FC2ブログ

黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

透明露出プレイ その4 まとめ

透明人間になれる能力を持つ露出っ子の物語の続きです。
続きを読むからどうぞ。
透明露出プレイ その4
夜空さくら

 がやがやとトイレの中に入ってきた男の人たちは、どうやら近くの居酒屋で飲み会を開いていた人たちのようだった。
 私は奥の個室で、便座の上に腰掛けたまま、立ち上がることも出来ずにじっと耳を澄ませてその人たちがどういう人物なのかを把握することに努めた。
「あー、くせー。さっきの店でいっときゃよかった……」
「しょうがねえじゃん、あそこのトイレひとつしかねーんだしさー」
「に、したって皆ぞろぞろ来ることねえだろ。仲良しか」
 大学生? なのかわからないけど、口調が砕けているところをみると、それくらいの人たちのような気がする。不良や暴走族の集団じゃなくて助かった……と思いたかったけど、十分危険な相手には違いない。声の大きさや話している内容からすごく酔っていることはなんとなくわかるし。
 私は気づかれないことを信じて、個室の中で身を潜めていた。
 幸い、こちらに来ようとしている人はいないみたいだった。耳を澄ませて、最新の注意を払う。
「おい、早くしろよー」
「うっせーな。出るんだから仕方ねえだろ」
 どうやら、順番を待っている人がいるみたいだ。私は嫌な予感を覚える。
「しゃーねーな」
 ざりっ、と足音がこちらに近づいてきた。心臓の音が張り裂けそうなほど大きく響き渡る。
(だ、だめ……もう……見つかる……っ)
 個室の方で用を足そうとしているのだろう。私は見つかってしまうことを覚悟した。
 ぎゅっ、と目を瞑って、これからくる最悪の想像に頭を巡らせる。
 見つかって変態女と馬鹿にされるならまだいい。その時さえ我慢すればいいからだ。
 けど、さっきのおじさんみたいに写真を取られて、それをネタにこのグループの肉便器みたいに扱われたら……こっちの事情なんて斟酌せず、好きな時に呼び出されて、好きなように使われて、ハードなプレイを強制されて……そうやって使い潰されて、最後はゴミみたいに捨てられたら……。
(……っ!)
 ゾクゾク、した。
 全身の毛が総毛立つ。
(く、う、あう、んっ……!)
 想像だけで私は逝ってしまった。
 そして、こちらに向かっていた人が、個室の前までやってくる。想像通り、大学生くらいの男性だった。なんの集まりなのかはわからないけど、明らかに今時の若者って感じで、髪も明るい色に染めている。顔はかなり赤くて、かなりの量の酒が入っていることがわかった。
 不良とまではいかないけど、結構な強面と私は顔を見合わせた。
 犯される。
 そう覚悟していた私だったけど、どうも様子がおかしい。その男の人は、私の顔を見ているようで見ていなかった。
「あー、きたねえなぁ」
 少しふらつきながら、目の前に迫ってくる。
(もしかして……!)
 透明化の能力が、インターバルを経て再び使えるようになっていた。
 おじさんに触れて透明化が解けてから一時間半が経過したのだ。そんなに時間が経っていたとは思わなかった。
(た、助かった……!)
 けど、ピンチには変わりない。目の前に男の人がいて、立ち上がることができない。下手に動いたら彼に触れてしまいそうだ。
 彼は透明な私がそこにいることに気づかないまま、ズボンのチャックを下げる。
(あ……ちょっと待って……!)
 この位置はまずい。
 私は焦って逃げようとしたけど、男の人の方が早かった。
 取り出したペニスから、黄色いものが噴き出す。それはすごい勢いで便座に座っている私の体を直撃した。
(おしっこ……かけられてる……!)
 向こうからすれば、空中で尿が変な動きをしているはずだったけど、酔っているということや、個室の外の人と人としゃべりながらしているからか、そのことに気づいていない。
 私はまるで自分が便器のような扱いを受けるみじめな奴隷に堕ちたような気分になって……余計に興奮した。
 やがて出しきった男の人が元のようにそれをズボンの中にしまい、個室の中から出ていく。あとにはアンモニア臭くなった私が残された。
(……AVとかでこういうのみたことあったけど……こんな気分なんだ……)
 自分が容赦なく汚されるこの感覚は、確かにマゾにはたまらないかもしれない。
 ともあれ、なんとかやりすごせたことでほっとした。
 がやがやと騒がしくしゃべりながら、男の人たちは去っていく。
 そういえば、透明化の能力を使っている時に、かけられた液体の影響はどうなるんだろうか。物理的な影響はすべて無効化するのだから、液体の影響もないと考えられるけど。
(臭いで見つかったりはしないと思うけど……不安だなぁ)
 私は便座から立ち上がって、とりあえずトイレの外へと向かう。いつまでもここにはいられない。
 足裏にも影響がないところをみると、透明化の力はきちんと発揮されているようだ。
(でも……どうしよう)
 私は非常に困っていた。能力によって危機を脱することができたのはいいんだけど、今回、私は透明化する時間を決めていない。無我夢中で発動させていたから、何分とか何時間で解けるのかがわからない。
(この透明化……いつ切れるの?)
 それは今後の計画を立てられないという意味で、致命的だった。
 透明化が切れるタイミングがわからないということは、いつどのタイミングで人に見られるようになっているか、それがわからないということ。
 いまこの瞬間でも見られているかもしれないし、そうでないかもしれない。
(……いや、効果が続いているかどうかは……足の裏の感触でわかるかな)
 少なくとも効果が続いているかどうかはそれがあるからなんとかわかるかもしれない。けど、いずれにしても切れるタイミングがわからないのは変わらなかった。
 これまでなら、時間が来そうになったら物陰に隠れてやりすごすことができた。そうすれば少なくとも見つかることはなかったからだ。けど、いまの私はそれがいつ途切れるかわからない。下手をすれば人の目の前にいるときに能力が切れてしまうということも……十分あり得るだろう。
(どうしよう……どうやってここから動けば……)
 とりあえず女子トイレの方に移動した私は、これからのことを考える。予定していた時間はとっくにオーバーしていて、家の周りの人通りはどんどん増えていくだろう。最悪そんな状況の場所に飛び込んで行かないといけなくなるかもしれない。
(いつ切れるかはわからないけど、とにかくまずは家に向かわないと)
 鋏を回収して脱出する方法を確保しつつ、できる限り家に近づいておく。どんな状況としてもそれは絶対に必要なことだった。
 けれど、女子トイレから一歩外に踏み出した途端、その頼りない足元に思わず体がふらついた。
 やっていることはいつもと変わらない。むしろいつもは人気の多い道を歩いていることもあるわけで、それに比べればこんな人気のない夜の公園を歩く、なんてことは大したことのないはずだった。
 けど、やはりいつもの私は透明化の能力に守られていたのだと、強く痛感する。いつも以上に、周囲の視線が気になって仕方ない。いつどこから人が現れるのかが気が気でなく、一歩先に足を進めるのにも勇気が行った。
(世の中の露出っ子って、やっぱりすごいよね……)
 透明化の能力なんてなくても、裸で外を歩く子たち。私も相当な露出っ子だという自負があったけど、それがいかに能力を前提とした甘いものだったのかを突き付けられる。
 私はなんとか震える膝を叱咤しながら、まずは鋏を回収しに向かった。公園の出口でおじさんにぶつかってしまうまで手に持っていたのだから、恐らくそのあたりに落ちているはず。
 公園の入り口までやってきた私は、さっそく鋏を探して暗闇に目を凝らした。当然、さっきおじさんにぶつかってしまったことを教訓に、周囲の警戒も怠らない。
(……あった!)
 鋏が落ちている。これをなんとか拾い上げれば、ひとまず安心だ。地面に落ちているそれを拾うのは、後ろ手に縛られた状態の自分には厳しいけど、周囲のものを利用すればできる。
 私は鋏を足の指で挟んでつまみあげ、それを近くのベンチの上にまで持って行った。ベンチの上に置き、そのすぐ近くにしゃがみ込んで高さを調節して、後ろ手に鋏を握る。
(よ、よし。これで道具は確保)
 鋏は透明になっていないから注意しなければならないけど、とにかくこれで脱出の術は手に入れた。
 私は一縷の希望を握りしめ、自分の家へと向かう。
 ぺたりぺたりと裸足の足音が夜の街に響く。実際にはそこまで響いていないとは思うけど、いまの私にはすごく響いているように感じられた。普段はそんなに気にならない音なのに、いまは無性に気になって仕方なかった。
 これが本当の野外露出なんだろうか?
 私はそんな思いでふらふらと歩いていた。いつも以上に感じられてしまって足元がおぼつかない。
(ああ……やばいなぁ)
 私はいつも以上に感じていることに危機感を覚えながらも、歩を進める。止まるわけにはいかない。ただでさえ不審な形でハサミが浮いているというのに、立ち止まりなんかしたら幽霊騒ぎで済まなくなる。
 けど、こんな快感を知ってしまった私は、もう以前のような能力に守られたプレイでは満足できないだろう。頭では危険だとわかっていることに、本能で飛び込んでしまいそうな……そんな危機感を覚えていた。
(こんなこと繰り返してたら、いつか人生破滅するよね……)
 守ってくれる人がいれば少しは違うのかもしれないけど、残念ながら私にそういう心当たりはいなかったし、出会える気もしない。この能力を持って生まれたこと自体が奇跡なんだから、これ以上の奇跡を望むのは虫が良すぎる話だ。
 どろり、と口元からヨダレが溢れて、意識が現実に引き戻された。慌てて周囲の警戒をする。周囲には誰もいないけど、注意するにこしたことはない。
 周囲に問題ないことを確認して、また歩き出す。
(あぶないあぶない……周囲に警戒。警戒しなくちゃ……)
 自分で自分に言い聞かせる。いままでなかったレベルで感じられているけど、だからこそ周囲への注意はしっかりしないといけない。
 そんな私の警戒は正しかった。何度かあぶない場面に陥りつつ、私はとうとう自分の家にたどり着いた。
(やっと……! ここまでくれば……)
 そんな思いで私はマンションの中に入り、階段を使って自分の部屋まで上がる。
 目の前に自分の家のドアがあることに感動してしまった。
(さて……と。あとは………)
 透明化の能力が切れれば、終わりだ。帰れる。
 私は足の裏の感覚に集中しながら、透明化の能力が切れるのを待った。

 ところが、朝になっても、透明化は解除されなかった。




 新聞配達の人がやってきて、横に咲けてた私に気づかないまま、新聞を扉のポストに放り込んでいく。隣の家の人が出勤していく。
 そんな中、私はいつまでたっても解除されない透明化に、焦りを抱き始めていた。
(まさかこんなに長時間消えたままになっちゃうなんて……)
 いい加減体中が痛くなりつつあった。ずっと振動し続けたバイブも動かなくなっていた。相変わらず体に食い込む縄には鋏の刃が立たず、私は縛られた状態のままどうしようもできなくなっていた。
 無意識に能力を発動させてしまったから、どれくらいの時間が経てば解除されるかわからない。
 このまま一生解けなかったらどうしよう、という不安も湧き上がってくる。
 いや、さすがにこの事態の打開策は思い浮かんでいる。私の透明化の能力は、人に触れれば解除される。どうにかして誰かに触れてしまえば、それでとりあえず透明化の能力は解除される。
 だれか、誰かに気づかれるというリスクさえ受け入れれば、打開はできる。
 けど、問題は誰に触れるか、ということだ。下手な相手に触れれば、昨日の夜のようにおもちゃのように扱われてしまうだろう。それくらいのリスクは背負うべきかもしれないけど。このまま体力を消耗し続けて、動けなくなって、誰にも気づかれないまま死ぬことに比べれば、その程度のリスクは受け入れるべきだ。
 最悪警察に捕まってもいい。それでこの状況から解放されるなら。
 私はそう意を決して、誰かに触れるために、立ち上がった。さすがにこのマンションの近くではまずい。できれば触れた後、逃げられて、追いかけてこないような相手がいい。
 私はどこでどう人に触れるべきか考えながら、マンションの階段を下りていった。
 マンションのエントランスに出て、外に出る。すっかり日も昇っていて、人通りもそれなりに多くなっていた。
(そうだ……! 出勤途中の人を狙えば……!)
 厄介ごとに巻き込まれたくなくて追いかけてこないかもしれない。そうと決まれば、さっそく忙しそうな相手を狙って……。
 そう私が考えた時。
「ねえ、なにしてるの?」
 心臓が止まるかと思うほど、驚いた。私に向けて放っているとしか思えない、冷たく鋭利な声。
 はっとしてそちらを見ると、学生くらいの年代の女の子が、じっと私を見ていた。その目は確かに私のことを見据えていて、そしてその目には明らかな嫌悪の感情が浮かんでいた。


透明露出プレイ その5に続く

[ 2015/08/03 00:26 ] 透明露出プレイ その4 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

カウンター
プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

 『目次』
・当ブログに掲載している作品、他のサイト様に投稿している作品の一覧です。

『twitter』
・管理人のツイッターです。取りとめのないことを呟いています。

管理人運営の姉妹ブログ一覧
 『黄昏睡蓮』 (猟奇・グロ系)
 『白日陰影』 (箱詰・拘束系)
 『夕刻限界』 (時間制御系)
 『極夜天蓋』 (催眠・改変系)
 『東雲水域』 (性転換交換系)
 『星霜雪形』 (状態変化系)

『pixiv』
・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。黎明媚態の系統の絵も多少ありますが、基本は小説の方のみになる予定です。

『月虹色彩』
・フリーダムジャンル創作関連チャットルームです。マナーさえ守ってくださるなら、お気軽にお越しください。
定期談話会『創作の集い』を毎月第2土曜日20:00から行っています。
⇒ 『創作の集い』概要