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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

透明露出プレイ その5 おわり


 まずベランダに面している部屋はリビングのようだった。
 ソファと机、テレビ台と大きなテレビ。それだけしかなかった。内装も最小限しかなく、とても殺風景で、彼女以外の人が住んでいる気配がまったくない。
 でも、この部屋は彼女が独り暮らしをするにはあまりに広い。そういえば独り暮らし用の私の部屋と違い、二つ隣のこの部屋はファミリー用の部屋のはずだ。
 ここにひとりで住んでいるのだろうか。お金持ちのご令嬢なのかもしれないけど、それならそれでお手伝いさんとかがいそうなものだ。
 ともあれ、私は音を立てないように慎重に歩いて彼女が向かった奥の部屋を覗いてみた。
 そこは彼女の私室のようで、ベランダに面するリビングよりは生活感があった。女の子らしいとはとても言えない、物が最小限しかない殺風景さには違いがなかったけど。
 安藤ちゃんはそこで制服を脱ごうとしているところだった。彼女の白い肌が露わになっていく。この部屋のカーテンはきちんと閉められているけど、まさか家の中から覗かれているとは思ってもいないだろう。
 私は特別レズの気があるわけじゃないけど、露出をたしなんでいる関係上、身体の美しさには目がない。男性女性問わず、美しいものは美しいと感じる質だった。
 そんな私から見て、安藤ちゃんの身体は十二分に綺麗だった。そこらのアイドルやモデルより、よっぽど綺麗だと思える。若いゆえの肌の張りというのもあるけど、何かスポーツでもやっているのかと思うほど、彼女の身体は均整の取れた、機能美溢れる身体だった。
 思わず見入っていると、不意に彼女が窓の方を向いた。どうやら私の視線を肌で感じたようだ。私は慌てて顔を引っ込めつつ、彼女の動向をこっそりと伺う。
 彼女はしばらくカーテンを睨み付けていたけど、隙間もなにも開いていないことを確かめると、首を傾げながら着換えに戻った。制服をハンガーにかけ、下着姿で私服らしきものを取り出す。
 彼女の私服はものすごく地味なものだった。機能性だけを追求したような、シャツとズボン。彼女の容姿ならおしゃれをすればそれだけで老若男女すべてを魅了できるだろうに、そういうところは無頓着なようだった。
 あるいは備わったものだけで十分と考えているのかもしれない。ある意味その判断は正しい。彼女が何を着ても似合いそうなのは明白だったからだ。むしろかえって地味な服装の方が、彼女の抜きんでた美貌を実感するにはちょうど良いのかもしれない。
 私は慎重に足音を殺しつつ、彼女の部屋に入る。彼女が帰ってきておいたであろう通学カバンに近付いた。それと入れ違うようにして、彼女は部屋を出て行ってしまう。
 彼女に関する情報がもっと欲しい。私はそっと通学カバンの蓋を開け、何か無いか探した。すると、無造作に入れられていた定期入れに、定期の他に学生証が入れられていた。
(安藤……響子ちゃん、か)
 制服からなんとなくわかっていたけど、名門女子校に通っているようだ。几帳面なことに学生証の裏に、緊急用の連絡先が書いてあった。そこに書いてある住所はこのマンションのものじゃなく、県外の住所が記されていた。どうやら、親元を離れて暮らしているのは間違いないらしい。
(学校に通うために独り暮らししてる……とかいう感じなのかな?)
 私はそう考えた。でもこの学校は名門ではあるけども、果たして県外からわざわざ通いに来るほどの学校だっただろうか。
 仮にそうだとして、学生寮のようなものがあるのではないだろうか。このマンションがそういう学生用ではない普通のマンションであることは、私もここの住民なのだからよく知っている。
 私は学生証をカバンの中に直しながら、安藤響子ちゃんに興味を惹かれているのを感じていた。当初の目的である家族関係については、親元を離れて独り暮らしをしているということくらいしかまだわかっていない。
 もっと彼女のことが知りたい。もっと彼女を見ていたい。
 そう思った私は、彼女の生活をのぞき見させてもらうことにした。露出狂の私が、人の生活をのぞき見するなんて、なんだか変な話だけど。
 でもそう思ってしまうほど、彼女は綺麗で魅力だったのだ。
 私が部屋を出て行った彼女がどこに行ったのか探してみると、彼女は台所に立って夕食の準備をしているようだった。
 けれど、その手つきがどうにも危なっかしい。包丁を握り、食材を切る。そのひとつひとつの動作から緊張が伝わってくるようだった。おそらく彼女は自炊しなれていない。
(あああ、指切りそう……それはもっと根元の方で切っても大丈夫なのに……)
 すごく手を出したい。助言してあげたかった。これでも独り暮らしを初めて長いから、色々教えることができるのに。
 けれど、忍び込んでいる現状、声をかけるわけにもいかない。
 私は彼女が調理に集中している間に、脱出してしまうことにした。彼女のことをもっとよく知るためには準備が必要だ。透明化の残り時間もそんなに残っていない。
 響子ちゃんに気づかれないように、網戸を静かに開け、ベランダを伝って自分の部屋に戻った。
 こうして、私は透明化の能力をフルに使い、安藤響子ちゃんの生活を覗き見するようになった。
 お風呂場に忍び込んで響子ちゃんの裸を眺めたり。
 独りで黙々と食事をとって出かけるところを見送ったり。
 一生懸命勉強に取り組んでいる姿を見守ったり。
 色々とみている内に、だんだん響子ちゃんという子がどんな子なのかわかってきた。
 まず彼女は交友関係が極端に少ない。さすがに毎回スマートフォンの画面を覗き込むわけにもいかなかったから推測でしかないけど、そもそもスマートフォンを弄る回数も少なく、友達と連絡を取っている様子もない。休みの日はどこかに出かけることもあるけど、買い物の内容を見るに、日用品の補充という感じでしかなく、遊びに行っている風でもない。
 かといって虐められたり無視されていたりするわけでもないようだ。一度学校での様子をみようと透明化して学校に忍び込んでみたのだけど、彼女は家と全く変わらない様子だった。特別仲のいい子はいないようだったけど、疎まれているわけでもなく、むしろ一定の敬意を持って接されているようにも見えた。
 よく言えば孤高、悪く言えばぼっち。
 おそらく表情が硬いのと、人並み外れた美人さんであるがゆえの弊害なのだろう。確かにもし私が学生だったとして、彼女みたいな綺麗で無表情な子がいたら、気軽に話しかけることはできない。彼女の側もそれで寂しがっている様子もないし、ミステリアスな感じに憧れを抱くかもしれない。
 いずれにせよ、そういう学生時代を超えて大人になった私からすれば、もっと周りと交流すれば良いのに、と思わなくもなかった。
 数日間彼女を見守っていたら情も沸く。彼女に助けて貰ったあの日から、彼女と普通に出くわす機会はなかったけど、上手くなんとかアドバイスできるようにならないだろうか。
 そう考えた私は、ある日偶然を装って彼女の出かけるタイミングに合わせ、自分も出かけるふりをしてエレベーター前でばったり出くわす、という演出をしてみせた。もちろん露出プレイとしてではなく、至って普通のOLみたいな格好で、だ。
「こ、こんにちは」
「…………」
 彼女の顔が非常に険しくなる。挨拶は返してくれなかったけど、会釈だけは返してくれたし、逃げなかったので安心した。
 エレベーターに乗り込み、下に降りるまでの間、私はなるべく自然な声を心がけて彼女に話しかけた。
「この前はありがとうございます。見つかったのがあなたじゃなかったら危なかったわ」
「…………」
「何か御礼をしたいのですけど」
「結構よ」
 言葉の刃とはこういうものを言うのかも知れない。けれど、ここで退くわけにはいかなかったので、構わず続ける。
「ちょうど実家から美味しいカボチャが届いてるんですよね」
 私のその言葉に響子ちゃんがぴくりと反応したのを、私は見逃さなかった。ここ数日にわたる観察で彼女の好みはリサーチ済みだ。
 料理本を読んでいた際、カボチャ料理の欄をじっと見つめていたのが印象的だった。惣菜にもカボチャの入ったものをよく選んでいたので、好物なのはわかっていた。
「うちのカボチャは美味しいですよ? 煮物にすると甘くて舌のうえで蕩けるんです」
「……!」
「余らせてるものですし、あのことの口止め料だと思って受け取ってくれませんか?」
 互いにとっての大義名分を口にする。心理的な垣根を取り払う。
 彼女が迷って即断できずにいる内に、エレベーターは一階についていた。
「それじゃあ、夜にお裾分けしにいきますね」
 一方的にそういって、エレベーターから先に降りる。
 彼女は何か言おうとしていたけど、結局何かを言ってくることはなかった。
 まずは一歩。
(じわり、じわりと距離を詰めていくとしましょう)
 私は彼女に見えない角度で、口角を吊り上げた。
 彼女に執着するのは、単純に安藤響子ちゃんが気に入ったのとは別に、もう一つ理由があった。

 響子ちゃんは、露出プレイに興味があるらしかった。

その6につづく
[ 2018/04/28 14:14 ] 透明露出プレイ その5 | TB(0) | CM(0)
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