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黎明媚態

露出系、羞恥系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

露出旅行記 露天風呂編 2


 どくん、どくんと痛いほど心臓が高鳴っている。
 露出ッ子になってから、これくらい興奮することはよくあることだけど、いつまで経ってもこの感覚に慣れることは出来そうにない。
 見晴らしのいい、高台の露天風呂に入っているエミリさん。その裸身は美しく、思わず見惚れるほどだった。
 その背後に見えるのは、さっき私たちも歩いた温泉街。
 明るい景色の中、たくさんの――というほどは見えなかったけど――温泉客が歩いているのが見える。
 堂々と晒されたエミリさんの裸身は、向こうからだとどう見えているのだろうか。遠目であっても、明らかに裸であることはわかってしまうはずだ。
 私が同じようにしてその場所に立つことを想像すると、益々心臓の鼓動が早くなった。寒くもないのに指先が震えて、動けない。
 私が動けないでいると、エミリさんはゆっくりとお湯の中に戻る。
「気持ちいいわよ~。最高の気分になれるわ。こういう、普段は味わえない気持ちよさを、味わいに来たんじゃなかったかしら?」
 エミリさんの言うとおりだった。
 わざわざ時間をかけてこの温泉街に来たのは、自分たちを知る人に出会わないようにするため。
 仮に誰かに見られたとしても、地元に帰ってしまえば問題にならなくて済む。
 その上で、最低限の安全を確保しながら楽しむのが今回の旅の目的だった。
 この機会を逃せば、次にこういことが出来るのはいつになるのかわからない。
 私の中の天秤が揺れ動くのを、エミリさんは見逃さなかった。
「やるなら早くしないと、誰か来ちゃうわよ?」
 そうだ。いまはまだ誰も来ていないけど、この場所は散歩道の途中にある。
 いつ誰が来てもおかしくない。
 私が入るまではエミリさんもあがろうとはしないだろう。
 そうやって時間が経てば経つほど、誰かが来る可能性は高まるわけだ。エミリさんの言うことは正論だった。
 露出ッ子としては、という言葉が付くけど。
(やるなら早く――しなきゃ)
 私はそう決意して、露天風呂に入ることに決めた。
 まず手に持っていたエミリさんの浴衣や帯を、近くの木の枝にかける。射的屋で取った景品の入った袋も、同様にしておいた。
 そして、自分が身に付けている浴衣の帯に手をかける。思った以上に結び目が硬い。それは私が緊張して手が震えているからだろう。急ごうと思えば思うほど、指先が震えて上手く動かなかった。何度も失敗したけど、何度目かの挑戦で解くことが出来た。
 ぱらり、と襟を合わせていた浴衣が広がり、自然と私は何も身に付けていない身体を晒すことになる。
 ドクドクッと、さらに心臓の鼓動が早くなった。
 胸の内側から何かが出てきそうなほどだ。
 錯覚だとわかってはいても、そう感じてしまう。
 肩から浴衣を滑り落として、手に纏める。
 脱いでしまったら、あっという間に全裸になっていた。脱いだ浴衣と帯をエミリさんの浴衣同様に枝に引っかけておく。
 そうして手を離したら――私もエミリさんと同じく、全裸でその場に立っていた。
 エミリさんが優しい笑顔で手招きをする。私は誘蛾灯に誘われる虫のように、その手招きに導かれて露天風呂へと近付いた。
 裸でお風呂に入る、という自然なことのはずなのに、そのお風呂がある場所が開けた丘の上だという事実が、すべてをひっくり返していた。
 こんな特殊な状況なのに――むしろ、だからこそ――興奮してしまう自分の性はどうしようもなかった。
 私はエミリさんの遣っている露天風呂に、脚をゆっくりと差し入れていった。

つづく
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