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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

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露出っ子倶楽部『夏編』4

 ゆっくり扉を開ける。
「どもー。ハンコを……?」
 中途半端なところで、配達員の声が不自然に途切れた。
 その様子に、気づかれてしまったのではないかとミサトは緊張する。それでも詰まらないように、なんとか言葉を絞り出す。
「あ、あの… …ごめんなさい。いま、ちょっとひどい格好だから……」
 体をドアの影に隠しながら、ミサトはそう言い訳を口にした。これがミサトの考えた方法だった。
 酷い格好をしているという大義名分を持って、ドアの影に身体を隠す。
 それなら、体を隠している理由になるし、全裸であることに変わりはないのだから、会則に反することにもならない。
 もちろんなにか一つ間違えば、配達員の前に全裸を晒してしまう危険は変わらない。
「ああ、大丈夫ですよ」
 配達員は、軽い調子で答え、話を進める。
 それに応じながら、ミサトは足が震えるくらいに緊張していた。声が震えなかったのは奇跡に近い。
(うぅ……気づかないでよ……?)
 そう思いながら、ミサトはなんとか荷物のハンコを圧し、ようやく配達員が去るところまで話を進めることができた。
「それではー」
「あ、ありがとうございました」
 配達員が去っていくのを見送ったミサトは、大きなため息を吐きながら、ドアの影にへたり込んだ。
 その際、むき出しのお尻に床の冷たさを直に感じてしまい、思わずミサトの体が跳ねる。
「ひゃっ!」
 思わず上がった声を抑えるため、ミサトは口を手で覆う。覗き穴から外を窺う。ちょうど配達員の男が廊下の角を曲がって去っていくところだった。
 最後の瞬間、ミサトの方を見たような気もしたが、戻ってくることはなかった。
 ミサトはなんとか訪問者を凌ぎきったことを悟り、ふぅ、ともう一度深く溜息を吐く。
「あぶなかったぁ……」
 安堵に満ちたその言葉は、ミサトの本心だった。
 だが、ミサトは今回の剣で不意の訪問者に対してもなんとかなることを理解していた。
 本当は露出っ子として堂々と裸で応対するべきかとも考えたが、妙な噂が立つことや、それによって生じる危険を考えると、自分の身を守るためには仕方ないと美里は思い直す。
 ミサトは配達員が残した荷物を回収するべく、慎重に外の様子を窺う。
 ゆっくりと扉を開き、玄関から一歩外に踏み出す。
(まったく……誰からなの? ああ、お母さんか)
 遠くで暮らす両親からの荷物だった。一人暮らしの娘を気遣ってくれるのは嬉しく思うミサトだが、今回に関してだけは迷惑だと感じる。
 勝手な想いであることはミサトも自覚していたため、見当違いの恨み事はそこそこに、胸に抱える大きさの荷物を持ち上げる。

 そこに、隣の部屋に住む男性が通りかかった。

露出っ子倶楽部『夏編』3

 返答があったのに、中々扉が開かない。
 風の通らない廊下にじっと立っていると、じわじわと暑さが伝わってきて、少し苛立ちが募る。
(……たくっ、さっさと受け取ってくれよ)
 まだ回らなければならないところはたくさんある。早くしないと非常識な時間帯になってしまいかねない。そうなるとさすがに問題になる。
(チャイムに出た以上、再送の手続きをするわけにもいかないしなぁ)
 配達員は苛立ちを抑えながら、中の反応を待つ。
 そして、ようやくドアの鍵が回った。
(やれやれやっとか……)
 胸の中でそう呟きながら、営業用の笑顔を作り、抱えていた荷物を持ち直す。
「どもー。ハンコを……?」
 そこまで言いかけて、配達員は妙なことに気づいた。扉は確かに開いたのだが、ほとんど幅を開けていないのだ。ほんの少し開けた隙間から、女性の顔だけが覗く。そのあからさまに警戒されている様子に、配達員は少しの不快感を覚えた。
(む……確かに若くて可愛いけど、そこまで警戒しなくてもいいだろ……こっちは仕事なんだよ)
 もちろんそんなことを口に出したりはしない。だが、そう思ったために一瞬次の言葉が継げなかった。
 そこに、彼女が言葉を挟む。
「あ、あの……ごめんなさい。いま、ちょっとひどい格好だから……」
「ああ、大丈夫ですよ」
 なんだそうかと配達員は納得する。おそらく相当気の抜けた格好をしていたのだろう。ひょっとすると下着姿だったりするのかもしれない。
 そう思うと単純なもので、配達員の気分は元に戻った。あわよくばちらりとでも見えないかと期待してしまうのは男の性だ。
「ハンコをお願いします」
「は、はい」
 女性は腕だけを伸ばして、ハンコを押した。
 その際、ちらりと女性の肩口のあたりまで見えた。素肌がむき出しになっているのを見て、自分の予想が当たっていたことを知る。
(眼福眼福……)
 配達員は満足しつつ、荷物を見せる。
「荷物はどうしましょうか?」
「あ……えっと、脇に置いておいてください」
「わかりました」
 荷物を置く際、こっそり彼女の方をみやる。ドアの隙間からチラチラとしか見えなかったが、肌色がちらちらと確認できた。
 ひどい格好というのは、相当なものだと推測できた。
(これ、むしろ全裸なんじゃねえの? いや、さすがにねーか)
 そう心の中で呟きつつ、配達員は挨拶して、その場を離れる。
 廊下を曲がる寸前で振り返ってみたが、さすがにすぐ彼女が出てくることはなかった。
(ちぇ…………さて、次々……っと……)
 次の配達先のことに意識が言って、その女性のことはすぐ忘れてしまった。

露出っ子倶楽部『夏編』2

 全裸生活を初めて三日。
 ミサトは相変わらず家の中では常に全裸で過ごしていた。
 暑い夏だけはあって、全裸でいることは苦にはならない。むしろ快適なぐらいだった。
(この調子なら、普通に夏を過ごせそうかな)
 考えすぎだったかと思ったくらいだった。彼女の家を訪れる者はなく、特に問題なくその数日は乗り越えられていた。
 しかし、彼女はそれこそが倶楽部の目論見であったのだとすぐに知る羽目になる。


 ある日の夕方、そろそろ夕食の準備を始めようかと思っていたミサトは、突然鳴り響いた玄関チャイムの音に、心臓が飛び出そうになった。
(えっ、あっ、うそっ)
 特に誰かが来るという予定はなかったはずだった。宅配便の可能性が頭をよぎったが、なにか頼んだ覚えはない。
 再度チャイムが鳴らされ、ミサトは条件反射的にインターホンを取ってしまった。
 願わくばどうでもいい勧誘などであればいいと思って。
 しかし、インターホンの向こうから聞こえてきたのは、彼女の期待を完全に裏切る言葉だった。
『宅配便でーす』
「あっ、はいっ」
 思わずそう答えてしまったミサトは、いよいよ焦った。
(うわぁああああ! ど、どどどうしよう! なにか羽織る? いえ、そんなことしたら……)
 会則を破ることになってしまう。そもそも、露出っ子倶楽部ではそういうことができないように、シーツやショール、コートなどに関しては厳しく管理するように定められていた。ミサトはそれに従い、そういったものを奥まったところにしまい込んでいて、いますぐ取り出すことはできない。
(……う、うぅ……まずい……)
 宅配便である以上、いま無視したところで結果は変わらなかっただろう。
 しかし、何か対策が取れていたかもしれないと思うと、そうすれば良かったという気持ちになる。いまからまた後で来てもらうわけにもいかない。
 ミサトは意を決する暇もないまま、急いで玄関へと向かった。
(さっきの……男の人の声だったよね……)
 男の人。
 まさかそんなことはありえないと思いつつも、ミサトの頭には最悪の想像がよぎってしまう。

 荷物を受け取るためにドアを開けたミサト。
 ミサトが裸であることに気づいた宅配員は、一瞬の隙をついて、無理矢理家の中にあがりこみ、ミサトを押さえつける。
「真っ昼間からこんな格好しやがって……誘ってるんだな?」
 必死に抵抗するものの、状況的に強く否定することもできず、ミサトはそのままなし崩し的に犯されて……

 ミサトは玄関扉の前に立った。まるでAVの企画物のような情景が頭に浮かんでいたことに気づき、ミサトはその顔を赤くする。
(だ、大丈夫……相手は仕事中なんだから……そんな、AVみたいなことには……普通、ならない)
 そう信じることでしか、ミサトは平常心を保てなかった。
 一枚の扉を挟んだだけの距離に、見知らぬ男性がいる。
 そんな状況で自分が全裸であるという事実が、ミサトは信じられなかった。頭の中では後悔が渦巻いている。
 どうしてこんなことを初めてしまったのか、どうしてもっと考えて行動しなかったのか、自分で自分を責める言葉がいくつも湧いてくる。
 ドアの鍵を開ける。ミサトは見られることを覚悟して、ドアノブに手を伸ばし……開ける寸前、あることを思いついた。
 うまくすれば、この絶望的な状況をしのぐことができる。
 そう考えたミサトは、さっそく考えた内容を実践に移した。

露出っ子倶楽部『夏編』1

 露出っ子倶楽部の会則には、季節ごとに色々な規則が記されている。
 夏場の服装に関しても、もちろん定められている。ただしそれは、服装と呼べるかどうかは微妙なところだ。
 なぜなら。
「『夏場、基本は全裸。宅配便なども含む』……か」
 露出っ子倶楽部の会則を見ていたミサトはそう呟いた。
 いまさらながら露出っ子倶楽部の会員になったことを少し後悔し始めていた。
「さすがにこれは結構きついかも……」
 まさかこんな会則が最初から課せられるとは思っていなかった。
「……家の中なら……できるけど……人がきちゃったら……でも……」
 一人暮らしのミサトの家に訪れる人はそういない。地元も離れているから急に友人が訪ねてくることもない。
 宅配便もめったにくることはない。そういう注文も出していない。
 冷静に状況を判断したミサトは、大丈夫だと考えた。
「……とりあえず……やってみようかな」
 ミサトは勢いをつけるためにもそう呟き、さっそく服に手をかけた。
 彼女はすでに何度か露出プレイを経験している。それは夜の公園だったり砂浜だったり、人気のない場所に限られていた。
 家の中で裸になることは自慰のときいつもそうなため、珍しくはない。
 だからこそ、あっさり服を脱ぐことはできた。
 しかし、これから夏が終わるまで家で服を着れないかと思うと、急にミサトの心臓は早く鳴り響き始めた。
(ふぅ……まあ、でも洗濯物が減ると思えば……)
 そんなくだらないことを考えて気持ちを紛らわせなければならなかった。
 裸になったミサトは、さらに会則に目を通していく。
「……『但し、危険を感じるときは例外的に服を着てもいい』? 危険……ってなんだろ」
 露出っ子倶楽部の目的として、見つかりそうになることが危険という風には考えないはずだ。それゆえに奇妙に思ったミサトは、その危険の内容を詳しくみる。
「……ええと……あ、あった。『補足:危険とは、調理中などに油が跳ねることを指す』か。ああ、なるほどね……つまり料理する時はエプロンをつけてもいい、ってことね」
 そういう意味であればわかる。
 露出っ子にとって肌は大事にするべきことだ。見せるために綺麗な状態を保たなければならない。
 全裸生活はそれを常に意識する状況を作り出す意図もあるのだから。
 ミサトは改めて自分の体を見下ろす。普段は服の下に隠されている肌がすべて露出している。
 陰毛もすべて剃っているため、彼女の体を隠すものはいっさいなくなっていた。
(これを……三ヶ月……)
 ミサトは改めてそれを意識し、普通とは違う意味で熱くなる夏になりそうだと思った。

作品紹介:『露出系魔法少女 ラブリィ☆リリィ』

久しぶりに露出ものの作品の紹介をします。
今回の作品は正直先にやられてしまったか……と思う内容です。
私も書きたかった!^^

露出系魔法少女 ラブリィ☆リリィ
露出系魔法少女 ラブリィ☆リリィ

この作品は、露出系魔法少女の話です。
変身中に動けなくなって凌辱されるとか最高だと思います。いえ、正直このネタは考えていたんですよ。変身中に魔法少女が攻撃されて、衣装が構築されないまま、全裸で戦わなければならなくなる……みたいな。しかしまさかもろに動けなくなるという設定にするとは……これにはさすがに脱帽でしたね。
衣装からして痴女御用達のエロ衣装ですしw これは契約しちゃった彼女が可哀想で仕方ないです。(いいぞもっとやれ)

このサークル様は定期的に良質な露出物を提供してくれるのが嬉しいですね。
今後の作品にも期待です。

追記に大きな画像を貼って置きます。
[ 2014/07/27 10:43 ] 紹介 作品など | TB(0) | CM(0)

露出旅行記 505号室編 まとめ

『露出旅行記』シリーズの第一章別ver『505号室編』のまとめです。
続きを読むからどうぞ。

露出旅行記 505号室編 6

 人生が終わった。
 私はそう絶望して、そして同時に、絶頂していた。どうしてだかわからないけど、その時の私は感じてしまっていた。
 勝手に身体が跳ねて、不自由な身体で、触れられてもいないのに、感じて、絶頂していた。
 入って来た人がどんな反応をしているかもわからないまま、視界が真っ白になって、私はひたすら感じていた。声をあげなかったのは奇跡だったと思う。
 慌てた様子で近づいてくる足音で、ようやく我に返った私は、目の前に来ていた人の顔を見て、余計に赤面する羽目になる。
「だ、だいじょうぶ? ルミナちゃん」
 入って来た人、それは従業員さんではなくて、エミリさんだったから。
 私は完全に他人に見られたと思っていたから、その事実が一瞬信じられなかった。これは私の脳が勝手に都合のいいように置き換えているんじゃないかとさえ、思ったくらいだ。
 だけどその人は確かにエミリさんで。
 私は別の意味で恥ずかしくて死にたくなった。
「……ええと、とりあえず、起こすわね」
 エミリさんが私を座イスごと起こしてくれる。私はさっきまでと同じ体勢に戻されながら、恥ずかしさで顔があげられず、口も聞けなかった。
 そんな私の様子を見て、大体の予想はついたのか、エミリさんがいつものような笑みを浮かべる。
「ふふふ。その様子だと、私の仕掛けたお楽しみを十二分に楽しんでくれたようね?」
「……っ」
「でも、まさかルミナちゃんがひっくり返るとは思わなかったわ。その辺りは迂闊だったわね……次回からの反省点にしないと」
 エミリさんは私を見て、また笑った。
「ところでルミナちゃん、気付いていると思うけど……」
「……?」
「あとで座イス、拭きましょうね」
 そう言われて私は、自分が流した愛液によってベトベトになっている座イスのことを思い出し、また赤面することになった。
 そんな風にして、この旅行で最初の露出プレイはなんとか無事に終わった。

 けれど、これがまだほんの序の口だということを、私はそれから何度も痛感することになる。


露出旅行記 ~505号室編~ 終わり

露出旅行記 505号室編 5

 そんなに大きな音はしなかったと思う。けども、どちらにしても気付かれたことに変わりはなかった。
「お客様? 大丈夫ですか?」
 幸い、すぐにこちらが見える位置にはいなかった。心配そうな声が、入口の方から飛んでくる。
 私はさっきにも増して跳ねまわる心臓を堪えつつ、なんとか従業員に向かって声を張った。
「だ、だいじょうぶです!」
 声がところどころ裏返って、変な声になったけど、そんなことに構っていられない。とにかく彼女がこちらに来ないように、取り繕うしかなかった。
 声で安心させられなかったのだろうか。従業員さんがこちらを窺っているのがわかる。
 私は緊張で乾く喉に唾を呑みこみつつ、相手の動向を窺う。潰れたカエルみたいな恰好でひっくり返っているいまの姿を見られたら、言い訳なんて立たない。というか、そもそも恥ずかしすぎて死ねる。
 彼女がこちらに来ないことを祈る。
 そして私は、そもそもの間違いに気がついた。
「……では、すぐ換えの枕をお持ちしますね」
「はひっ!?」
 思わず声が裏返る。従業員さんが去っていったけど、私は欠片も安心なんて出来なかった。
(戻ってくる……戻ってきちゃう……!)
 私はすっかり忘れていた。彼女はそもそも枕を換えに来たのだから、当然換えの枕を持って来るに決まっている。
 普通ならその時間が出来れば、体勢を立て直すのくらい簡単だ。けれども、いまの私は拘束されている状態。
 次にあの従業員さんが部屋に入ってきたら、終わり。
(え、エミリさーん! 助けてぇ!)
 私はなんとか身体を起こせないかどうか試してみたけど、ただでさえ不自由な状態でそこから身体を起こすのは不可能だった。横に転がれたら、と思っても帯は足を引っ掛けて開脚状態で固定しているから、あおむけからうつぶせに戻ることも出来ない。
 エミリさんが少し前に教えてくれたことを思い出す。
 拘束露出の嵌り。プレイの失敗。
 そうならないように気を点けようとエミリさんに言われていたのに。
(みられちゃう……みられちゃうよぅ……)
 私は泣きたくなりながら、なんとか帯が緩まないかとやってみたけど、すっかり結ばれた帯は緩む気配すら見せない。

 無様な格好で悪戦苦闘する私の耳に、ドアが開く音が響いた。

露出旅行記 505号室編 4

 高く鳴り響く心臓の音を聞きながら、私はどうすべきか考える。
 動揺と混乱する頭ではろくな考えが出るわけもなく、私はろくな考えもなしに口を開いていた。
「……い、いえ……あの……」
 とにかく、どうしてその人がこの場所にいるのか聞かなければならない。
 そう聞きたかったけど、声は形になってくれなかった。
 相手は私がいま起きたと思っているのか、続けて声をかけてくる。
「お連れ様に、枕の具合が悪いから変えて欲しいと……」
 その言葉を聞いて、この状況がエミリさんの計らいであることを知る。
(何考えてるのエミリさん……!)
 もしちょっとでもこっちに来られたら、気付かれてしまうのに。こんな変態プレイをしているなんて知られたら、それこそ旅館から追い出されてもおかしくない。
 毎度思うことではあるけど、エミリさんはギリギリを攻めすぎだと思う。
「そ、そう、だったんですか……っ」
 でも、だからこそエミリさんの思惑通り、私はさらに興奮が高まるのを感じていた。相手はまさか私が全裸であるなんて思っていないだろう。真面目に仕事をしに来ているだけだ。
 そんな人の傍で、私は全裸でしかも軽く縛られてさえいる。
 この背徳感と興奮はこういう露出をやったことのある人にしかわからないだろう。
 従業員さんは私の状況に気付かないまま、おそらくエミリさんのただの口実であろう枕の問題を探しているようだった。
「具合の悪い枕ですが、どれのことなのでしょう?」
「そ、それは……えっと……」
 どう応えるべきか、私は本気で困った。具合の悪いも何も、別にそういうものがあるわけじゃないだろうからだ。
 迷っている暇もない。従業員さんが枕を持って私の方にやってこないとも限らないからだ。
「両方、です。両方、換えてもらえませんか?」
「両方……ですか? かしこまりました」
 どう見ても異常は見当たらなかっただろう。けど、お客さんがいうからには従うしかない。
 少し申し訳なくおもいつつも、これでなんとか槍過ごせたと少し安堵した。
「では、失礼いたします」
 足音が遠ざかっていく。音からして恐らく入口のところまで移動したようだ。
 私は気付かれずに済んだと、安心して背もたれに体重をかける。
 それが、よくなかった。
 座イスはしっかりした作りではあったけど、残念ながらその体重移動に耐えられるような仕組みはしていなかった。
 もっというなら、私が中途半端な体勢だったせいで、重心がおかしくなっていたこともあるんだと思う。

 あっ、と思った時にはすでに遅く、私は座イスごとひっくり返ってしまった。

露出旅行記 505号室編 3

 あまりの動揺で心臓が止まりかけた。
 いや、数秒くらいは止まっていたかもしれない。それくらい衝撃だった。
(えっ、えっ、どうして?)
 エミリさんが帰ってきたのかと思ったけど、いくらなんでも早すぎる。それに、エミリさんならノックする必要なんてない。
 そういえばエミリさんが出て行った時、鍵を回す音はしていなかった。つまり、エミリさんは鍵を開けっ放しで行ったということだ。
 だから、当然誰かが入ろうと思えば、入れる。
 ガチャリ、とドアが開く音がした。私は混乱する頭を抱えながら、これがエミリさんであることを祈る。エミリさんであると信じたかった。
 こちらから声をかけるべきか、それとも声をあげずにいるべきか、それすらわからない。
 ミシッ、ミシッと歩く音。この部屋は和室だから、その足音からは特徴が読み取れない。これがもしフローリングの部屋だったら、裸足のエミリさんの足音はよくわかったはずだ。
 近づいてくるのか来ないのか。それにまずは集中する。
 足音は私の方には来なかった。その時点で私は嫌な予感をさらに覚えた。まさか、泥棒だろうか。泥棒だとしたら、大変だ。
 全裸で、しかも抵抗出来ないように縛られた私がいることに気付いたら、それこそ最悪の結果さえ予想出来る。こんな格好では襲われた時に助けを呼ぶことも出来ない。
 いいように犯されるだけ。
 その想像は、思った以上に私に衝撃を与えた。背筋に得体のしれない電流のようなものが走って、口から声が漏れそうになる。
「……ッ!!」
 派を食いしばって、声が漏れないようにこらえた。エミリさん相手でもこんな声を聞かれるのは恥ずかしい。
 部屋に入ってきた誰かは、押し入れをあけてなにかしているようだけど、相変わらずいるのはわかる。
 座イスの背もたれが丁度いい遮蔽になってくれているけど、ちょっとこっちに踏み込めば私の姿が見えてしまうだろう。
 私は可能な限り背もたれに隠れるようにしつつ、必死に声を殺していた。
 けれども、自分の想像で高まった快感は抑えることなんて出来なくて、収まるどころかむしろ強まるばかりだった。
 見つかったら、気付かれたら、犯されたら、なんて想像が頭の中をぐるぐる回って、おかしくなりそうだ。
 どくんどくんと波立つ心臓がウルサイ。
 そして。
「…………ぅぁっ」
 ついにこらえきれなかった私は、微かに声を漏らしてしまった。部屋の中で動いていた誰かの動きが止まる。確実に、気付かれた。
 でもまだエミリさんの悪戯であると言う可能性は捨てきれなかった。むしろそうであって欲しいと、心の中で願った。
 けれど、現実はそう甘くなかった。
「すみません。起こしてしまいましたか?」
 気遣いを声に滲ませた、その言葉は、エミリさんの声で紡がれたものじゃなかった。

露出旅行記 505号室編 2

 後ろに回した腕のせいで、私は必然的に少し胸を逸らさなければならなかった。
 それがまるで自分から胸を突き出しているように感じられて、顔がかあっと熱くなる。そもそも、M字開脚なんて、日常生活ではほとんど取らないような格好で動けないのだから、恥ずかしさは倍増だった。
(うぅ……エミリさん、早く帰ってきて……)
 フロントに行って鍵を預けて、帰ってくるだけなのだから、普通に行けば十分もかからないはず。
 けど、私はエミリさんが普通に行って帰ってくるわけがないことをよく知っていた。
 寄り道は当然するだろうし、もっと時間のかかることもするかもしれない。私はその間、いつ帰ってくるかもわからないエミリさんを待って、こうしていなければならない。
 勝手に呼吸が荒くなる。何も触られていないし、誰にも見られていないのに、勝手に身体が火照って熱くなる。胸の先で乳首が硬くなるのを感じた。
 不意に、少しだけ強く風が吹く。
「っ……」
 敏感になった身体は、その僅かな空気の動きですら、鋭敏に捉えて快感に変換してしまう。
 けれど、所詮風は風。刺激というにも頼りなくて、余計に悶々としてしまうだけだった。
 帯に縛られた自分の手がもどかしい。本気で暴れれば外れそうな気はしたけど、無理にそうして身体に痕でも残ったら大変だ。
 私は仕方なく、溜息を吐きながら下を向く。そこにはあられもない格好で股間を晒した自分の身体があった。
 自分の身体は赤く火照っていて、まるでそれこそ温泉にでも入って来たみたいだった。あそこの辺りからは甘い疼きが広がっていて、私の全身と頭を痺れさせる。
「はぁっ……はぁっ……」
 私は自然と荒くなる呼吸を耳で聞きながら、少し腰を浮かせてお尻を回すように座イスの座面に擦り付ける。
 じわじわとした甘い刺激が生まれた。風に比べれば強い刺激。けれど、私が満足するにはあまりにも小さな刺激にしかならなかった。
 腰を回すようにして蠢かせる縛られた全裸の女。
 そんな自分の姿を脳内で思い描いて、死ぬほど恥ずかしくてみっともないと思うのに、それに反して身体は止まってくれなかった。
「……あぅ……」
 早くエミリさんに帰って来て欲しい。帰って来て、この拘束を解いて欲しい。いや、拘束を解いてくれなくても構わない。私のあそこに触れてくれれば、それで構わない。
 私はエミリさんが帰ってくるまでの辛抱だと思いつつ、動く身体を止められなかった。
 イキたいのにイケない。そんなもどかしい時間がどれくらい過ぎた頃だったかはわからない。
 あそこから熱いものが滴りそうなhどに濡れたそこのことを自覚した時だった。

 部屋のドアが小さく二回、ノックされたのは。

露出旅行記 505号室編 1

 いきなり人と接触するようなことは無理。
 そう思って、私はこちらの道を選んだ。
 だっていくら浴衣を着ているからといって、ノーブラは明らかに不自然に見えるだろうし、フロントの人と絶対に会話をしなければならない。
 そんなことはできない。少なくとも、一人では。
 だから私は部屋で待っていることを選んだ。全裸でも部屋の中にいる以上は安全だ。
 なにも着るものがない場所で待つなんて、これまでの露出プレイの中でしてきたことだし、それを考えればもっと簡単だ。
 だからこそ、エミリさんは提案をしてきた。
「ただ裸で待つなんてつまらないでしょ? だからね……」
 エミリさんは私の背後に回り込みながら、笑顔だった。

「軽く、縛るわね」

 え、と思った時には、私は両手を後ろに回され、そこに帯が巻き付いていた。エミリさんはあっという間に私の両腕を重ねた状態で固定してしまう。そういう用途で使われることを想定していないはずなのに、私の腕は固められたように動かなくなっていた。
 まるで帯を使った拘束を以前にもしたことがあるみたいだ。
 さらにエミリさんは私を背もたれつきの座椅子の上に座らせると、余った部分の帯を使って、後ろから肩を経て左右それぞれの膝裏をひっかけるようにしつつ、背中で結んでしまった。
 要は、私はM字開脚の状態を強制されてしまっていた。
 椅子は窓の方を向いているため、視線の角度的にあり得ないけど、外から見たら大開帳している私の姿が見えるはずだった。
 見られないと理解しているけど、恥ずかしい。かすかに身をよじったのが伝わってしまったのか、エミリさんが軽く笑いながら、後ろから手をのばしてきた。
「エミリさ……ひゃっ!?」
 エミリさんは、私の胸に軽くさするようにして触れてきた。その柔らかな触り方に思わず変な声がでてしまう。振り払おうにも、縛られている状態ではそれもできない。
「うふふっ。ルミナちゃん、可愛い」
 今度は鎖骨のあたりをなぞるように撫でられて、ますます身体が震えてしまう。
 なのに、エミリさんの指先が離れていくのを私の心は少し寂しい思いを覚える。
 そんな私の気持ちを手に取るようにわかっているのか、エミリさんは優しくほほえんだ。
「すぐ戻るわ。自分で触れなくて物足りないかもしれないけど……もどかしい思いもまた、いいものよ」
 そう私の耳元で甘く囁いてから、エミリさんは私から離れていった。
 座椅子の背もたれは大きくて、私はエミリさんが離れていくのを足音だけで判断するしかなかった。
 ドアが開いて閉まる音がして、そして部屋の中は静寂に包まれる。
 部屋には、私だけが残された。恥ずかしいところを外に向けてむき出しにして、隠すこともできないまま、私はエミリさんの帰りを待つ。



この話は「露出旅行記 到着~入室」で、ルミナがフロントに行くのではなく、部屋に残ることを選んだ場合のパターンです。
いわゆるパラレル設定のような感覚でお楽しみいただければ幸いです。

今シリーズ「露出旅行記」ではこのように複数の選択肢、複数の過程、複数の結末を描けたらと思います。
二人が色んな露出を楽しむだけで、例えばプレイに失敗してバッドエンド……みたいなことにはならない予定です。
ノベルゲームとかではないので^^
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プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

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『pixiv』
・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。黎明媚態の系統の絵も多少ありますが、基本は小説の方のみになる予定です。

『月虹色彩』
・フリーダムジャンル創作関連チャットルームです。マナーさえ守ってくださるなら、お気軽にお越しください。
定期談話会『創作の集い』を毎月第2土曜日20:00から行っています。
⇒ 『創作の集い』概要


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