FC2ブログ

黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

透明露出プレイ その6 3

 見られている、気がする。
 私は夢衣奈さんが帰って独りになった部屋で、不思議とそう感じていたわ。誰もいないはずなのに、どこかから視線を感じることが増えたの。
 それは私が気にしすぎなのか、それとも夢衣奈さんに教えられたことが関係しているのか。
 私はまず疑念を払拭するため、夢衣奈さんからもらったとある機械を手に取った。
 それはいわゆる監視カメラや盗聴器などを見つけるための機械ね。このマンションはセキュリティがしっかりしているから不在中に忍び込んだり、ましてやその類いのものが設置されていたりするはずもないはず。だから私は正直それまでそういうものを警戒していなかったの。
 けれど夢衣奈さん曰く、悪意のある相手はどこでどう仕掛けてくるかわからないから、定期的に調べた方がいいという。
 納得した私はその機械で定期的に部屋を調べていた。いまのところそういったものが取り付けられていたことはないわ。
 今回、私はそのための機械を自分でも買ってきていた。
 夢衣奈さんのことを疑うわけではないけど……いえ、この行動がすでに疑っているわね。
 今回買ってきた機械は、夢衣奈さんがくれたのとは別の機種のもの。
 私は機械に詳しくないからそういうことが出来るのかもわからないけど、機械に何かしらの細工をして夢衣奈さんが自分で仕掛けた監視カメラや盗聴器には反応しないようにしていたら、これでその存在はわかるはず。
 思い返せば、夢衣奈さんの言動には妙に正しすぎる時があったのよ。
 その時私が抱えている悩みや危惧に正確に答えてくれていた。それは大人の余裕というか、経験値によるものだと思っていたけど、よく考えるとあまりに正確すぎる気がしたのよね。
 もしかすると、カメラや盗聴器とかで私の生活を監視しているのかもしれない。
 なにせ、あんなことをやるような人だ。警戒するに越したことはないはず。
 私はそう思って部屋の中を一通り調べた。二つの機械で調べた結果、特に問題はなさそうだった。
(やっぱり、私が気にしすぎているだけ……なのかしら)
 視線には敏感な方だ。学校でも道を歩いていてもなぜか何かと視線を向けられることは多い。
 好意であれ悪意であれ、視線というのは割と明確に伝わってくる。
(外から直接監視されてる……ということもないはずよね)
 このマンションの向かいにこの部屋を覗けるほど高い建物はない。
 遙か遠くにならあるけど、そんなところからはっきり見えるとは思えないし、そもそもカーテンを引けば視線は遮られる。
(意識しすぎ……なのかしら)
 視線を意識しすぎるあまりの過剰反応ならいいのだけど。
 私は溜息をついてためておいた食器を片付けることにした。スポンジに洗剤を適量つけ、汚れの薄いものから順番に洗っていく。ひとつずつ水で流すのではなく、一端脇において一気に流す。
 この洗剤の量も、洗う順番も、夢衣奈さんに教わったわ。それまでの私はそのことを意識することもなかった。思えば無駄な洗剤を使っていたし、無闇に汚れを拡大させていたわね。
 けれど……仕方ないじゃない。
 本来そういうことを教えてくれる母親は、私にはいなかったのだから。
 野菜の選び方、切り方、料理の手順。そういったものを教えてくれる夢衣奈さんは本当にありがたい存在だった。
 最初の出会いは最悪だったけど、普通に接する限り、夢衣奈さんは普通にいい人、だと思うわ。
 目上の人に対してどう接したらいいのかわからない私は、かなり失礼な態度になっている自覚はある。けれど、夢衣奈さんは特に怒る様子も不快に思う様子もなく、自然体で接してくれていた。かといって放置するでもなく、それとなく敬語の使い方や振る舞いの作法を教えてくれている。
 とても、ありがたい。
 だからこそ、私にはあの人が露出狂の変態だという事実が不思議で仕方なかったわ。
 私のイメージでは、露出狂の変態というのはもっと、周りの迷惑も顧みずに自分の気持ちいいと思っていることをする社会不適合者だったから。
 実際、夢衣奈さんに会ってすぐ、露出狂について調べてみたけど、どれも公共の場所で嬉々として晒しているような変態の情報ばかりで、見ていてかなり恥ずかしくなった。同じ女性とも思いたくなかったくらい。
 きっとあの人たちは頭のおかしなキチガイなのだろうと結論付けた。
 正直なところ、言葉も通じない異常者であると思っていたわね。
 けれど、普段の夢衣奈さんから受ける感じは、そういう人たちとは全然違っていて、私は露出狂というものがいまいちよくわからなくなったの。
 迷惑なのは事実。
 あんなことをしている人が同じマンションに住んでいる、なんてことが知れたら、同じ女である私などは特に変な目で見られるのが想像つく。
 ましてや私の場合、いまでさえ大して関わりのない人に「調子に乗ってる」だの「お高くとまっている」だの陰口を言われることがあるくらいだ。
 そこにそんな噂の種が植えられればどうなるか。
 悪意を持って「安藤響子は露出狂の変態だ」とか、事実と異なる噂を流されるだろうことは目に見えている。
 そんなことになっては転校も考えなければならなくなるかもしれない。
 そしてそうなったとき、私を守ってくれる大人は……親はいない。
 だから出来れば夢衣奈さんには露出行為を止めてもらいたい。それが私の最初に考えていたことだった。
 どう話しを切り出していいのか迷っていたところに、運良く話しの流れで夢衣奈さんがどうして露出行為をするのかを聴けたのは収穫だった。
 けれど聴けた理由は想像していたようなものとは少し違って、夢衣奈さんも好き好んで破滅したいと考えているわけではないようだったわね。
 どうしても私の想像だと、露出狂というのは女の子とか子供の前に立ちふさがって、コートの中の裸を見せ付けて去って行く、というようなステレオタイプの物が浮かんでしまっていたの。
 夢衣奈さんはそうではないという。
 露出狂にも色々あって、その欲望の発露のさせかたも様々だと。
 部屋の中で全裸になるだけで興奮する人もいる、なんていう事実は私の想像の埒外だった。どうしてそれで興奮するのかわからない。脱衣所で裸になるのと何が違うのというの。

 やってみれば――わかるのかしら?

 私は何気なく自分が考えたことに、背筋が凍る感触を覚える。
 食器の片付けを終え、水道を止めた。音が消え、家の中が静まりかえっていた。
 誰もいないリビングに戻り、私はカーテンもしっかりしまっていて、誰もいないことを確認する。
 それなのに、なぜか誰かに見られている気がした。

つづく
[ 2018/06/03 22:49 ] 透明露出プレイ その6 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

カウンター
プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

『このブログについて』
・当ブログについてです。

『twitter』
・管理人のツイッターです。取りとめのないことを呟いています。

管理人運営の姉妹ブログ一覧
『黄昏睡蓮』(猟奇・グロ系)
『白日陰影』(箱詰・拘束系)
『夕刻限界』(時間制御系)
『極夜天蓋』(催眠・改変系)
『東雲水域』(性転換交換系)
『星霜雪形』(状態変化系)
『異種祭祀』(異種姦系)

『pixiv』
・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。基本は小説の投稿です。

『ノクターンノベルズ』
・一部の小説をこちらでも掲載しております。
カテゴリ