FC2ブログ

黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

バスタオル一枚で異世界転移 第一章 その3

「鑑定、とかそういう能力もないんですかね……」

 タオルに触れながら何気なくぼそりと呟いた瞬間、とんでもないことが起きました。
 最初に腕に嵌めた奇妙な腕輪。
 それが光り、私がさっきまで思い描いていたような、いかにもステータスを表示する画面を展開してくれたのです!
 まさかこの腕輪がそんな便利なものだったとは。
 私は喜び勇んでその画面を注視し――膝から崩れ落ちました。

「よ、読めません……ッ!」

 そこに表示された文字は、最初の扉や台座にあった文字と同じだったのです。
 いや、それはそうです。普通に考えてこの世界で手に入れた腕輪の効果が、日本語で書いてるわけがないのです。
 だったらなんで「鑑定」という言葉には反応したのかは不思議ですが。
 日本語に反応してくれるのであれば、文字も日本語にしてくれたっていいではありませんか。
 いちいち不親切な世界です。
 今時いちから異世界の言語と文字を解読しながら進む物語なんて流行りません。
 ……いや、それはそれで面白そうですけども。個人的には読んでみたいです。
 でもそれは異世界転移する者が言語学者だとか、異世界の言語を理解する素養を持っている者が行ってこそでしょう。

「ただの一般市民に、未知の言語の解析はハードル高すぎですよ……!」

 冷たい異世界に打ちひしがれていた私は、それに気づくのが遅れました。
 恐らく私が水から上がってから、ずっと機会を窺っていたのでしょう。
 けれど私が他のことに気を取られていたので、機会を失っていたのだと思います。
 いい加減焦れたらしく、強攻策を取った、というのが恐らく真相でした。
 ともあれ。

『#$%%#!!!!』

 よくわからない甲高い音と共に、浮島自体がずしんと揺れました。
 周囲の水が波打ち、荒波に揺られる船のように浮島が揺れます。
 ちょうど膝を突いて項垂れていたので、四つん這いになることで揺れをやりすごします。
 地震大国出身を舐めないでいただきたいです。不意の震動に対する心構えは万全です。
 震度にしてみれば3か4というところでしょう。これくらいは日常茶飯事です。
 というのはさておき。
 私は声のした方を見ました。意味はわかりませんでしたが、声だとはわかったからです。
 その方向とは、浮島の中央。
 このドーム状の空間そのものの中心地点。

 高さ数メートルの円柱の中に閉じ込められた人が、こちらを見ていました。

つづく
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

カウンター
プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
当ブログは露出・羞恥系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

『このブログについて』
・当ブログについてです。

『twitter』
・管理人のツイッターです。取りとめのないことを呟いています。

管理人運営の姉妹ブログ一覧
『黄昏睡蓮』(猟奇・グロ系)
『白日陰影』(箱詰・拘束系)
『夕刻限界』(時間制御系)
『極夜天蓋』(催眠・改変系)
『東雲水域』(性転換交換系)
『星霜雪形』(状態変化系)
『異種祭祀』(異種姦系)

『pixiv』
・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。基本は小説の投稿です。

『ノクターンノベルズ』
・一部の小説をこちらでも掲載しております。
カテゴリ