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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出旅行記 温泉街道編 おわり


 単純な人の多さでいえば、有名な温泉地に比べて遙かに少ない。
 けれどそこが寂れているわけでもない、普通の温泉地には違いなくて。

 私たちの踏み出した表街道には、普通に人が行き交っていた。

 何事もなく、普段通りに歩く人たち。
 そんな中で私は――あそこと肛門に玩具の剣玉の持ち手と玉を入れ、歩いている。
「…………っ!」
 ゾクゾク、と悪寒のようなものが背筋を這い上がった。
 手は後ろで固定されているから、自分で自分の体を抱きしめて暖めることもできない。
 そんな私の傍にエミリさんが立って、肩に手をそっとかけてくれる。
「あ、あの……っ、エミリさ……っ」
「落ちついて。変に声をあげると、その方が目立っちゃうわよ?」
(いや、もうなんか十分目立ってないですか!)
 そう言いたくなるのをぐっと堪え、私はせめて変じゃないように歩こうと、脚に力を込めて前に進む。
 けれど、わかる。
 いくら私が頑張って何事もないと装って歩こうと――女性がふたり、身を寄せ合うようにして歩いていて、片方はなぜか両手を後ろに回したままで、もうひとりがその肩に手を添えていて。
 おまけに手を後ろに回している方は、茹で蛸のように真っ赤な顔をしている、なんて。
 どう見たっておかしくて、奇妙で、普通の人なら注目せざるを得ない姿だ。温泉にのぼせたと考えてくれるというのは余りに都合のいい話だろう。
 遠くから、こちらを見ている人が何人もいるのがわかる。私の状態が正確にわかっているわけではないと思う。
 でも、何かがおかしいということには気づいているようだ。
 怪訝な視線がちくちくと、体に注がれているのが、薄い浴衣越しにわかる。いまさらだけど、いまの私は下着を身に付けていないのに。
 凝視すれば胸の先端が浴衣の布を押しあげていることに気づかれるかもしれない。
 そう。

 私のイヤラシい体は、こんな異常すぎる状況で興奮しているのだ。

 いや、異常な状況だからこそ、かもしれない。
 エミリさんに誘われて、露出の道に踏み込んでしまった私の身体は、もうすっかり変わり果ててしまっていた。
 恥ずかしい格好をして道を歩くだけで、股の間からはしたなく液体を垂らすように。
 歩く度に、体が疼くのがわかる。
 視線が集まるのを感じ、体が火照る。
 ふわふわと雲の上を歩いているかのような、現実感のない状況。
 私は頭が混乱して、いまどこを歩いているかもわからなくなりつつあった。
(あ……ああ……っ)
 両足の内側、太ももの辺りに愛液が筋を作っているのがわかる。剣玉の持ち手の柄が突き込まれているだけで、新しい刺激を与えられているわけじゃないのに、私のそこは次から次へと新たなオツユを垂らしていた。
 思わずあそこに力を入れると、突き入れられている剣玉の柄の形がよりよくわかるようになる。
 お尻の穴の方はまだマシだった。剣玉の玉は完全に私の身体の中に入っていて、出てこようとはしないから。異物感はあるけど、そんなに意識はしなかった。
 問題はやはり、筋を作るほど愛液を垂れ流している前の方だった。
(気づかれちゃう……気づかれちゃうよぅ……)
 そんな風に、大量の潤滑油が出ればどうなるか。元々細い剣玉の持ち手は、だんだんと私の中から自重で抜け落ちつつあった。
 その事実に焦る。なんとか落とさないようにと意識して膣を締めてみるけど、とてもそれじゃどうにもならない。
「え、エミリさん……っ」
 助けを求めると、エミリさんはわかっているのかいないのか、変わらぬ笑顔で私を促す。
「もうちょっと頑張って」
 温泉街の表街道を抜けるには、まだ少し歩かなければならなかった。
(こ、こんなの……無理……っ)
 必死の抵抗は虚しく終わった。
 どれほど強く締め付けようと思っても、露出プレイによって興奮しきった私の身体はちょっとしたことで気持ちよくなり、自然と全身から力が抜ける。

 ずるり、と嫌な感触がした。

 私の濡れに濡れた秘所は、とうとう剣玉の持ち手を離してしまった。ぶらりと垂れ下がり、愛液の垂れた太ももに、剣玉の持ち手が当たる。
「はぅっ……!」
 それだけでは済まなかった。
 垂れ下がった持ち手は糸で肛門に入れた玉と繋がっている。剣玉自体が射的屋の景品だけあってチープなものだから、そんなに重いわけじゃないけど、それでも確かな重みはある。
 持ち手が揺れる度に、体の中を引っ張られるような感覚が私を襲う。
 おまけに、脚の間に垂れ下がっている持ち手が邪魔で、普通に歩くことも難しくなる。がに股で歩くわけにもいかず、かといって脚が持ち手に触れると垂れ下がるのとはまた違う感覚が生じて、翻弄されてしまう。
 垂れ下がっているとはいえ、浴衣の裾から持ち手が見えてしまうほどそれぞれを繋ぐ糸は長くなかった。
 だから、それを見られて変態行為をしていることがバレることはない。
 そうは思うのだけど、それで私自身が私のしていることを忘れられるわけもない。
(もう……だめ……っ)
 足下がおぼつかない。ふらりと体が傾いだ拍子に、思わず脚を大きく動かし――その拍子に剣玉の持ち手を強く引っ張ってしまった。
 その衝撃が最後のトドメになった。
「んぅ……っ! ぁ……っ!」
 堪えようとしても体が勝手にびくんびくんと跳ねてしまう。
 ガクガクと脚が震え、目の前の景色が明滅して一瞬霞んだ。
 恥ずかしい私の身体は、色んな人が行き交う温泉街道のど真ん中で、激しい絶頂に達してしまったのだ。
 ぱた、ぱた、と私のあそこから液体が地面に零れるのがわかる。
 絶頂の余韻でぼうっとしていた私の肩をエミリさんが抱き、その場を離れるように促す。するりと私の手を後ろで戒めていたスプリングを抜き、普通に手を引いてくれる。
「ルミナちゃん、ちょっと移動しましょうね」
 エミリさんはいつも通りの態度だったけど、そうしようとしている理由は明らかだ。
 明らかに悪目立ちしてしまっている。
 ひそひそと、遠くで交わされているのは私たちに関係のない話ではなさそうだった。
 改めて、とんでもないところで絶頂してしまったことを自覚し、顔から火が出るかと思うほど恥ずかしい気持ちが心から沸き上がってくる。
 心持ち急ぎ足でその場を離れる。
 幸い、私たちを追いかけてくる人はいなかった。
 エミリさんは表街道を外れ、遊歩道が整備されている山道へと入っていく。そこはお風呂上がりの火照った体を冷ますにはちょうど良い自然の道であり、浴衣姿で脚を踏み入れても不自然なところではない。早朝や夕方などの時間帯が人気らしく、いまの時間帯はほとんど人が見当たらなかった。
 それは、私たちにとっては最高の時間帯ということである。
 遊歩道に入り、しばらく進み、人の視線が届かないところまで来た。
 すると、エミリさんは感極まったように私に抱きついてきた。
「ルミナちゃん! さっきの、すごく、可愛かったわ! うふふ。もうあの場で襲わないように堪えるのが大変だったんだから!」
「あ、ありがとうございま、す?」
 エミリさんも大興奮してくれたようで、私としても嬉しいような恥ずかしいような。
 そんなことを考えていたら、エミリさんが「もう我慢できない」とばかりに。

 浴衣の帯を解き、そして、浴衣をばさりと脱いでしまった。

 均整の取れた、素晴らしいエミリさんの体が露わになる。
 匂い立つ女の気配に、見慣れている私ですら、思わず圧倒された。
 そんな私に対し、エミリさんは笑顔を浮かべた。

「次は――私の番ね」

つづく
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