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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

バスタオル一枚で異世界転移 第一章 その4

 男の人、のように見えます。
 肩幅もしっかりしていますし、体つきも筋肉質で逞しい感じです。
 けれど、現代日本では滅多に見られないほどの長髪で、その顔つきも目が覚めるほどの美しい造形をしていました。
 髪の色は銀で、瞳は赤。明らかに日本人ではありません。
 着ている服も豪奢なもので、なんというか貴族か何かが身に付けていそうなものです。
 そして何より。その額から伸びる二本の角。背中から広がっている黒い皮膜の翼。それで締め上げるだけで人が殺せそうなトゲ付きの尻尾。
 もはやここまで来るとあからさますぎてデザイン的にどうか、というくらいに。
 それは、封印された魔王でした。

『#$%"' ¥`@ "%&$……』

 暫定魔王(仮)さんは私に向けてなにやら威厳たっぷりな様子で話しかけてくれているのですが、全く言葉が理解できません。
 幸い、ゴブリンよりも人に近い造形なので、表情がものすごいドヤ顔なのは理解できるのですが……。
 恐らくですが、「私の前に立って臆さないのは褒めてやる」みたいなことを言っているような感じがします。
 すみません。単に貴方のことが理解できてないだけです。
 たぶん、この人……じゃなくて魔王(仮)さんはすごく有名なのではないでしょうか。それこそ人が出会えば卒倒するレベルの。
 人の手によって封印されたのだとすれば、封印は出来ても滅ぼすことはできなかったのだと推測できます。
 その場合、姿が人間に認知されていておかしくありません。
 なのに私が怯えないのを見て、褒めてくれている、ような感じでしょう。たぶん。

「……ええと、すみません。言葉がわからないんです」

 私は試しにこちらからも呼びかけてみることにしました。
 もしかしたら魔王(仮)さんならこっちの言葉を喋ることができるかもしれません。
 けれど、魔王(仮)さんは眉を顰め、再度よくわからない言語を話します。
 ダメです。通じてないっぽいです。
 普通こういうのって、なんだかんだで封印を解いて仲良くなるものでは。
 それで破天荒ながら強大な力を持つ魔王(仮)さんに助けられつつ、未知の異世界を渡り歩いていく、みたいなのが王道では?
 そもそも意思疎通が出来ないとか、詰んでるじゃないですか。
 やがて魔王(仮)さんも言葉が通じないと悟ったのか、話すのをやめました。

つづく
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