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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

透明露出プレイ7 おわり

 野外で全裸になるのは久しぶりだった。
 道路を高速で行き交う車に煽られた風が、私の身体を撫でて行く。思わずぶるりと身体が震えた。心臓の音が激しくなり、呼吸が自然と荒くなる。服を脱ぐときにすでにわかっていたけど、乳首が想像以上に敏感に風の動きを捉えていた。
 誰も触れてないのに、空気が過ぎ去るだけで触れられているような感覚になる。
「……さすが、夢衣奈も身体を磨いてるわね」
 エミリがそう褒めてくれる。じっと見つめる彼女の視線は嫌味がなく、ただ同好の士としての賞賛が籠もっていた。
 それをいうなら、エミリの方こそ見事な身体をしているのだけど……今日は素直にその賞賛を受けておくことにした。
「ふふ、ありがとう。露出っ子たるもの、身体のメンテナンスは欠かしてないからね」
 見られることを目的としていなくても、醜い身体を晒してよしとするのは違うと私は思う。どうせなら綺麗な身体で露出したいというのは誰でも思うことだろう。
 サンダルだけの姿になった私は、脱いだ服や鞄を紙袋に入れてエミリに渡す。エミリはそれを丁寧に胸に抱えた。
「それじゃあ、楽しんで来てね」
 エミリはにこやかにそう告げると、私から離れて歩道橋を降りていく。
 もしエミリがそのまま私の荷物を持ってどこかに去って行ってしまったら、私は全裸でほとんど見知らぬ土地に放り出されることになるのだけど、不安はない。それくらいの信頼は築いている。
(そういえば、全裸で見知らぬ町に置き去り……みたいなプレイもあったわね)
 私はとても真似できないけど、AVにはそういう露出プレイもあった。
 大半はやらせというか、台本あってのものだと思うけど。あれも絶望的ですごいプレイだと思う。
(……私なら透明化能力を使って、ほんとに出来るかもだけど――)
 一瞬浮かんだ危ない考えを頭を振って打ち消す。
 いまは目の前のプレイに集中しないと。
 私は意を決して、改めて歩道橋をあがろうとした。その際、思った以上に脚が震えていて、危うく一段目から踏み外すところだった。
(うわ……っ、なにこれ……ヤバいじゃない……)
 私は自分の胸に手を当てる。柔らかな乳房の感触の奥で、心臓が激しく高鳴っていた。
 久しぶりの露出プレイ。それも、能力も使わないプレイということで、思った以上に緊張していると知った。
 笑う膝を叱咤して、転ばないように手すりを持って上に上がる。
 かつん、かつんとサンダルの踵が歩道橋を打つ音が響いていた。
 階段をあがっていく途中では道を走る車に見られてしまう。方向的には私の背後から前方に向けて過ぎ去っていくのだけど、明らかに通り過ぎてから減速している車が何台かいた。
 気づかれた、のかもしれない。
 私は人に見られたかもしれないと思うと、頬の熱がさらに高まるのを感じた。急いで、歩道橋の階段を上がりきる。
 歩道橋の上まであがると、視線は手すりによって遮られ、走り去っていく車から見られることはなくなる。
 私は一息吐き、歩道橋の上をゆっくりと歩き始めた。何も遮るものもなく、頭上には夜空が広がっている。強い風が吹くと、熱を冷ますと同時に、表面を撫でられているような感覚が残った。
 開放感がすごい。興奮のあまりふらつく脚に力を込めながら歩く。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
 私はあえて手を後ろで組み、胸を張っておっぱいを強調しながら、背中を丸めないようにして歩いていた。歩く度に揺れる胸がじんわりと甘い快感を生み出してくれる。
 じんわりとあそこが濡れているのを感じる。
 後ろに回していた手を、お尻に這わせ、そして股の間を弄る。あそこに触れそうで触れらない絶妙な刺激がもどかしく、私の快感を高める一助を担ってくれた。
 なんとか触れられないかと精一杯肩を後ろに回し、指先を秘部に向かって伸ばす。そうすると自然と私は身体を限界近く逸らすことになり、胸を前に突き出すような格好になってしまった。
 そこに強い風が当たり、思わず甘い声が出てしまう。
(ああ……やっぱり気持ちいい……快感……っ)
 股間をまさぐる指先に、はっきりとした湿り気を感じる。どういしょうもない変態の自覚を持ちつつ、私は歩道橋を渡りきった。歩きながら数回ほどイったと思う。
 階段を降りる際、あまりに快感が強すぎて一歩一歩慎重に降りなければならなかった。
 本当はオナニーしながら降りたかったのだけど、あまりに脚がふらつくので手すりを持たざるを得なかった。
 降りるのに精一杯だった。というのは言い訳だろうか。
 気づいた時、私は歩道橋の下まで降りてしまっていた。気づいた時にはもう遅い。
「あっ――」
 私は目の前の道路を行き交う車の運転手がこちらを見て、ぎょっと目を見開くのをはっきりと認識した。確実に見られていた。
 エミリはといえば、私が渡っている間信号が変わっていなかったらしく、通りを挟んで向こう側にいる。少し焦っているように見えるのは、私が堂々と観られる場所に立っているためだろう。
 私はその場から動けなかった。脚が震えて、階段を登るなんて考えられなかった。
 信号が変わり、車が止まる。ドライバーたちの視線が私に集まっている。
 顔から火が出そうなくらい、恥ずかしかった。そのドライバーたちのうちのひとりが、携帯電話らしきものを取り出すのが見えた。
(撮られる……ッ!)
 私は咄嗟にその場を離れて駆け出した。とにかく人のいない方へと駆ける。
 抑えるものが何もないおっぱいが跳ねて痛い。両手で胸を抑え、とにかく走る。
 後ろから誰かの足音が聞こえてきて、私はパニックになった。
(逃げなきゃ……ッ!)
 あとから思えば、足音がするのは当然だった。
 けれどパニックになった私はその足音から逃げるために脚を早め、そして体力の限界が来て、ようやく小さな路地で壁に寄りかかって息を吐く。
「はぁ……はぁ……あっ!」
 そこでようやく、私はとんだ失敗に気づいた。
 後ろから付いてきていた足音は、エミリだっただろうということに。
 いままでひとりで露出プレイをすることしてなかったから、それが完全に裏目に出た。
 よりにもよって協力者を振り切ってしまったのだ。
「……ヤバ……ッ、どうしよう……!」
 結果として。
 私はほとんど土地勘もない町で、裸で孤立してしまったのだ。


その8につづく

[ 2018/07/02 21:54 ] 透明露出プレイ その7 | TB(0) | CM(0)
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