでは思いもつかない場所に、この人はいるのかもしれない。

露出旅行記 到着~入室 まとめ

『露出旅行記』シリーズの第零章『到着~入室』のまとめです。
続きを読むからどうぞ。

露出旅行 到着~入室5

 全ての所持品が金庫の中に仕舞われて、部屋には全裸の女が二人。
 その状況を頭で認識すると同時に、私は背筋に沿って湧き上がる何かをはっきりと認識していた。体が勝手に震えて、半開きになった口から掠れた吐息が零れて落ちる。
 視線を落としたら自分の身体を見てしまうから、私は少し上を向いたまま、湧き上がる感覚に耐えるしかなかった。
 不意に、エミリさんが顔を寄せてくる。その顔には笑顔が浮かんでいた。
「うふふ……ルミナちゃんったら。かわいい顔しちゃって」
 私はいまどんな顔をしているのだろう。きっとだらしのない顔をしているのだろうけど。
 そんな私に、エミリさんは唇を合わせて来た。この半年の間、特に気分が昂ぶった時に行っていることではあったけど、大抵私が全裸でエミリさんは服を着ていることが多かったから、いまみたいに二人とも全裸で行うことはなかった。エミリさんが身体を寄せてくると、エミリさんの熱がはっきりと伝わってくる。
 私はドキドキする胸の鼓動が、エミリさんからも伝わって来て、少し安心した。エミリさんだって緊張するし、興奮している。人の心臓の音を聞くと落ち着くというのは本当だった。
 ドキドキするのは変わらないけど、悪い緊張がほぐれて行くのを感じた。
 エミリさんは私の身体を包み込むようにして抱きしめつつ、唇の中に舌を入れて来た。男の人とディープキスをしたことのなかった私は最初にされた時こそ驚いて引き剥がしてしまったものだけど、いまは余裕を持って受け入れることができた。余裕があるといっても、エミリさんの舌は浅いところを左右するだけで、本当に深いところには入ってこない。それはエミリさんが気を使ってくれているのだということだとさすがにわかる。
 エミリさんはこういうテクニックを誰として習得しているのか、それは少し気になることだった。まあ、エミリさんくらいの人になればいい寄ってくる男性には事欠かないだろうし、もしかすると私みたいな女の子との関係があるのかもしれない。
 聞いてはいないけど、エミリさんがこういうことをする相手は私一人とは限らない。私に取ってはエミリさんだけなのだから、そこに若干の不公平を感じなくはなかった。
 でもそんな子供みたいなことをいうわけにもいかず、私はなるべく気にしないように努めながら、せめてもの意思表示として、私の中に入ってこようとするエミリさんの舌に向かって自分の舌を伸ばす。
 ほんの少し、エミリさんが驚いた気配がする。それはすぐに優しい愛撫に変わった。
 ひとしきりキスを終えると、エミリさんはその手にしていた金庫の鍵を示す。
 その笑顔は、相変わらずだった。
「ルミナちゃん。相談があるんだけど」
 見つめ返す私に対し、エミリさんは笑顔のまま言う。
「この鍵、フロントに預けちゃおうと思うの」
「……え?」
 わざわざ預ける必要があるのだろうか。少し疑問に思った。
「だって、手元にあったらいつでも開けられちゃうじゃない?」
「それは……そうかもですけど……」
 特に反対する気は起らなかった。どちらにせよ、主導権を握っているのはエミリさんであり、私の立場からすれば鍵が手元にあろうとなかろうと状況的に大した差異はない。
「預けるのは、別に構わない……と思います」
「じゃあ、決まりね。浴衣を着ていきましょ」
 そういってエミリさんは押入れを開けた。そして、驚愕の事実を口にする。
「あら? 浴衣が一組しかないわ」
「え?」
 私は慌ててエミリさんの手元を覗きこむ。そこには確かに一組しか浴衣がなかった。
「仕方ないわね……鍵を預けるついでに、浴衣ももらいましょう」
 そこまで行って、エミリさんはふと、思いついたというように手を打つ。
「ねえ、ルミナちゃん」
「……な、なんですか?」

「これを着て鍵を預けに行くのと、ここで裸で待つの……どっちがいい?」


続く

露出旅行 到着~入室4

 最後のショーツも脱いでしまうと、一人だけ整然とした和室で全裸になっている図になり、正直変な気分だった。
 エミリさんに脱いだそれを渡す行為すら恥ずかしい。もちろんエミリさんは全く動じずにそれを受け取り、金庫の中に入れてしまった。
 私は思わず浴衣が収められているはずの押入れを見るけど、エミリさんが声をかけてきた。
「じゃあ、次はルミナちゃんが私を見ててね」
 そう言われてしまうと、私も見ないわけにはいかない。エミリさんに代わって金庫の前に正座する。別に正座しなくちゃいけないわけじゃなかったけど、さっきのエミリさんがそうやって座っていたこともあるし、なによりいまの格好でそれ以外の座り方は選びようがなかった。
 胡座をかいて座るなんてそもそも論外だし、体育座りもおかしい。女の子座りはあそこが畳に触れてしまいそうだし、お尻をつけて座る座り方がそもそも論外だ。
 必然、正座になる。
 胸を腕で隠しながら私はエミリさんの様子を見つめた。
 エミリさんはワンピースを脱ぎ始めたけど、それは複雑な編み込みを解かないと脱げないようになっていた。露出っ子であるエミリさんが着るにしては脱ぎにくそうな服だなと思ってはいたけど、まさかこのためだったのだろうか? エミリさんなら十分ありえそうだ。
 脱ぐまでに時間がかかるということは、私が全裸で待つ時間も長くなるということで、私は落ち着かない気分のまま、エミリさんが服を脱ぐのを待った。落ち着かない気分ではあったけど、それは同時に私の気分を盛り上げてくれる時間でもあった。じわじわと空気が自分の身体を撫でて行くのを感じる。私は胸を隠していた腕を、恐る恐る離してみた。その瞬間、頂点を掠めて空気が動いて思わず肩が跳ねる。それが気持ちいいと認めるまでに数秒の時間を有した。
 やがてエミリさんが編み込みを解いたワンピースを足元に落とす。それだけでエミリさんの輝く裸身が露わになった。はっきり言われたわけではなかったけど、やっぱりエミリさんはワンピース意外何も身につけていなかった。そんな状態で、よくあんなひらひらしたワンピースを着ていたものだと感心してしまう。相変わらず、エミリさんのレベルはいつも私の一歩先を行く。
 エミリさんは床に落ちたワンピースを拾い上げ、私に向けて差し出してくる。私はそれを受け取り、なるべく綺麗に畳んで金庫の中に入れた。
「オッケーね」
 エミリさんが部屋の机の上から一本の鍵を取ってくる。金庫の鍵だ。
「うふふ。こうやって服をしまっちゃう時はいつもドキドキするわね」
 そう笑いかけて来るものだから、私もそのドキドキを実感してしまった。心臓が早鐘を打ち始める。
 金庫の扉がしまり、携帯も財布も、着ていた服も、全てがその中に閉ざされる。
 それはいつもの日常を分断し、これから始まる露出旅行に切り替わる儀式のようだと私は思った。
 扉がしまって、鍵が回される。

 がちゃん、と鍵のかかる音が酷く響いたように感じた。

露出旅行 到着~入室3

 いまこの場で服を脱げということは、その服も一緒に金庫の中にしまってしまおうということだろう。意図はすぐわかったけど、かといってすぐに行動に移すことはできなかった。
 私が着ているのはこのチューブトップとホットパンツ、その中に履いているショーツくらいのもので、他の服は持って来ていない。それは、これを脱いでしまえば着る物がひとつもなくなってしまうことを意味している。
 確かに今回の旅行の目的は露出だし、それなりのことをするんだと覚悟もして来た。けど、まさか日程全てで全裸生活をするほどの覚悟はなかった。
 ドキンドキンと心臓が音を立ててなっている。耳のすぐ傍に心臓が来ているみたいだった。
 エミリさんは優しいながらも含みのある笑顔を浮かべている。
「ルミナちゃん」
 不意に、エミリさんが口を開いた。なにを言われるのかと、自然と背筋が伸びる。
「浴衣もあるから、ずっと裸でいなくてもいいのよ?」
 思わず、目を見開いた。言われてみれば、確かにそうだ。こういう旅館には必ずそういうものが備え付けられている。その存在をすっかり忘れていた。
 エミリさんがいたずらの成功した子供のような笑顔になる。
「ルミナちゃんがずっと裸でいたいっていうのであれば止めないし、付き合うけど……まだ早いんじゃないかしら?」
 さらっと付き合うけど、なんて言えるところにエミリさんのレベルを感じる。
 私は真っ赤になっているであろう顔を左右に振った。
 エミリさんは全てわかっていると言わんばかりの笑顔で、かすかに小首を傾げて私を促す。
 私は意を決して、身につけている服を脱ぎ始めた。
 まずはホットパンツ。布が覆っていた面積はそんなに多くないはずなのにそれを脱いでしまうと急に心細く感じるのだから不思議なものだ。下着姿で露出は結構やってきたけど、なかなか慣れない。エミリさん的には慣れない方が可愛くていいし、長く楽しめるじゃらいいという話だったけど……私もいいかげん少しは慣れたいものだった。
 さらにチューブトップをずらして脱ぐ。ブラジャーは付けていなかったから、すぐに裸の胸が空気に晒された。涼しい外気が胸に触れてきて、びくりと肩が震えてしまう。
 そんな私の様子を、エミリさんはなにも言わずにニコニコとした笑顔で見つめてきている。
 その視線に若干の居心地の悪さを感じた。
「エミリさんは、脱がないんですか?」
「あとで脱ぐわ。いまはルミナちゃんを見ていてあげたいから」
 さらりと流されてしまった。
 手渡したチューブトップを、エミリさんが金庫の中に入れる。徐々に追い込まれて行く独特の感覚があった。これがくせになるとエミリさんは言うけれど、私はまだそこまでの境地に達していない。
 いつか、私にもわかる時が来るのだろうか。
 そしていよいよ最後のショーツに手をかける。

露出旅行 到着~入室2

 辿り着いた旅館は、風情のある感じの、古い旅館だった。
 単純な旅行なら素直に喜んだところだけど、いまの旅行の目的からするとそれは必ずしも喜ばしいことじゃない。こういう旅館ではお客さんのことを逐一見ているような印象がある。
 大丈夫なのかとエミリさんを窺ったら、エミリさんはいい笑顔を浮かべていた。
「大丈夫、ぬかりはないわ。ここは風情があって昔からある旅館だけど、事業不振が原因で、新鋭の旅館管理会社が全部買い取ったの。だから看板こそ昔ながらのそれだけど、管理している人も勤めている人もチェーン店の人たちなのよ」
 なるほど、それなら大丈夫かもしれない。
「まあ、わざわざ遠くまで来たんだし、ちょっとくらい見られても大丈夫よ」
 朗らかな笑顔で言い切るエミリさん。私はそうなった時のことを考えて思わず顔が熱くなった。


 通された部屋は、建物の中で一番高い階で、その見晴らしは最高だった。和室はかなり広くて、ゆっくりするには最高の部屋だ。
 部屋に入って早々、エミリさんはまるで子供のように、部屋の隅から隅まで歩き回る。
 エミリさんは私より年上だけど、思わず微笑ましく思った。
 そうしている間に、一通り部屋を歩き回ったエミリさんは、満足したように頷く。
「うん、大丈夫そうね」
「なにが、ですか?」
「過度に気にする必要はないんだけど、一応盗聴器とかカメラが隠されていないか調べてたの。個人情報が握られている状況で映像とか残されるのは嫌でしょ?」
 あっさり口にされた言葉に、思わず目を見開く。
「あとは、どの位置にいれば外から見えるかとか、そういう視線の確認ね。これはあとで活用するから楽しみにしておいて?」
 綺麗にウインクをして見せるエミリさん。
 私は露出のために気を配ってくれているエミリさんに感謝すると共に、さっき失礼なことを考えたことに恥じ入った。
 エミリさんはやっぱり、頼りになる先輩だった。
 最初の確認が終わったらしいエミリさんが、私に向けて手を伸ばす。
「とりあえず、ルミナちゃん。荷物をしまっちゃいましょうか」
「……あ、はい」
 荷物といっても、最低限の物を持てる手提げ鞄しか持っていない。それを渡す。
 エミリさんも唯一の持ち物である首から下げる定期入れを外して、私のカバンと一緒に、部屋に備え付けてある金庫の中に入れる。
 そして、私の方を見て笑顔を浮かべた。その笑顔にぞくりとするものを感じた私の感覚は狂ってはいなかった。
 エミリさんは私に向かって、こう口にしたからだ。

「ルミナちゃん、服も脱いで?」

露出旅行 到着~入室1

 そこは、山間の小さな村だった。
 過疎に悩んでそうな場所だったけど、隠れた名泉などの観光資源には事欠かないため、そこまで追い詰められていると言うわけでもなく、そこそこ人も訪れていて、それなりの活気に溢れた場所だった。
 最寄りの大きな駅から一時間ほど揺られたバスから降り立った私は、財布や携帯など最小限の荷物だけを持った状態で、息を吐いた。
 隣で、私より遥かに荷物の少ないエミリさんが大きく身体を伸ばす。清楚な薄手のワンピースに包まれた豊満な体つきが露わになっていて、見ている方が思わず赤面してしまう。
「はぁー。気持ちいいわねえ、ルミナちゃん」
 ワンピースの色は白だったから、日光に透けてしまいそうでもあり、かなり危うい感じだった。それが似合っているのだから、エミリさんは本当に美人だ。
「そう……ですね、エミリさん」
 エミリさんの服装に比べて、私の服装はまだ大人しい方だった。ただし、エミリさんの薦めで、太ももまでばっちりあらわになっているホットパンツに、チューブトップだから肌の露出度はエミリさんよりずっと多い。かなりの視線を感じてしまって恥ずかしかった。
 それはエミリさんも同じはずだけど、エミリさんがいまさら視線くらいで動じるわけもない。
「さっそく宿に向かいましょ」
 私とエミリさんは、旅行に来ていた。エミリさん考案の旅行だ。
 それは当然、いろいろなところで露出することを視野に入れた、露出っ子旅行である。


 半年ほど前、私はある公園で露出中のエミリさんに出会った。
 その時に一緒に露出しないかと誘われて、一度は拒否したものの、結局私は露出の魅力にとりつかれてしまった。
 それからエミリさんと一緒に時に露出のサポートをしあったり、一緒に露出したりと、順調に露出っ子としての仲を深めて行っていた。
 そんな中で今回エミリさんが提案して来たのが、露出っ子旅行だ。三泊四日というそれなりに長い期間、露出をしまくろうというのがこの旅行の趣旨であり、まだ全裸で人前に出ることに抵抗のある私のステップアップが主な目的なのだという。
 一般的な価値観から言うと、それはステップアップというべきではないのだろうけど。どう考えても堕ちてるし。
 ともあれ、露出っ子の先輩であるエミリさんに従って、今回の旅行に踏み切ったというわけだった。
 果たしてこれからどんな露出と羞恥が待っているのか。
 いまでさえ、私の心臓はドキドキと音を立てて鳴っていた。それが緊張のせいなのか、それとも期待のせいなのかは、いまはまだ考えられなかった。
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